製造業の求人サイト7選！ 求人の状況やチェックポイントを併せて解説 |ファイナンシャルフィールド

製造業で働いてみたいと思ったときに、製造業の求人の探し方や製造業の求人が見つかるサイトが分からないと困るのではないでしょうか。本記事では、製造業の求人をチェックするポイントや製造業の求人が見つかるサイトをまとめてご紹介します。

製造業のやりがいや魅力、向いている人も解説しますので、製造業に挑戦してみたいと思っている人は、ぜひ参考にしてください。

製造業の仕事内容は？

製造業とは、材料の加工や組み立てを行い製品を製造する仕事です。製造業は図表1のとおり主に3つの種類があります。

【図表1】

　　　　

製造業の主な種類
素材	ガラスやゴム、金属など製品の材料となる素材を製造する
加工・組み立て	材料を使い加工や組み立てを行い製品を作る
自社生産	自社で素材から加工を一貫して行う

素材はガラスやゴム、金属など製品の材料を製造します。一方で、加工や組み立ては材料を使い製品そのものを製造する仕事です。製造業の種類により、必要なスキルや技術は異なります。

また、製造業には主に下記の業界が含まれています。



パソコンやスマートフォンなどの製造や調味料、お菓子などの製造など、幅広い業界で活躍できます。

製造業のやりがいや魅力

本項では、製品業ならではのやりがいや魅力をご紹介します。製造業は一人で黙々と作業することが多いですが、待遇面やスキル面でメリットとなることが多いです。製造業で働いてみたいと思っている人は、ぜひチェックしてみてください。

知識やスキルが身につく

製造業は基本的に業務がマニュアル化されていることが多く、初心者や未経験でも挑戦しやすい環境です。専門的な知識を持ち合わせていなくても業務に携わりながら、製品の知識や加工技術などを身につけられるでしょう。

業種によってはフォークリフトの運転免許や危険物取扱者資格、溶接や塗装などの資格取得を目指せるケースもあり、スキルアップにつながります。

また、業務効率化の方法やミスを減らすポイント、スケジュール管理能力など仕事に取り組むうえで必要なスキルも獲得できます。

待遇面がよい求人が多い

製品業は、待遇面のよい求人が多いです。製造業は安全管理を重視しているため、無理な労働や大幅な残業をさせないことが一般的です。工場の稼働に応じて深夜勤務や早朝勤務はあるかもしれませんが、その分他で休日を取得したり手当がついたりします。

また、工場のメンテナンス時や一定の稼働停止期間には長期休暇を取得できるため、プライベートも充実させることができるでしょう。また、製造業の求人によっては、下記のような待遇が用意されていることもあります。

働き方に応じた待遇を受けられるため不満を抱きにくく、モチベーションが維持できます。

人間関係に関するストレスが少ない

製造業はチームや部署はあるものの、基本的な作業は個人で行います。一人で黙々と担当の作業に取り組むことが多いです。常に人とのコミュニケーションが必要となる職種ではないので、人間関係によるストレスが少ないでしょう。

とくに下記のように感じている場合には、製造業は働きやすい環境だと言えます。

接客業ならコミュニケーションを軸にビジネスを行わないため、接客業や営業に苦手意識がある人でもチャレンジできます。また、ノルマや成績争いがないので社内での人間関係が悪化しにくいところも魅力です。

達成感を得られる

製造業は、仕事での達成感を得やすい業種です。多くの製造業では目標となる生産数や作業数は設定されています。黙々と取り組み生産数をクリアすることで、やりがいや達成感を得られます。ミスを減らし効率よく達成できると、会社からも評価される可能性があります。

また、製造業は目の前で製品が完成に近づくところを見られたり、実際に携わった製品が店舗に並んだりします。例えば、自分が携わったパソコンや自動車が店頭に並び、誰かの役に立っているところを見られます。実際に携わった製品が世の中の役に立っていると感じられる点も、製品業ならではのやりがいです。

製造業の求人状況

製造業で働いてみたいと考えている場合は、有効な求人があるのか気になるところです。本項では、厚生労働省の資料をもとに製造業の求人状況をご紹介します。製造業は求人が多い業界なのか把握できるので、ぜひチェックしてください。

有効求人倍率は2.00倍

厚生労働省が公表している「一般職業紹介状況」によると、2023年1月時点の有効求人倍率は2.00倍です。全業種の有効求人倍率が1.44倍なので、求人の選択肢が多いと言えるでしょう。

厚生労働省が公表している「製造業の果たす役割と労働移動」によると、製造業では人材育成が大きな課題となっていることが分かります。時代の流れに応じた競争力を身につけるためにも、人材の確保や育成に力を入れている段階です。

求人件数は比較的多い

厚生労働省が公表している「一般職業紹介状況」を見ると、2023年1月時点での求人件数は9万2227件です（パート含む）。なかでも、食料品製造業や金属製品製造業での求人が多くなっています。

製造業や季節によって求人数に増減があるものの一定の求人数はあるので、自分に合う求人を探しやすいと言えます。また、製造業は都市部に偏っているわけではなく日本各地にまんべんなく企業があるため、住居地域に応じて求人が探しやすい点も特徴です。

製造業に向いている人は？

本項では、製造業の特性を踏まえて製造業に向いている人の特徴をご紹介します。製造業は他の業種とは異なり一人で黙々と作業ができるため、チームワークやグループワークが苦手な人でも働きやすいです。自分に当てはまる特徴はないか、チェックしてみてください。

一人で黙々と作業をすることが好きな人

製造業は業務内容にもよりますが、基本的には一人で黙々と作業を行うことが多いです。業種によっては私語厳禁の場合や同じ作業を繰り返す場合もあり、一人でコツコツと業務を行うことに抵抗がない人に向いています。

また、一人で黙々と作業をするには下記のようなスキルが求められます。

とくに、長時間同じ作業や簡単な作業をしていても飽きることなく、前向きに取り組める姿勢は大切です。

仕事とプライベートを両立したい人

製造業は年間休日の確保や残業の管理を徹底しているケースが多いため、しっかりと休暇を取得できます。長期休暇や連休も取得しやすい傾向があるので、仕事とプライベートを両立したい人に向いています。

社会人になると旅行や趣味に使う時間が減ってしまいがちですが、製造業なら計画的に休暇を取得できプライベートも充実させられるでしょう。

また、製造業は正社員だけでなく、非正規雇用での求人も一定数あります。ライフスタイルやプライベートに応じて、派遣社員やパート、アルバイトなど自分に合う働き方を選択しやすいです。

体力に自信がある人

業務内容や業界にもよりますが、製造業は体力に自信がある人が向いています。加工や組み立て作業や検品などのライン作業は、立ったまま行うことが多いです。完成した製品の移動や運搬など、体力が必要な工程もあります。

また、就職先の会社によっては、夜勤や早朝勤務などもあり生活習慣が乱れやすいです。そんな中でも体調管理をして、パフォーマンスを維持しなければなりません。このように、業務内容によっては、体調管理に不安がある人や体力に自信がない人は長期的に勤務がしにくいかもしれません。

製造業の求人を確認するときの6つのポイント

ここでは、製造業の求人を確認するときにチェックしたい6つのポイントをご紹介します。求人情報を隅々まで把握し納得したうえで応募しないと、想像していた待遇や働き方と異なる可能性があります。製造業への就職を満足のいくものにするためにも、ぜひ参考にしてみてください。

勤務形態

製造業の主な勤務形態としては、図表2のとおり次の4つがあります。

【図表2】

勤務形態	正規雇用	概要
正社員	正規雇用	雇用期間の定めがなく長期雇用を前提とした働き方 福利厚生の充実・安定した収入が得られる点が特徴
契約社員	非正規雇用	直接雇用であるものの一定の期限がある働き方 契約期間が終了したときに職を失うリスクがある
派遣社員	非正規雇用	人材派遣会社と労働者が雇用契約をして派遣先となる製造業の企業で勤務する働き方 派遣会社に相談をしながらスキルや要望に合う派遣先を選定できる
パート・アルバイト	非正規雇用	正社員と比較して1週間のうちの労働時間が短い働き方 ライフスタイルに応じて柔軟に働ける

正社員は雇用期間の定めがなく、長期的な雇用を前提としています。福利厚生が充実しているケースが多く、安定した働き方をしたい場合や1社でスキルや経験を積みたい場合に向いています。

柔軟な働き方をしたい場合は、派遣社員やパート・アルバイトを選択することも可能です。派遣やアルバイトを選択する場合は、正社員登用があるかも確認しておくとよいでしょう。

勤務時間・休日・休暇

製造業の求人を見るときには、勤務時間と休日を確認しておきましょう。勤務時間を確認するときには、下記のポイントを忘れずに見てください。

法定労働時間は、原則1日8時間（1週間で40時間）と定められています。例外を除き、この範囲内であるか確認しておくことが大切です。

休日や休暇は、どのような仕組みになっているのか理解しておくことが重要です。例えば、完全週休二日制の場合は、毎週2日間休みとなります。○勤〇休制の場合は、何日か働いた後に指定日数の休日があることになります。また、休日とは別に有給休暇や年末年始休暇、バースデー休暇などが設けられているかも確認しておくとよいでしょう。

勤務地

無理なく通勤するためには、製造業の勤務地も確認したいポイントです。現在住んでいる住居地から通う場合は、通勤や退勤時の交通状況を考慮して通いやすいか考えるとよいでしょう。

勤務地を問わない場合は寮や住宅手当ての有無を確認しておくと、比較検討がしやすくなります。

また、転勤の有無も把握しておきたいところです。とくに全国各地に工場がある大手企業の場合は、転勤の可能性もゼロではありません。転勤をするとライフスタイルが大きく変わるため、許容できるか決めておくと求人が選びやすくなります。

経験の有無

製造業は未経験でも挑戦できる業務が多いですが、なかには経験者や資格保持者を求める求人があります。自分のスキルと照らし合わせて、問題なく応募できるか確認しておきましょう。

資格を保有している場合は活かせる求人を選択することで、資格手当てがもらえる可能性があります。一方で、製造業の経験がないときは、未経験歓迎の求人を選択すれば研修やサポート制度が充実している場合があります。

資格取得の支援をしてくれる企業もあるので、スキルアップを目指す場合には資格取得制度や資格取得手当てがないかも確認してみてください。

給与

製造業の求人を見るときには、忘れずに給与を確認しておきましょう。とくに下記のポイントは、しっかりと目を通してください。

給与の基本となるのが、基本給または時給です。この部分が納得できる金額であるか確認することが大切です。そこにプラスアルファをして、時間帯や曜日による手当や交通費、残業代などが支給されるか確認をします。

給与は、モチベーションや日々の生活に直結する部分です。やりがいがあっても充分な収入がなければ生活が苦しくなるため、シビアに判断することを心がけましょう。

福利厚生

福利厚生とは、従業員やその家族の生活、健康を促進するための取り組みのことです。健康保険や雇用保険の他にも企業によりさまざまな福利厚生が用意されており、対象者は利用することが可能です。

福利厚生の一例としては、下記が該当します。

例えば、社員食堂がある場合は、低価格で食事を済ませることができます。自分に合う福利厚生が用意されていれば有効活用ができるため、あらかじめ確認しておくとよいでしょう。

製造業の求人を探せるサイト7選

製造業の求人の探し方を理解できたところで、ここからは製造業の求人が検索できるサイトを厳選してご紹介します。サイトによって特徴や求人の種類、求人への応募方法が異なります。自分に合う求人を効率よく探すためにも、サイトの特徴を把握して使い分けてみましょう。

工場求人ナビ

「工場求人ナビ」は、製造業系の人材サービスを行う日総工産株式会社が運営する求人サイトです。

全国各地に拠点を持つ日総工産が請け負っている工場勤務の求人を中心に紹介しています。未経験OKや派遣、正社員などさまざまな条件の求人が揃っている点が特徴です。検索画面では寮の有無や給与、勤務地など幅広い条件で検索でき、自分に合う求人が探しやすくなっています。

また、求人に応募する際には、日総工産株式会社の登録会に参加する必要があります。登録会では希望条件をヒアリングするため、一人一人の条件に合った仕事を紹介してもらうことが可能です。自分では理想的な製造業の求人が探せないと悩んでいる場合でも、手厚くサポートしてもらえます。

公式サイト：https://www.717450.net/

工場ワークス

「工場ワークス」は、人材紹介事業を行っている株式会社インターワークスが運営している求人サイトです。全国各地の製造業の求人を扱っているため、希望の勤務地から求人を検索できます。

下記のような特集求人が用意されており、さまざまなターゲットを想定した求人が揃っているところが特徴です。

例えば、軽作業の求人を開くと、体力に自信がない人でも挑戦しやすい求人を探せます。女性やシニアが活躍できる求人もあり、ライフスタイルに応じて無理なく製造業にチャレンジできます。また、急いで仕事を探したい人向けに履歴書不要の求人があるところもポイントです。Web面談のみで合否が分かるため、効率よく仕事探しが進められます。

公式サイト：https://04510.jp/areas/

コウジョウ転職

「コウジョウ転職」は、採用コンサルティング事業をしている株式会社Personalが運営している求人サイトです。製造業未経験でも正社員になれるまでしっかりとサポートしてくれる点が特徴です。

具体的にはWeb面談を行い、製造業の希望条件や疑問などをヒアリングします。ヒアリングをもとに仕事の紹介を行い、気になる求人があった場合には面談の調整を行います。面談が苦手な場合には、面談の練習を受けることも可能です。このように、自分で求人を探すだけでなく、内容を獲得できるように手厚いフォローを受けられます。

また、履歴書不要の求人や書類選考なしの求人もあり、学歴や職歴を問わず製造業に挑戦できるところもポイントです。未経験であっても給与や待遇を妥協することなく、幅広い求人から検討ができます。

公式サイト：https://per-sonal.co.jp/kouten/

ジョブコンプラス

「ジョブコンプラス」は、人財サービス業を行っているディーピーティー株式会社が運営している求人サイトです。製造・運輸・警備に特化した求人を扱っており、求職者目線の使いやすい求人サイトをコンセプトとしています。

一人一人の条件に沿った求人検索ができるよう注力しており、業種や給与、休日などを細かく絞り込めるところが特徴です。保有資格や「送迎あり」「未経験OK」などのこだわり条件でも検索できるため、自分に合う求人が探しやすくなっています。

また、無料の会員登録を行うと興味を持った企業からのスカウトを受けられるところもポイントです。とくに業務経験や資格保有がある場合には、スカウトにより好条件の求人に出会える可能性があるでしょう。

公式サイト：https://job-con.jp/

ジョブハウス工場

「ジョブハウス工場」は、株式会社Techouseが運営している工場・製造業・メーカーに特化した求人サイトです。求人掲載数が多く、さまざまな求人を見て比較検討できるところがポイントです。

検索画面では勤務地や業界以外に、求人の特徴から検索できます。例えば、おすすめの求人や友達同士で応募できる求人、祝い金ありの求人など、さまざまな視点から絞り込みができます。

また、「ジョブハウス工場」を利用して転職をした経験談もまとめられており、製造業勤務のリアルな声が分かる点も特徴です。

公式サイト：https://jobhouse.jp/factory

期間工.jp

「期間工.jp」は、株式会社アウトソーシングが運営している求人サイトです。自動車業界や電子機器業界を中心とした大手メーカーの期間工に特化した求人が揃っています。

期間工なので勤務期間は決まっていますが、一定の契約期限が終了すると満了慰労金や報奨金が受け取れる場合があります。期間工として勤務するメリットを最大限活用できます。

また、すぐに働きたい人のために即日面談や専任担当者のサポートが用意されているところもポイントです。営業拠点が全国にあるので、勤務希望地や移住地に近い地域でサポートを受けられます。

公式サイト：https://kikankou.jp/

タウンワーク

「タウンワーク」は、株式会社リクルートが運営している求人サイトです。アルバイトやパートを中心とした求人情報を扱っています。製造業においても、全国各地のパートやアルバイトの求人を手軽に検索できます。

夜勤のみのお仕事や週に1日から働けるお仕事、正社員登用ありのお仕事などさまざまな求人があり、ライフスタイルや給与に応じて、選択しやすいところが特徴です。「副業・WワークOK」や「日払い」など、パートやアルバイトならではの条件での絞り込みも可能です。

まずは、パートやアルバイトで製造業にチャレンジしてみたいという場合には、ぜひ参考にしてみてください。

公式サイト：https://townwork.net/jobCategory/jc_019/jmc_01309/

製造業の求人に応募してみよう

製造業は他の業種にはないやりがいがあり、相性が良ければ長く続けられる仕事です。とくに一人でコツコツと業務に取り組むことが好きな人やプライベートと仕事を両立したい人にとっては、向いている業種だと言えるでしょう。

今回ご紹介した求人のチェック項目を参考にしながら製造業の求人が掲載されているサイトを利用して、自分に合う求人を比較検討してみてください。

出典

厚生労働省 一般職業紹介状況（令和5年1月分）
厚生労働省 製造業の果たす役割と労働移動