執筆者: FINANCIAL FIELD編集部
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「工場勤務に興味がある」、「ものづくりが好きだから工場で働きたい」、「とりあえず工場勤務について知りたい」という人も多いのではないでしょうか。日本には昔から多くの工場があり、日本の経済的な発展に大きく寄与しています。
少し前までは安価な労働力を求め、大企業を中心に海外展開も広がっていましたが、昨今は反対に国内回帰の動きも見られます。
少子高齢化などによってさまざま業界の会社は人手不足に悩まされていますが、工場においても国内回帰と相まって積極的に求人を出しているところも少なくありません。
多くの求人があることは求職者からするとありがたいですが、その分どこの工場が良いのか迷う人も多いでしょう。
本記事では、工場求人選びのポイントや、工場求人を探すときに「おすすめのサイト」、具体的に「おすすめの工場求人」について解説していきます。
目次
工場求人選びのポイント
工場求人は数多くあります。始めから具体的に「この会社で働きたい」という明確な意志があればよいですが、適当に探しているとなかなか絞り込めないことも多いでしょう。まずは、工場求人選びのポイントについて解説していきます。
祝い金含めた給与を確認する
工場に関わらず、働くうえで給与は大切なポイントです。給与が多いと生活にゆとりが生まれ、貯蓄を多くできたり、おいしいものをいっぱい食べることができたり、好きなものを気兼ねなく買えたりします。そのため、工場求人を選ぶ際にも、できるだけ給与が高い会社を選ぼうという人も多いのではないでしょうか。
給与が多い工場で働きたい場合、気をつけたいのは祝い金を含めた総合的な給与を確認するということです。工場の求人、特に期間工などの雇用期間に定めがある場合は毎月支払われる給与以外に祝い金や満了金といった手当が支払われることが少なくありません。
そして、祝い金や満了金はそれだけで1年あたり100万円を超える金額をもらえる場合もあります。
そのため、仮にA社の毎月の給与が35万円、B社が30万円だとすると、それだけではA社のほうが年間で60万円多く稼げます。しかし、もしA社は手当的なものがなにもなく、反対にB社は1年間で祝い金と満了金を合わせて100万円もらえるとすると、反対にB社のほうが年間で40万円多くもらえることになります。
祝い金や満了金といった手当は、求人票や会社のホームページに掲載している募集要項で確認できますので、事前によく確認しておきましょう。
仕事内容を確認する
工場といえば生産ラインに入って流れてくる部品を組み立てたり、検査したりといった流れ作業を思い浮かべる人も多いかもしれません。確かに、生産ラインに流れてくる部品を組み付けたり、チェックしたり、検査したりする仕事は工場の主な仕事といえます。しかし、工場の仕事はそれだけではなく、その範囲は多岐にわたります。
例えば、生産ラインにおけるライン作業や検査の仕事以外には、部品をピックアップして運んでいく「ピッキング」という仕事があります。ピッキングでは、倉庫に置いてある部品の中から、これからラインに投入する部品を運んだり、完成した製品を倉庫まで運んだりします。
また、工場は作業者が好き勝手に仕事をしていては求められた生産数量を適切なタイミングで、しっかりとした品質で提供できないリスクが高いです。そのため、ライン作業やピッキング作業をする人を管理したり、全体を統制したりする仕事があり、これらの仕事の担当者は生産現場内や他の部門といろいろな調整をしています。
他にも、工場に設置している設備の保守・保全をする仕事や、手作業ではなく、装置を操作するような仕事もあります。
人数は工場全体の中では少ないですが、人事や経理、IT、経営企画といった部門も工場の中にある仕事の1つです。これらは、直接部品や製品には触れずに、会社を陰で支える縁の下の力持ち的な仕事です。なお、これらの事務仕事は工場には全くおかず、本社で一括して担うような場合もあります。
希望する雇用形態を選ぶ
工場の求人では、正社員のみならず、期間工や派遣社員など、さまざまな雇用形態があります。雇用形態が違えば、仕事内容、給与、雇用期間、手当などの多くの点が異なります。そのため、自分が希望する雇用形態を選ぶことが大切です。
正社員の特徴としては、なんといっても安定性です。特に大企業の場合には簡単に雇用契約が破棄されることもありませんので、安心して働けます。大企業であれば、給与や手当も厚く、生活に困ることも基本的にはないでしょう。
期間工はその名のとおり雇用期間に定めのある働き方で、メーカーが直接雇用する契約社員のことです。期間工は未経験者でも採用されやすい、短期間で多くのお金を稼げる、寮や食堂で生活基盤を安定させられるといったメリットがあります。とはいえ、期間工はあくまでも一時的な雇用ですので、契約終了後には再度職探しをしなければなりません。
また、派遣社員は期間工と同じようなイメージを持っている人もいるかもしれませんが、両者は全く違います。その違いは契約の仕方です。期間工は直接契約であり、メーカーと直接雇用契約を結びます。一方、派遣社員は派遣会社と契約をします。そして、派遣会社からメーカーに派遣されて、働くという流れです。
今回事例で紹介した、正社員、期間工、派遣社員はどれも「工場で働く」という点では同様です。しかし、これらには仕事内容や給与など、さまざまな違いがあります。工場求人から自分が希望する転職先を選ぶ際には、自分が希望する雇用形態の中で良い企業があるか確認しておきましょう。
寮が完備されているかなど福利厚生を確認する
働くうえでは給与や雇用形態が大事なことはもちろんですが、福利厚生がどれだけ充実しているかも大切なポイントです。福利厚生とは、給与とは別に会社が従業員や家族に対して用意する施策を指します。
会社が独自に準備する福利厚生としては、住宅手当や通勤手当、社員食堂、健康診断の補助などが挙げられます。福利厚生に手厚い会社で働けば、よりその会社のことを好きになれたり、安心して働けたりします。そして、福利厚生が充実している企業で働くことで期待できる、特に大きなポイントは家計負担額の削減です。
福利厚生の中でも、寮が完備されているかどうかは大切なポイントです。工場求人の中には、寮がある場合もあれば、ない場合もあります。
寮がなくても住宅手当で賄える場合はまだ良いですが、住宅に関する補助がなにもない場合と、寮が完備されている場合とでは大きな差があります。通常、会社の寮では家賃が格安、または無料で入居できます。
一般的に一人暮らし用の物件を借りた場合には毎月5万円程度は必要ですので、それが無料であれば年間で60万円の負担減です。さらに、工場の寮では水道光熱費が無料だったり、食堂があったりします。特に昨今は光熱費の高騰が続いていますので、光熱費の負担がないのは非常に助かる点ではないでしょうか。
なお、ひとえに寮といってもそのタイプはさまざまです。例えば期間工の一人暮らし用の寮では、大きく分けてワンルームタイプとシェアルームタイプの2種類があります。ワンルームは通常のアパートタイプですが、風呂やトイレ、洗面は共同の場合も多いです。シェアルームタイプでは、1室に3~4人が入居し、それぞれ個室の部屋が与えられる場合がよくあります。
また、寮には古いところもあれば新しいところ、利便性が良いところや悪いところなど、その環境はそれぞれで異なります。
気になる会社が見つかったら、給与だけではなく、寮の環境を始めとした福利厚生についてもよく確認しておきましょう。
工場求人を探すときは求人サイトで探すのがおすすめ
工場求人を探す手段としては、ハローワークに行く、知人に紹介してもらう、気になる企業のホームページをのぞいてみるなどの手段があります。どの手段もメリットはありますが、求人サイトで探すと多くの求人情報の中から効率的に自分が求める求人情報を検索できます。
さまざまな会社の求人情報が掲載され、そこから選考に応募することができますので、多くの魅力的な企業に出会えるチャンスがあるでしょう。
工場求人を探すときにおすすめのサイト6選
工場求人を求人サイトで探そうと検索をした場合、数多くの求人サイトがヒットします。あまりにも数が多いため、いったいどこを利用すればよいのか迷う人もいるでしょう。今回は、工場求人を探すときにおすすめのサイトを紹介していきます。
おすすめの工場求人サイト(1)工場求人ナビ
工場求人ナビは人材育成、製造請負、エンジニア派遣などをおこなっている日総工産が運営している、工場特化の求人サイトです。2023年12月25日時点で求人数は1658件あり、これは工場に特化した求人サイトの中ではかなり多いです。
工場求人ナビでは、寮完備、高収入など魅力的な求人を多く掲載しています。また、雇用形態としても正社員はもちろん、派遣社員や期間工など多くの種類の求人も幅広くカバーしています。そして、寮の完備状況や雇用条件、働く期間や休日など、こだわりの条件に見合った企業を探すことが可能です。
また、工場求人ナビの特徴として、専門のコーディネーターが自分に合った仕事を紹介してくれる点が挙げられます。コーディネーターには給料や勤務地などの待遇面だけでなく、仕事内容や職場の同僚のことなども相談が可能です。さらに、仕事を紹介された後でも、サポートスタッフによる支援が受けられるという、フォロー体制が整っています。
なお、工場求人ナビの求人は派遣社員や期間工などが多いです。具体的には、2023年12月25日時点で、正社員以外は1442件、正社員は216件です。求人の範囲は全国各地の求人が掲載されていますので、特に正社員以外の工場求人を探すときに利用してみてもよいでしょう。
おすすめの工場求人サイト(2)e仕事
e仕事は総合人材サービス会社の日研トータルソーシングが運営する求人サイトです。e仕事では工場・製造業の求人を中心に扱っており、2024年3月4日時点で求人数は4806件です。
日研トータルソーシングは全国に数多くの拠点を構えているため、e仕事では地域に密着した求人を探すことができます。検索ワードに文字を打ち込むと、その地域や駅で求人を検索可能です。また、取引企業には大手メーカーも多く、寮付きで月収30万円などの好条件の求人も取り扱っています。
e仕事も工場・製造業の仕事に詳しいアドバイザーが、自分の希望条件をヒアリングしたうえでおすすめの求人を紹介してくれます。また、求人サイト上で「お仕事診断」をすることができます。
これは簡単な設問に選択肢で答えていくと、自分自身についての基本的な価値観やおすすめの仕事の探し方、おすすめの環境(休日休暇や福利厚生が充実しているかどうかなど)が明らかになったうえで、自分に合った求人が出てくるというものです。3分程度でできますので、まずは試してみるのもよいでしょう。
工場の仕事に興味があるため、まずは軽い気持ちでアンケートや漫画を試してみたいという人は、サイトを少しだけのぞいてみてもよいでしょう。
おすすめの工場求人サイト(3)ランスタッド
ランスタッドはオランダにグループ本社がある世界的な派遣会社の、日本における子会社が運営する求人サイトです。ランスタッドは軽作業・製造の派遣に特化した派遣求人サイトです。
仕分作業、ピッキング、検品など、未経験者でもこなせるような求人を幅広く取り扱っております。また、未経験であっても高時給をもらえる求人も多数掲載しています。
ランスタッドはオランダにルーツがあるという点からも、外資系企業の求人が多いという特徴があります。そのため、外資系企業で派遣として働きたい人にはおすすめです。ただし、外資系企業が募集している仕事としては、貿易事務や海外運輸事務といった、工場ではないものも少なくありません。
ランスタッドではLINEを活用して仕事紹介や応募、相談、入職手続き、勤怠管理がおこなえます。就業開始後でも気になることがあったらLINEで相談すれば、スタッフが対応してくれます。就業先にランスタッド社員が駐在している事業所(インハウス)も全国で30拠点以上あるので、そういったところで働いた場合には頼りになるでしょう。
おすすめの工場求人サイト(4)ジョブハウス工場
ジョブハウス工場はインターネットメディア運営およびWebサービスに関するコンサルティングをおこなうTechouseが運営する求人サイトです。
ジョブハウス工場は工場・製造業に特化した求人サイトですが、Techouseはジョブハウス工場の他に、バスやタクシーのドライバーを中心とした、ジョブハウスドライバーという姉妹サイトも運営しています。
ジョブハウス工場の特徴は正社員登用有の求人を多く掲載している点です。工場求人は派遣社員や期間工など、一定期間のみ同一の工場で働くことを前提としている求人も多いです。ジョブハウス工場の求人で正社員登用有の企業に就職し、うまく正社員になれれば、希望する工場でずっと働くことが可能です。
ジョブハウス工場で扱っている工場・製造業の幅は広く、自動車工場や機械工場を始め、印刷・製紙、科学・石油化学、製薬・化粧品など、多くの業界の求人を取り扱っています。
また、ジョブハウス工場のサイトをのぞくと、工場・製造業がどういうところかの説明やコラム、転職体験などの記事が掲載されています。まずは工場についての情報を集めたいという人は、とりあえず職を探す前に内容を確認してみてもよいでしょう。
ジョブハウス工場では会員になると、専門のキャリアアドバイザーが求職中はもちろん、勤務が決まった後もサポートしてくれます。さらに、会員限定求人もあるため、サイトをのぞいてみて自分に合うと感じた場合には会員登録を検討してもよいでしょう。
おすすめの工場求人サイト(5)期間工.jp
期間工.jpは人材派遣業者の株式会社アウトソーシングが運営する求人サイトです。その名のとおり期間工の求人に特化した転職サイトですので、期間工で働きたい人はまずは確認したい求人サイトです。
そもそも期間工とは、勤務期間が基本的には2年11ヶ月以内に限定された雇用形態です。期間工のメリットとしては、短期間であるがゆえに給与が高い場合が多い、格安または無料の寮に入れる場合が多い、うまくいけばその工場で正社員になれる、などが挙げられます。
期間工.jpでは大手メーカーの期間工求人を豊富に取り扱っています。期間工を募集しているメーカーは正社員登用制度がある場合も多いため、ゆくゆくは正社員を視野に入れている場合、正社員登用制度がある求人を狙ってみてもよいでしょう。
また、期間工.jpでは期間限定のキャンペーンや好待遇求人が多くあります。例えば、入社祝い金が100万円以上、満期慰労金+報奨金が最大306万円、月収30万円以上などです。
期間工自体が未経験者でも比較的入社しやすく、入社後も働きやすい環境にありますが、期間工.jpでは自分に合った仕事を専門のアドバイザーがサポートもしてくれます。履歴書の添削や選考会の対策もしてくれますので、頼りになる場合も少なくありません。
期間工.jpでの内定実績は2022年度で業界最多の1734名で、トヨタやスバル、日産などの大手メーカーの正社員も目指せます。
工場、特に期間工に興味がある人は利用してみてもよいでしょう。
おすすめの工場求人サイト(6)リクナビNEXTやリクルートエージェントなどの総合型求人サイト
ここまでは工場求人に特化、もしくは特に工場求人を多く取り扱っている求人サイトを紹介してきました。これらは工場求人を探す際にはもちろんおすすめなのですが、リクナビNEXTやリクルートエージェントなどの総合型求人サイトを使うのも決して悪い選択肢ではありません。
これら大手の求人サイトでも担当のエージェントの方がついてくれますが、大手ならではの見解や経験で、自身の不安を解消してくれます。工場に関わらず、過去の転職支援実績が豊富なので、あらゆる観点からサポートしてくれるのは大変心強いものです。
また、例えばリクナビNEXTでは登録することで転職エージェントや企業からスカウトが届くこともあります。スカウトが届くということは、自分の経験などが見込まれているということなので、そういう企業に目を向けてみるのもよいかもしれません。
大手の総合型求人サイトは全国のありとあらゆる求人が豊富なので、工場を探しつつ、他の業界も視野に入れている場合なども、業界にとらわれずに求人を扱っている総合型求人サイトはおすすめです。
おすすめの工場求人の比較7選! やっぱり自動車工場関連が好待遇!
ここまで工場求人探しのポイントやおすすめの求人サイトを紹介してきました。ここからは具体的におすすめの工場求人を見ていきます。なお、本記事では正社員の求人ではなく、期間工や派遣について紹介していきます。
おすすめの工場求人(1)トヨタ:とにかく稼げる! 期間工から正社員になれるチャンスも!
トヨタ(トヨタ自動車)は愛知県豊田市に本社を置く自動車メーカーです。日本はもちろん、世界でも最大手の自動車メーカーであるトヨタは、日本企業の中で最も売上高が大きい企業です。
トヨタでは新卒はもちろん、キャリア採用や障がい者採用も積極的におこなっています。世界的な大企業のトヨタですので、安定した生活水準を保つことができます。そんなトヨタでは期間工も募集しています。
トヨタの期間工は、他社よりも給料が高いことで知られています。例えば、月収例は29万2030円です(21日稼働、20時間の残業代、深夜手当など含む)。さらに、トヨタでは入社祝い金として60万円がもらえます。
60万円全額もらうには入社した翌月末に在籍し、そして初回契約3ヶ月の更新者で、更新後の契約開始日の月末在籍者である必要がありますが、どちらも基本的に在籍して普通に働いていればもらえます。
さらに、契約期間を満了するごとに満了慰労金と満了報奨金が受け取れ、その金額は2年11ヶ月の最後まで満了すれば、合計で306万円以上です。
トヨタ期間工では正社員登用制度もあり、2018~2022年の5年間で1023名が期間工から正社員に登用されています。
寮も整備されており、初心者に対するサポート体制も整っているため、基本的にはすぐに働きだしても困ることはありません。
ただし、トヨタの期間工では車体組み立ての仕事をすることがあり、この仕事はきついという声も多いです。車体組み立ては塗装されたボディに部品を組み立てていくのですが、重量物の運搬作業があったり、作業姿勢が悪かったりします。慣れれば楽という人もいますが、少なくとも働き始めてすぐはきついと感じることも多いかもしれません。
おすすめの工場求人(2)日産:70万円の入社祝い金! 完全ワンルームの寮に住めるかも!
日産は神奈川県横浜市に本社を置く多国籍自動車メーカーで、日産・ルノー・三菱アライアンスを形成しています。
日産もトヨタ同様、新卒採用やキャリア採用、障がい者採用をおこなっていますが、今回は期間工について見ていきます。
日産で期間工として働く場合、勤務地は神奈川県、栃木県、福島県のいずれかです。どの勤務地になるかで給与や入社祝い金は異なりますが、入社祝い金は栃木工場においては最大の70万円がもらえます。そして、栃木工場の月収例は32万3140円~34万4640円です(7.5時間or8時間/20日/残業20時間/休日出勤1日/交替勤務の場合)。
なお、この入社祝い金70万円は3月・4月入社者限定と採用ページに記載があるため、その後は減額されたり、なくなったりするかもしれません。
日産の期間工をおすすめする大きなポイントの1つが、一部の寮ですが、ワンルームマンションに寮として住めることです。期間工として働く多くの場合、日産に限らず寮に入居します。寮は格安、もしくは無料で住むことができますが、シェアハウスタイプか、ワンルームでも風呂・トイレは共同ということが多いです。
しかし、日産のワンルームマンションでは風呂やトイレが自室にあり、そしてかなりきれいという情報があります。光熱費も無料なので、こういった寮に住めればかなり快適な生活が送れそうです。
また、日産での正社員登用実績は2017?2021年で953名です。多くの人が期間工から正社員に登用されているため、自分が正社員登用を目指す際にもいろいろな話が参考になるでしょう。
日産での注意事項は、トヨタ同様に仕事内容自体がきつい場合があるのと、工場ごとに待遇の差がある点です。入社祝い金や寮の環境はそれぞれの工場で大きく異なりますので、勤務地を選ぶ際にはそのあたりの環境にも注意しましょう。
おすすめの工場求人(3)デンソー:力仕事が少なくても高収入!
デンソーは愛知県刈谷市に本社を置く自動車部品メーカーです。デンソーでは新卒、キャリア採用、技能職・期間工が募集されています。
デンソーの期間工の仕事は自動車部品などの製造作業がメインです。ラインでの立ち作業が中心ですが、仕事内容としては細かい作業も多く、トヨタや日産と比べると力仕事の割合は少ないです。そのため、女性や力に自信がない人、力作業よりも細かい作業のほうが好きな人に向いています。
デンソーの良い点は自動車メーカーと比べると仕事内容がきつくない場合が多いにも関わらず、期間工の中では高収入な点です。具体的には、デンソーの期間工の月収例は30万7147円~34万3740円(21日勤務・残業20時間・深夜割増47.5時間+交替勤務手当)です。この金額は決して他社と比べて見劣りはしません。
また、慰労金や満了報奨金は長く働けば働くほど増えていきます。具体的には、最大で慰労金は2000円/日、満了報奨金は最大2500円/日です。慰労金と満了報奨金は2年11ヶ月の期間満了まで働くと合計で300万円近い金額をもらうことも不可能ではないため、頑張り続ければその分稼げるといえるでしょう。
ただし、デンソーの入社祝い金は入社・赴任手当という名目で、もらえるのは2万円だけです。最大で1日2000円の慰労金は最低700円、最大で1日2500円もらえる満了報奨金は最低1000円ですので、デンソーは短期間で辞めると思ったよりも稼げないかもしれません。
また、デンソーの寮は当たり外れが大きいです。寮ワンルームタイプやシェアハウスタイプなど種類が多く、どれに当たるかは勤務地などによります。
おすすめの工場求人(4)ワールドインテック:いろいろな工場で働けるチャンス!
ワールドインテックは福岡県福岡市に本社を置く総合人材派遣・請負、コンサルティング会社です。
ワールドインテック自体がものを作っているわけではなく、あくまでもワールドインテックを通してどこかの工場や製造業で働くという形です。
ワールドインテックでは取り扱う工場・製造業の求人の種類が豊富です。「未経験者歓迎」「正社員登用有」、「寮費無料」といった好条件の派遣先も多数あります。また、業種だけでなく、勤務地や他のこだわりポイントも指定して仕事を探すことが可能です。
中には入社祝い金が100万円近くあったり、大手企業の求人も多くあったりします。専門職のキャリアも身に付けやすいので、工場で働いてみたいけどなにをどうしたら良いのか分からないという場合は、ワールドインテックを検討してみてもよいでしょう。
ワールドインテックの注意点としては、あくまでもワールドインテックは人材派遣・請負会社であるため、実際に働く工場は別という点です。勤務先によって当たりハズレがある点は、認識しておいたほうが良いです。また、仮に当たりの工場に派遣され、ずっとそこで働きたいと思ったとしても、厳しい場合も多いです。
なぜなら、あくまでも雇用元はワールドインテックであり、工場ではないためです。派遣からメーカーへの正社員登用の道は、期間工からメーカーへの正社員登用ほどは開いていません。派遣会社と期間工の違いについては後述していますので参考にしてみてください。
おすすめの工場求人(5)アイシン:ワンルームで入社祝い金が100万円!
アイシンは愛知県刈谷市に本社を置く自動車部品、エネルギー・住生活関連製品メーカーです。アイシンでは新卒採用、キャリア採用、高校生採用なども募集されています。
アイシンの期間工のおすすめできる点として、寮の環境の良さが挙げられます。アイシンの寮は無料ですが、必ずワンルームに入居が可能です。そして、女性の場合は室内に浴室・トイレ・洗面所が付いているため、プライベートが確保された生活を送れます。男性の場合でも浴室・トイレ・洗面は共同ですが、ワンルームタイプに入居できますので、プライベートは確保しやすいでしょう。
さらに、アイシンの大きな魅力として、入社祝い金の多さが挙げられます。4月末入社までなら100万円が受け取れるため、入社初年度の収入を大きく上げることが可能です。この入社祝い金は在籍している日数に応じて徐々にもらえますが、100万円に到達するには6ヶ月間の在籍が必要です。
出勤率や過去の在籍期間などの条件も設定されていますが、真面目に働けばその条件は決して厳しくありません。
アイシン期間工の仕事内容は他の期間工と比べてきついわけでもないですが、深夜勤務の時間が長い点は気をつけたいところです。他の期間工でも交替勤務による深夜勤務は普通ですが、例えばトヨタでの夜勤の時間は16時~翌0時40分です。一方、アイシンでは21時~翌6時くらいまでですので、深夜に働くのが苦手という人は向いていないかもしれません。
おすすめの工場求人(6)リコー:働きやすくワンルーム寮!
リコーは東京都大田区に本社を置く事務機器、光学機器などを製造するメーカーです。
リコーのホームページを見ると、新卒採用とキャリア採用の枠はありますが、期間工や派遣社員の募集はありません。しかし、リコーの関連会社に目を向けると、例えば工場求人ナビを通し、リコーの子会社のリコーインダストリーで募集があることが分かります。
工場求人ナビに掲載されている募集要項としては、勤務地は神奈川県厚木市で時給1300円、土日が休みのシフト制です。募集されている仕事内容はプリンター部品の組み立て・検査ですが、工場でよくあるライン作業はありません。プリンターの部品は完成品でも800gと軽量で、軽作業の募集なので、気軽に始められそうです。
寮が徒歩圏内にあり、ワンルーム寮が完備されているので、プライベートを保ちたい人も安心して働けるでしょう。
なお、工場求人ナビ上の応募先企業は日総工産です。つまり、日総工産から派遣社員としてリコーインダストリーで働くという形です。
おすすめの工場求人(7)日総工産:エンジニアに強みをもつ!
日総工産は神奈川県横浜市に本社を置く業務請負、人材派遣、人材紹介などの総合人材サービスをおこなっている会社です。
日総工産もワールドインテックと同様に、他社に人材を派遣する仕事をしていますが、工場系の派遣に力を入れています。工場ですので製造や物流が中心ですが、事務職などの一般派遣の求人も取り扱っています。
日総工産は求人数はそこまで多くはありませんが、優良派遣事業者として認定されていることもあり、安心して利用できる会社の1つです。
また、日総工産の魅力として人材育成に積極的な点も挙げられます。日総工産ではものづくりへの理解を深める取り組みとして、資格取得を推奨しています。資格取得の受講料を会社が負担してくれるなど、スキルアップを目指しやすい環境といえます。
日総工産はエンジニア求人を取り扱っている「エンジニアワークス」というサービスも提供しています。エンジニア系を目指している人も参考にしてもよいでしょう。
ただし、日総工産は全国に展開しているので、必ずしも自分が希望する地域に良い求人があるとは限らない点には注意が必要です。
工場といえば派遣? 派遣社員のメリット・デメリット
工場勤務といえば、派遣社員を思い浮かべる人も多いかもしれません。派遣社員は人材派遣会社と雇用契約を交わし、他の企業に派遣されて働く人を指します。
派遣社員と期間工の違いや、派遣社員のメリット・デメリットを見ていきましょう。
派遣社員とは? 期間工との違いも知っておこう
派遣社員と期間工は同じように工場で働き、同じような仕事をする場合もあります。そのため、ぱっと見では違いが分からないという人もいるかもしれません。しかし、派遣社員と期間工では、さまざまな違いがあります。
第一に、派遣社員と期間工では雇用主が異なります。派遣社員の雇用主は人材派遣会社であり、人材派遣会社を通して、工場で働いています。一方、期間工の雇用主は工場やメーカーです。そのため、派遣社員の場合は報酬や待遇面は人材派遣会社次第といえますが、期間工は働いている工場やメーカー次第です。
また、働いている場所で正社員登用される可能性でいうと、期間工のほうが高いです。期間工では直接工場やメーカーに雇用されているので、上司の推薦や試験への合格という条件をクリアできれば、正社員への道も開いています。一方、派遣社員でもメーカーへの正社員登用はなくはないですが、あくまでも雇用してくれているのは人材派遣会社です。
そのため、メーカーへの正社員の道は期間工ほどは開いていません。
派遣社員のメリット
派遣社員のメリットとしては、採用されやすい点が挙げられます。通常、大企業で正社員として働こうとすれば、倍率も高く簡単ではありません。しかし、派遣社員として働くハードルはそれよりはかなり低いです。
また、派遣社員は派遣期間が終われば別の会社で働きますので、いろいろな職場を経験できます。多様な職場を経験した技術は、キャリアアップにも役立つ可能性があります。
さらに、派遣社員として人材派遣会社に所属していれば、次の仕事も自分で探す必要はありません。人材派遣会社が自分に合った仕事を紹介してくれますので、自分で次の職場を探す手間も省略が可能です。
派遣社員のデメリット
派遣社員のデメリットとしては、派遣切りのリスクが挙げられます。もちろん、メーカーとしても簡単にはできませんが、世界情勢や景気の急速な悪化などのやむを得ない事情があれば、派遣切りにあう可能性はゼロではありません。
また、派遣社員はスキルの有無で給料の差が大きいです。エンジニアなどの特別なスキルが必要な場合は高い場合が多いですが、なにも持たない場合は給料が低く設定されることが少なくありません。
派遣社員は正社員と比べるとどうしても給料が低くなりがちで、待遇もそこまで良くない場合があります。派遣社員として働く前に、基本的な雇用条件をよく確認しておきましょう。
派遣社員から正社員になることは可能か?
派遣社員から正社員というと、登録している人材派遣会社の正社員として働く場合や、メーカーから直接雇用されるような場合が挙げられます。
正社員になるためには、会社にとって自分が必要な人間だとアピールする必要があります。そのため、欠勤や遅刻がないことはもちろん、仕事で結果を残すことも大切です。また、周りとのコミュニケーションも大切にする必要があります。
コミュニケーションを通して周りのスタッフや上司と良好な関係を築いていければ、円滑に仕事を進めることができ、結果的に正社員登用も近づいてくるかもしれません。
なお、先述のとおり、実際に派遣されている工場やメーカーの正社員になるのであれば、派遣社員よりも期間工のほうが比較的可能性が高い傾向にあります。
まとめ
工場で働きたいと思った場合、まずは給与や雇用形態といった基本的な事柄を決めることが大切です。また、工場の求人を探す際には、自力で探すのではなく、工場系に強い求人サイトを使うことをおすすめします。
工場求人は多々ありますが、自動車メーカーの求人は比較的好待遇のものが多いです。しかし、自動車メーカーの仕事内容はきついこともあります。
工場求人に興味がある場合、本記事を参考に自分が働きたい企業を検討していきましょう。
出典
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部