更新日: 2021.10.13 キャリア
正社員になりたいフリーターは6割未満? 正社員になりたくない理由や正社員の就職に不安なこと
それではフリーターの人はみんな正社員になりたいのでしょうか?株式会社ビズヒッツ(本社:三重県鈴鹿市)は、男女500名のフリーターを対象に「フリーターから正社員への就職で不安なことに関する意識調査」を実施しました(※2)。
「給料をアップしたい」「安定した職業に就きたい」という理由でフリーターから正社員になりたいという気持ちはあるものの、正社員への転職に不安を感じている人もいるようです。それでは調査結果を見ていきましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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正社員になりたいフリーターは56.6%。意外と少ない?
フリーターの男女500人に、正社員になりたいかと聞いたところ、「すぐにでもなりたい」(24.8%)、「いずれはなりたい」(31.8%)合わせて56.6%が正社員になりたいと回答しました。正社員になりたい人は6割に満たず、意外と少ない印象です。
正社員に「なりたい」理由は、「収入を増やしたい」「社会保険がほしい」「安定した生活をしたい」などといった点が挙げられました。「結婚するなら正社員になりたい」「娘が生まれたので早く安定した収入を確保したい」「出産後に職場復帰もできるから」など、結婚や子どもが生まれた際のことを考えて、安定した収入が得られる正社員になりたいという人もいました。
正社員になりたくない理由は、自由を求めるから
それでは、フリーターから正社員に「なりたくない」理由は何でしょう。「自由度が高いほうがいい」という他に「今はアルバイトだが、正社員時代よりも高収入」「時給換算するとアルバイトのほうが高い」など、フリーターのほうが稼げているという声が寄せられました。
また、「正社員になると音楽活動との両立が難しいため」という人や、「独立を目指しているから」など、何らかの目的があって、あえて非正規雇用の道を選んでいる人もいました。
正社員として就職するのに不安なこととは?
次に、フリーターから正社員への就職で不安なことを聞いたところ、1位は「自由度が低くなる」でした。具体的には、「自分の時間が自由にもてなくなる」「自分に合わなかった場合、正社員だと辞めにくい」「簡単には仕事を休めないところが不安」といったコメントが寄せられました。正社員には「家庭よりも仕事を優先しないといけないイメージ」を抱いている人もいるようです。
2位は「転職活動そのもの」で、「採用されるのか不安」「履歴書にずっとフリーターだったことを記載すると、就職に不利になりそう」といった回答が寄せられました。また「書類の作成がちゃんとできるか不安」「面接対策など、わからないことがたくさんある」という声もありました。
3位は「職場の人間関係」。「人間関係を良好に築けるかが不安」「自分より年下の方が上司になることがあるのではないかと、少し不安がある」「人間関係でトラブルに巻き込まれないかなど不安に感じる」といったことを心配しているようです。
他の理由としては、正社員となると責任ある仕事を任され、仕事内容も高度になるため、「責任に耐えられるか」「仕事がこなせるか」といった点を不安視する人もいました。また、「職場の労働環境」や「体調への影響」を心配する人も。
以上の結果から、フリーター全員が正社員としての就職を希望しているわけではなく、時間の自由を優先したかったり、煩わしい人間関係や責任ある仕事を避けたかったりして、フリーターを選択する人も一定数いることがわかりました。しかし、ある程度の年齢までフリーターでいると、正社員として採用されることが難しくなる可能性もありますので、選択に関しては注意が必要かもしれませんね。
※1:厚生労働省「令和2年賃金構造基本統計調査」
※2:株式会社ビズヒッツ「フリーターから正社員への就職で不安なことに関する意識調査」
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部