更新日: 2024.01.30 融資

【2024年版】フリーランスにおすすめの職種19選!年収から仕事内容までご紹介

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

【2024年版】フリーランスにおすすめの職種19選!年収から仕事内容までご紹介
「フリーランス」は会社員のように、職場環境にとらわれない自由な生活を目指せる働き方です。年収は保証されていないため、事務や経理の作業をすべて自身で行わなければならないデメリットがありますが、頑張った分年収が伸びやすく、会社の人間関係に悩む必要もないというメリットがあり、フリーランスの働き方に憧れる方も多いでしょう。
 
しかし、急に会社を退職し独立すると、思うように集客ができず仕事が続けられない状態になり、そのままフリーランスを辞めて再び会社員に戻る方も少なくありません。フリーランスとして開業を成功させるには、会社を退職する前に自身が長く続けられる職種を探し、初期費用の捻出や仕事ができる環境の準備を整えておく必要があります。
 
本記事では、これからフリーランスを目指したい方向けにおすすめの職種や仕事の探し方について詳しく紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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フリーランスとは?

フリーランスとは、「会社に所属せずに個人で仕事を探す働き方」を指します。

フリーランスに明確な定義はなく、個人事業主としてさまざまな企業から仕事を受注する一般的なフリーランスや、会社に所属しながら副業で案件を受ける副業フリーランスも存在します。

育児や介護などで長時間外に出られない方も、リモートワークが可能な職種であれば空いた時間で仕事ができるため、フリーランスはしっかり稼ぎたい方のみでなく家計の手助けをしたい方にも向いている働き方です。

フリーランスと会社員の違い

フリーランスは自身で仕事を選べるため、得意な分野のみ受注して苦手な仕事は受けなくても問題ありません。職種により異なりますが、稼働時間に規定がない案件の場合は好きな時間に起きて、空いている時間で仕事を完了させれば良く、自身の予定をメインにスケジュールを組めます。

会社員は、努力と年収が比例しなかったり、業務とは関係ない人間関係のストレスを感じたりなど、職場環境によっては自身の力を発揮できないことも珍しくありません。フリーランスは会社員のように職場環境に縛られることもなく、自由な生活でありながら高年収を目指せる働き方です。

しかし、会社員は収入が安定しており、さまざまな福利厚生が受けられます。自身のみでは捌ききれない業務があればチームや同僚に振ることもでき、分からない点があればすぐに助けを求められます。一方で、フリーランスは基本的にチームではなく1人作業になり、無理して仕事を受けるとすべて自身で処理しなくてはならず、スケジュール管理ができていないとパンクする可能性もあります。

そのほかにも、案件が途絶えると収入がなくなったり、会社員のように毎年健康診断が受けられなかったり、社会保険や厚生年金も全額自己負担だったりなど、金銭的にも精神的にも多くのデメリットが挙げられます。

フリーランスと個人事業主の違い

フリーランスは個人として仕事を受ける働き方で、個人事業主は個人が開業届を提出した際の税法上の呼ばれ方です。明確な定義はないため、法人でないならばフリーランスでも個人事業主でもどちらを名乗っても問題ありません。

開業届は、個人事業を開業する際に税務署に申告する書類であり、フリーランスとして継続して働く場合は、副業であっても出す義務がありますが、出さないことによる罰則はありません。開業届を出すことにより、税金の「特別控除」を受けられたり事業用のクレジットカードが作れたりなど、フリーランスとして働く上でさまざまなメリットがあるため、早めに提出するようにしましょう。

フリーランスでの働き方を辞めた場合は、税務署に廃業届を出す必要があります。また、単発で副業として収入を得る場合は事業としての実体がないため、開業届の提出は必要ありません。

フリーランスで活動するメリット

フリーランスは会社員にない自由な働き方が最大の特徴です。

本業として頑張る方にも、空いた時間のみ仕事に取り組みたい方にもおすすめの働き方で、職種によっては会社員で働くより稼げることも珍しくありません。まずはフリーランスのメリットをチェックしてみましょう。

フリーランスのメリット1:頑張る分だけ稼げる

フリーランスは会社員のように就業規則がなく、1日8時間の労働時間と定められている労働基準法も適用されません。そのため好きな時間に仕事に取り組み、早く終われば自身の判断で仕事を切り上げることも可能です。

仕事の品質が上がれば評判も上がり、取り引き先からの紹介で新たな案件が増えることもあるでしょう。

会社員であっても残業すると手当がつきますが、フリーランスの場合は基本給にとらわれず、働けば働く分稼げてスキルアップも目指せます。業界で通用するスキルを磨きたい方は、同じくフリーランスの交友関係を持ったり、交流会に積極的に参加することでより収入を上げるための方法を学べるかもしれません。

フリーランスのメリット2:時間を自由に使える

フリーランスは発注側の時間指定がない限り、朝方でも夜中でも好きな時間に業務を開始できます。家庭の用事で忙しかったり、育児中でまとまった時間が取れない場合でも、在宅のフリーランスであれば空いた時間で仕事を進められる点が、大きなメリットです。

例えば、抱えている案件がある中で、3泊4日の旅行予定があっても、前倒しで仕事を進めて納品すれば、休日はしっかり楽しめるというスケジュールも組めます。体調が悪い時は無理せず休んで、できる時に長めに働くなど、仕事内容のクオリティが高ければ、問題なく継続できる職種が多いことがメリットといえます。

在宅のフリーランスでは、通勤時間や服装にとらわれる必要がなく、作業時間を確保しやすいことや、パソコン1台で仕事ができる場合は、自宅以外の場所でも取り組めるなど、時間や場所など自由な働き方ができる職種が多いです。

例えば、「オンラインレッスンの講師」や「掃除代行」サービスなどの職種は夜でも活動できますが、ニーズを考えると昼間のほうが集客力は上がります。一方で、「Webデザイナー」や「ライター」などは1つの案件を締め切りまでに提出することが求められるため、作業時間の指定は基本的にありません。

育児中の方やプライベートの時間を確保したい方にとって、魅力的なメリットといえるでしょう。まだフリーランスで活動する職種が定まっていない場合は、自身のライフスタイルに合わせて決めることも大切です。

フリーランスのメリット3:得意なことのみで働ける

会社員は得意な業務のみを選ぶことが難しく、時には苦手な分野にも挑戦しなくてはなりません。その点、フリーランスであれば自身で仕事を選べるため、苦手な分野の仕事は受けずに自身が得意なことのみを積極的にこなすことができます。そのため得意なことがはっきりしている方は業務の効率も上がり、更に高収入を目指せるでしょう。

一方で、フリーランスで収入を上げるには得意分野を伸ばすことも大切ですが、スキルを身に着けて、できることを増やせば仕事を受注できる幅も広がります。フリーランスになりたての頃は、収入を安定させる事に注力して、後に、継続的な案件で収入が得られるようになってから新たな知識を身に着けて少しずつ仕事の幅を増やし、目標の年収を目指しましょう。

フリーランスで活動するデメリット

自由な生活を目指せることが大きなメリットのフリーランスですが、一方で会社員よりも収入や働き方が不安定で、何か問題があっても1人で解決しなくてはならないといったデメリットがあります。

フリーランスの働き方を検討している方は、メリットのみでなくデメリットも事前にチェックしておきましょう。

フリーランスのデメリット1:自分が動かないと収入がない

フリーランスは自身で仕事を受注する働き方であり、最初に自身が動かなければ収入になりません。

いざ仕事を受けても「いつでもできるからいいや」と仕事を先延ばしにしたり、細かい連絡をおろそかにしたりなどで怠けると信用も失われ、仕事も発注されなくなります。そのためスケジュール管理が得意で、決めたらしっかり最後まで取り組める方であればフリーランスに向いているともいえるでしょう。

働けば、その分収入が増える働き方ではありますが、フリーランスで収入を上げようと頑張る方の中には、長時間労働が続き、過労で倒れてしまうケースもあります。フリーランスは働けなくなると収入が途絶えてしまうリスクもあるため、働き続けるのではなく、体調管理にも気をつけつつ、休みながら働くことが大切です。

また、自宅で仕事するフリーランスは公私のメリハリがつきにくく、家にいる間はずっと仕事について考えてしまいリラックスできないこともあります。作業する時間を決めたり仕事する部屋を分けたりなど、メリハリある生活を目指しましょう。

フリーランスのデメリット2:収入が安定するまでが長い

フリーランスを始めたての際は、仕事が見つかりにくく、収入を安定させることが難しいです。経歴やスキルはフリーランスになってから積むこともできますが、始めたてで、アピールできるような経歴がない場合は、案件に応募しても断られて、報酬額が低い案件ばかり受けてしまうこともあるでしょう。

アピールしやすい経歴とスキルがある場合は、企業からスカウトが来ることもありますが、フリーランスを始めたてでは、最初から安定した収入は見込めないと思って取り組むことをおすすめします。

そのため会社員からフリーランスを目指す方は前職で一定額貯金したり、副業から始められる職種の場合、開業する前から少しずつ案件を受けて、事前準備に取り組んだりなど、生活を安定させる対策をとっておくとよいかもしれません。

フリーランスのデメリット3:経理や確定申告は自分でする

フリーランスは会社員のように事務や経理担当がおらず、すべて自身でおこなう必要があります。

法人の規模になる場合は事務員を雇う方法もありますが、フリーランスとして活動し始めたばかりであれば金銭的な負担を避けるために、すべて自身でおこなうことになるでしょう。住民税や所得税などの納付など、今まで会社が手続きしていた手続きも別途必要です。

手続きの煩雑さのみでなく、一般的に会社員であれば健康保険や社会保険など会社が一部を負担してくれますが、フリーランスでは全額自己負担と、金銭的にも負担が生じ、支払いが高額になります。

またフリーランスは事業で利用したものを経費に仕訳をすることができますが、レシートや領収書などの管理を適切におこなう必要があり、事務作業が苦手な方は学びながら1つずつこなしていく必要があるので注意しましょう。

フリーランスに向いている方の特徴

フリーランスに向いている方の特徴としては次のとおりです。

(1)柔軟な対応ができる

(2)自己管理ができる

(3)継続的な学習ができる

 

フリーランスに向いている方の特徴(1)柔軟な対応ができる

フリーランスはさまざまな案件に対して、臨機応変に対応できる柔軟さが求められます。業界そのものが変化していけば、新たな知識をインプットしたり別分野の情報もチェックしたりなど、常にアップデートして、停滞せず活動していく必要があります。

フリーランスに向いている方の特徴(2)自己管理ができる

働けば働く分収入になるフリーランスは、自身が動けなくなった際の保険も必要です。保険に加入するという対策もとれますが、大前提として無理しすぎないように体調管理とスケジュール管理が適切におこなえる方が向いているといえるでしょう。自身の生産能力を超えた依頼を受けすぎないことも大切です。

フリーランスに向いている方の特徴(3)継続的な学習ができる

フリーランスは近年増加傾向にあり、スキルや知識が停滞したままでは将来的に案件の獲得が難しくなることも考えられます。継続的にスキルアップしつつ、業界の流れを読み取って次に習得すべきことを理解できるような方であれば、フリーランスとしてより活躍できるといえるでしょう。

フリーランスに向かない方の特徴

フリーランスに向かない方の特徴としては次のとおりです。

(1)コミュニケーションが苦手

(2)スケジュール管理が苦手

(3)責任感を持てない

 

フリーランスに向かない方の特徴(1)コミュニケーションが苦手

フリーランスは自身で仕事を見つけたり、知人から紹介を受けたりなど、仕事獲得のために自らが動く必要のある働き方です。自身の経歴やスキルを直接売り込んで営業していくことが必要となります。

そのため、対面での会話だけでなく、文章でしっかり自身のアピールポイントを伝えられたり、仕事においても適切な報連相ができたりなど、一定のコミュニケーション能力が求められます。

フリーランスに向かない方の特徴(2)スケジュール管理が苦手

フリーランスの仕事は空いた時間に取り組める職種が多いですが、一定の納期は存在します。複数の案件を同時に受けてしまうとそれぞれの納期に間に合わせるように取り組まなくてはならず、無理やり時間を作らなければ納品できないといったケースも考えられます。特に始めたての頃は仕事や環境に慣れていないため、様子を見ながら1つずつこなしていく方法がおすすめです。

フリーランスに向かない方の特徴(3)責任感を持てない

フリーランスは会社ではなく自身が請負人となるため、任せられているという責任感が重要です。フリーランスにおいての責任感は、仕事の信頼に直接つながります。少しでも「責任感のないフリーランス」と思われたら、リスクヘッジのために次回から仕事の発注がなくなることもあります。一度受けた仕事は最後までしっかり取り組み、分からないことがあればすぐに連絡するなど責任感を持って仕事をすることが大切です。

これからフリーランスになる方向けのおすすめ職種19選

これからフリーランスを目指す方向けに、フリーランスで活躍しやすいおすすめの職種を19種類紹介します。どれもおすすめの仕事ですが、未経験から始められる職種もあれば、会社員で一定の経験がないと稼ぎにくい職種もあり、それぞれで適正が問われます。

自身が継続的に取り組めそうな職種をいくつか検討をつけしながら、参考にしてみてください。

フリーランスにおすすめのエンジニア系職種:仕事内容と年収

「エンジニア系」の職種は一定の経験やスキルが求められます。

フリーランス協会が発表した「フリーランス白書2023」では、エンジニア・技術開発系の年収は他の職種と比較しても高く、126人中97人が年収400万円以上であると回答しています。受けられる仕事の幅やスキルにより年収が上がる業界であり、フリーランスとして働きつつも成長していきたい方にはおすすめです。

現在は、「AIに特化したITエンジニア」の需要が高まっているため、経験者でも新たに知識を身につける事で、更なる年収アップも期待できる職種です。ここからはエンジニア系職種でも人気の職業を紹介します。

フリーランスにおすすめのエンジニア系職種(1)プログラマー

「プログラマー」とはプログラミング言語を用いてシステムやソフトウェアを開発する職業です。

社内システムの構築やWebサイトのデータベース構築など、プログラミングが求められている分野は非常に多く、将来性も高い職業といえます。完全在宅でパソコン1台あればできる仕事であり、週5日でしっかり取り組みたい方から週1~2日稼働の副業にもおすすめです。

フリーランスのプログラマーとして活動するには、1つのプログラミング言語を極めることも大切ですが、同時に別の言語の学習も進めることで受けられる仕事の幅も広がります。

専門スキルを求められる職業ではありますが、求人サイトの「求人ボックス給与ナビ」では、プログラマーの平均年収は338万円であり、令和3年分の日本の平均年収である443万円よりも低い傾向にあります。

しかし、「フリーランス白書2023」では、エンジニア・技術開発系の職種はクリエイティブ系やメディア系と比較して年収が高い傾向にあるため、スキルが高い方ほどフリーランスで働きやすい職種といえるでしょう。

また、未経験からフリーランスのプログラマーとして活動することも可能ですが、より高単価な案件を狙うには実務経験が求められます。スキルを身につけたら、まずは自身の知識が業界で通用するか、一度会社員として就職し確かめる方法もおすすめです。

フリーランスにおすすめのエンジニア系職種(2)システムエンジニア

「システムエンジニア(SE)」とは、クライアントの要求に沿ったシステム開発を手掛ける職業です。クライアントの要求を形にすることが仕事であり、クライアントへのヒアリングから基本設計、プログラミングまで幅広く業務を担当します。

プログラマーと似ている職種でありどちらも厳密な定義はありませんが、システムエンジニアはクライアントと直接やり取りしてどのようなシステムが求められているか的確に理解し、プロジェクトの舵取りをしながら開発を進めていきます。対してプログラマーはプログラミングをメイン業務とする職業です。システムエンジニアがプログラマーを兼任することもあり、現場により業務内容が異なる職業といえるでしょう。

プログラマーよりも業務内容が多く、その分業界全体の知識やビジネススキルが求められるためか、求人ボックス給与ナビでもシステムエンジニアの平均年収は504万円と比較的高めです。

フリーランスのシステムエンジニアとして活動する場合は、実務経験が求められることが多いため、本格的にシステムエンジニアを目指すのであれば、プログラマーと同じくまずはスキルと経験を身に着けるために一度同職種の経験を積むことをおすすめします。

フリーランスにおすすめのエンジニア系職種(3)AIエンジニア

AIエンジニアとは、AIのプログラム開発やAIを活かしたシステム開発などの業務を担当します。

ITエンジニアに求められる基本の知識のほか、AIの特性を理解して活用できるような専門知識が求められるため、難易度はプログラマーより高いといえるでしょう。経験と知識がより重視される職種であり、実務経験を積んだり資格取得を目指したりなど、フリーランスとしてアピールできる要素があればより案件が見つかりやすくなります。

求人ボックス給与ナビではAIエンジニアの平均年収は598万円と、他の開発系職種と比較しても高額な年収で募集されています。更に東京都での募集は平均年収が636万円であり、都心の需要が高い職種であることも分かります。

難易度が高い分収入も高いため、常に学びながら変わりゆく業界に適応できる方にはおすすめの職種といえます。

フリーランスにおすすめのエンジニア系職種(4)Wordpressエンジニア

「Wordpress」とはオープンソースのブログソフトウェアで、日本では約82%のシェア率を占めているCMS(コンテンツ管理システム)です。Wordpressは自由度の高さが特徴であり、無料テンプレートやプラグインの豊富さから初心者でも手軽に始めやすいCMSの一つです。

WordPressエンジニアは主に企業向けのWebサイトの新規制作や管理などが仕事内容であり、クライアントのイメージに沿ってWebサイトを作ることが求められます。

WordPressは世界のシェア率が高いCMSであり、ネット上や書籍に情報が掲載されているため、他のエンジニア系職種と比較して習得しやすい分野でもあります。未経験でも自身でサイトを作成したりレッスンを受けたりなどさまざまな方法で勉強できる点が大きなメリットです。

WordPressを管理できる方を募集している企業も多く、WordpressからHTMLやCSSの知識を習得して学び続ければ、フリーランスとしても安定しやすい職種といえるでしょう。

求人ボックスで「Wordpressエンジニア」を検索すると、Wordpressを用いたWebサイトの作成やテーマ開発がいくつもヒットしました。年収はいずれも400万円~600万円程度であり、都内での募集が高額な傾向にあります。固定報酬が定められている業務委託の案件も多いため、これからWordpressエンジニアとして活動したい方は、一度求人サイトで業務委託の案件を検索してみてください。

フリーランスにおすすめのクリエイティブ系職種:仕事内容と年収

クリエイティブ系職種とは、クリエイターやデザイナーなどが当てはまります。クリエイティブ系の仕事は趣味が発展して仕事になるケースも多く、イラストを描いたり、動画を投稿していたりなどの趣味がある方は、経験者としてフリーランスでも高年収を目指せる職種です。

打ち合わせから納品まで完全在宅で仕事できる案件も多く、小さい子どもがいて長時間外に出られない方や介護で手が離せない方にもおすすめです。

フリーランス白書2023ではクリエイティブ・Web・フォト系の年収は226人中106人が年収400万円以上と回答しました。クリエイティブ系の職種は週5日以上で働く方もいれば、空いた時間や週2日のみの稼働している方もいて、年収に大きなばらつきが出る職種でもあります。

会社員のように1日8時間働けばしっかり稼げる職種であるため、まずはどのような職業があるかチェックしてみましょう。

フリーランスにおすすめのクリエイティブ系職種(1)ライター・コピーライター

ライターとは紙面やWeb上に記事を掲載する職業で、初心者向けや未経験の案件が多いことから実務経験がなくても参入しやすい職種です。

コピーライターは広告や宣伝の文案を考える職業であり、クライアントと綿密な打ち合わせを重ねて魅力的な文章を作成する必要があり、ライターより難易度は高くなります。

フリーランスのコピーライターとして働く場合は、広告会社や広報部門での勤務経験がある方のほうが案件を獲得しやすく、最初から高単価な案件も狙えるでしょう。コピーライターもライターも正しい日本語が使用でき、見る人に興味を持たせるような文章を書けると年収が上がりやすいといえます。

求人ボックス給与ナビで募集されているコピーライターの平均年収は342万円で、30代や40代と条件を足すことで更に年収が上がることから、経験を重視する職種であることが分かります。

比較的案件が多いのはWebライターであり、未経験でも歓迎の案件が多く見られます。しかし、未経験の方が参入しやすい分、単価が安い案件も多く、数をこなしてもなかなか文字単価が上がらず年収も上がらないケースが見られます。

求人ボックス給与ナビでは、ライターの平均年収は339万円と少々低めの傾向にあります。デザイナー業務と兼用可であったり、専門的な記事を執筆できたりなど条件を変更することで、更に高い年収の募集が増えました。

Webライターとして活動する場合は、以前の職業を活かせたり、趣味で続けていることを詳しく書けたりなど、差別化を図れる部分があるとフリーランスになりたてでも高年収を目指せます。

フリーランスにおすすめのクリエイティブ系職種(2)デザイナー

デザイナーとはその名のとおりデザインを手掛ける職業であり、フリーランスでも「グラフィックデザイナー」や「Webデザイナー」などさまざまな分野で活動しやすい職種です。

グラフィックデザイナーは、ターゲットの興味をいかに引き付けるかということを考えて、広告や商品パッケージのデザインを作成します。

フリーランスのデザイナーになるには企業で経験を積んでからフリーランスになる方法が一般的ですが、学歴や職歴よりもどのようなものを作成できるかが重要になる職種であるため、独学やスクールで学んでフリーランスデザイナーになることも一つの方法です。

求人ボックス給与ナビではグラフィックデザイナーの平均年収は449万円で、他の職種と比較して少々高い傾向にあります。一方で、Webデザイナーになると平均年収が340万円と低くなってしまい、条件が良いとはいえません。しかし条件を「40代」や「Java」など追加すると年収が約26%上がり、スキルや経験次第で更に収入が伸ばせることが分かります。

自身の作品をポートフォリオにして営業しやすい分野でもあるため、積極的に企業に売り込んだり、SNSに投稿したりなどの方法で仕事を獲得できるでしょう。

フリーランスにおすすめのクリエイティブ系職種(3)イラストレーター

「イラストレーター」はイラストを描くことに特化した職業です。

イラストの掲載先は多岐にわたり、例えば小説の挿絵やスマートフォンゲームのキャラクターなどさまざまな場所で必要とされています。描き続けると漫画家や小説家のように、自身の作品にファンができる点は非常にやりがいのある仕事といえます。

求人ボックス給与ナビではイラストレーターの平均年収は361万円であり、日本の平均年収よりも少々低めです。イラストレーターのメインとなる業務はイラストの納品であるため、SNSやポートフォリオを用意すればフリーランスでも活動しやすい職種の1つです。もし趣味でイラストを描き続けている場合は、まずイラストの依頼を有償で受ける副業イラストレーターとして活動をしてみることをおすすめします。少しずつ実績を伸ばしてイラストを見てもらえる機会が増えたタイミングで、フリーランスとして開業すると最初から依頼を受けやすく、収入も安定しやすいです。

またイラストレーターは開業後も自宅で作業することが多く、意識しないと人とのつながりが希薄になるケースもあります。積極的に交流会やセミナーに参加して人脈を広げることも仕事を増やすポイントです。

フリーランスにおすすめのクリエイティブ系職種(4)カメラマン

フリーランスのカメラマンは、写真撮影のみでなく、編集や営業などすべてを自身でおこないます。

写真が必要になる場面は、企業の商品撮影や会社撮影、家族の記念撮影や学校の行事撮影など、さまざまです。しかし企業でも個人でも継続的にカメラマンが必要になる場面は少ないため、収入を安定させるには地道に営業を重ねて、新たな取り引き先を開拓していくことが求められます。自身の得意な撮影方法を活かして差別化を図りましょう。

例えば、どのような被写体でも撮影できるカメラマンは魅力的ですが、出張型のマタニティフォト専門カメラマンや、人物を被写体とするポートレート専門で活動するなど、得意な分野で活動する方法もおすすめです。

求人ボックス給料ナビではカメラマンの平均年収は351万円で、決して高いとはいえない数値です。しかしフリーランスのカメラマンや、アルバイトで写真撮影ができる方などの募集も多く、フリーランスのカメラマンとして独立する前に、企業の撮影やアシスタント業務を経験しやすい職種でもあります。

また、カメラマンはカメラのメンテナンス費用や買い替えなどの高額な支出がかかります。フリーランスのカメラマンは経費として計上できますが、法人ではなく個人事業主であるため、収入が減ることに変わりはありません。必要な時にカメラをすぐ買い替えられるように、仕事で機材を使うフリーランスのカメラマンは安定した収入や退職前の貯金が重要です。

フリーランスにおすすめのクリエイティブ系職種(5)動画編集者

「動画編集者」とは、撮影した映像に音声を入れたり、テロップを挿入したりなどの加工をして、より魅力的に動画を編集する職種です。現在はプロの動画編集者でなくても動画投稿サイトで気軽に動画投稿ができるようになり、趣味で続けている作品でも多くの方の目につきやすい環境になりました。

求人ボックス給料ナビでは動画編集の仕事の平均年収は402万円で、条件に「YouTube」や「アニメーション」を追加すると7%~19%程度平均年収が上がります。アルバイトではゲーム実況系の動画編集や数十秒の動画であるショート動画の編集などが、多く募集されており、副業で稼ぐことも可能です。

株式会社サイバーエージェントがおこなった市場動向調査では、動画広告市場規模は2020年から2025年にかけて右肩上がりに伸びていく結果となり、今からスキルを身に着けて活動することで、将来性も期待できる職業であることが分かります。

フリーランスの動画編集者として活動するならば、動画編集のスキル以外にも、「いくつもの専用ソフトが滞りなく操作できる柔軟性」や「CGの知識」を学び自身のスキルにすることで、更に仕事の幅が広がるでしょう。

フリーランスにおすすめのクリエイティブ系職種(6)翻訳・通訳者

「翻訳」や「通訳」は外国語を日本語に訳したり、その逆で日本語を外国語に訳す仕事を指します。翻訳は、小説や文芸本、字幕などさまざまな文書や映像の翻訳を行います。語学力だけではなく、クライアントとのコミュニケーション能力の高さも収入に直結する仕事です。

通訳は、直接現場に赴き対面で通訳したり、書籍やメールを正しく翻訳したり、話者同士の円滑なコミュニケーションを促すのが主な仕事内容で、PCの基本操作や分からない専門用語を調べる調査力などが求められる場面もあります。スキルがあれば副業からでも手軽に始めやすい仕事の1つですが、本業として高年収を目指すこともできます。

翻訳・通訳者として活動する場合は、「文芸翻訳検定」や「JTFほんやく検定」などの資格を目指すことで、自身の知識をアピールしやすくなります。

フリーランス白書2023では通訳や翻訳系のフリーランス62名の中で、年収400万円以上と答えたのは25人でした。過半数を下回っていますが、翻訳や通訳は副業として週に2日~3日程度の稼働でも働きやすいことから、平均年収が引き下げられていることも予想されます。

自身の仕事を時間単価に換算すると3000円以上と答えた方が48.4%、中でも1万円以上と答えた方が3.2%であり、資格や経歴などで自身の語学力を証明できれば高年収を目指せる職種です。

求人ボックス給料ナビでは翻訳の仕事の平均年収は440万であり、比較的高年収で募集されていることが分かります。「リモート」や「メール」などの条件を追加すると9%~20%程度年収が上がるため、リモートワークの案件も多いことが分かります。

フリーランスにおすすめの営業系職種:仕事内容と年収

営業といえば、会社員のイメージが強いですが、フリーランスにおける営業系職種とは、販売代理店以外にもカウンセラーやパーソナルトレーナーなどが当てはまります。フリーランスでは、企業のみでなく個人も取り引き相手であり、個人の希望や課題の解決に沿った提案をできることがフリーランスの強みでもあります。ここからはフリーランスで活動しやすい営業系の職種を4つ紹介いたします。

フリーランスにおすすめの営業系職種(1)カウンセラー

「カウンセラー」とは相談業務全般を指す職業です。カウンセラーの中にも、美容や環境にまつわる一般的な相談から、医療機関や学校で求められている専門性の高い相談まで内容はさまざまで、フリーランスとして活動する場合は自身が働きたい分野を先に決めましょう。

フリーランスのカウンセラーでは、「業務委託」や「出張型」で自身が外に出てカウンセリング業務をおこなう場合と、オンライン上の面談や自宅・レンタルスペースをカウンセリングルームとして開設し顧客に来てもらう場合の2種類の方法があります。スケジュール調整が難しく、自身の予定に合わせて仕事したい場合は、自宅でできる電話やビデオ通話などオンラインカウンセリングがおすすめです。

求人ボックス給料ナビではカウンセラー全体の平均年収は375万円でした。募集内容はクリニックで働く美容カウンセラーや学校関連のカウンセラーが多く、条件に「教員免許」や「スポーツ」を追加すると11%~21%程度年収が上がり、専門的な知識が問われることが分かります。

また実際にフリーランスのカウンセラーとして活動するならば、どのようなことを学んできたか分かりやすく提示できる資格や実績があるほうが顧客獲得につながります。これからフリーランスのカウンセラーを目指す方は、民間資格の「臨床心理士」や「産業カウンセラー」など自身が得意とする分野を見つけて資格取得を目指してみることもおすすめです。

フリーランスにおすすめの営業系職種(2)パーソナルトレーナー

「パーソナルトレーナー」とは、ダイエットや健康維持のために食事やトレーニングメニューなど、全般のアドバイスを指導する仕事です。

一口にトレーニングといってもただ体を鍛えるのみでなく、クライアントによってはリハビリ目的や一部を重点的に鍛えるといった目的があり、理想に沿って実現可能なメニューを組む必要があります。各クライアントの体格や筋力なども考慮する必要があるため、一定以上の専門知識がなければ開業できない職種でもあります。

求人ボックス給料ナビではパーソナルトレーナーの平均年収は356万円と少々低めで、主にトレーニングスタジオや病院併設のジムなどが勤務先となります。

実際にジムを立ち上げて開業すると大幅に初期費用がかかるため、店舗を持たないオンラインレッスンを専門にしたり、出張型で器具を使わないトレーニング方法を指導したりなどの方法がおすすめです。

例えば、ジムやスポーツクラブと契約してスペースを借り、そこでグループレッスンをしたり、マンツーマンで指導する方法もフリーランスならではの働き方です。業務委託を募集しているジムは多くはないので、地道に営業を重ねることが大切といえます。まずは自身がどのような形態のパーソナルトレーナーとして活動したいか、方向性を明確にすることが大切といえるでしょう。

フリーランスにおすすめの営業系職種(3)代理店販売

フリーランスがおこなう代理店販売とは、企業が開発した製品を代理で販売したり、一度自身が購入してから販売したりなどさまざまな種類があります。営業の能力や、売れ行きの良さそうな商品を見つける能力が活かされる業務といえるでしょう。例えばネット回線や電気の乗り換えなどが代理店販売で人気のサービスです。

自身の好きなものを営業できることがメリットであり強みですが、商材の知識をしっかり身に着けたり、売り上げが低ければ収入も低くなったりなどのデメリットがあるため、営業未経験から始める場合難易度は高くなります。

代理店販売自体の平均年収は明かされていませんが、通常の営業職の場合は求人ボックス給料ナビで平均年収391万円でした。もしフリーランスの代理店販売で稼ぐことが不安であれば、固定報酬や固定報酬と成果報酬を組み合わせた報酬形態の案件であれば一定の収入を確保できるでしょう。

フリーランスにおすすめの営業系職種(4)コンサルタント

「コンサルタント」とは、企業の問題解決や成長を手助けする職種です。

年収は他の職種と比較しても高額になりやすく、フリーランス白書2023ではコンサルティング系フリーランスの67人中51人が年収400万円以上であり、かつ自身の仕事を時間単価にすると全体の34.3%が1万円以上と、高単価な案件が多いことが分かります。

ロジカルシンキングやコミュニケーション能力が必要とされる職種で、資格がなくても始めること自体は可能ですが、実際に案件を受けるには一定の経歴がないと信頼度が低く仕事が見つからない可能性もあります。

求人ボックス給料ナビではコンサルタントの平均年収は409万円で、他の職種と比較すると少し高額です。条件に「ITコンサルティング」や「英語」を追加すると年収が全体の51%~69%まで上がるため、専門的なコンサルティングやグローバル化した現場のコンサルティングも好待遇で募集されています。

金融や経営、投資に関するコンサルティングは特に単価が高額であるため、自身のスキルや知識を活かしたい方にはおすすめの職種といえるでしょう。

フリーランスにおすすめのインフルエンサー系職種:仕事内容と年収

インフルエンサーとは影響力のある方を指す言葉で、現在では芸能人や専門家のみでなく、SNSや動画サイトなどWeb上で知名度のある方もインフルエンサーと呼ばれます。何気なく作成したアカウントに、フォロワーがついてインフルエンサーになることもあり、知名度が上がればその分年収も伸びやすい職種で、一度伸びたら高単価の案件を受けやすいことから目指す方も多い職種です。

平均年収は公開されていませんが、アカウントのフォロワー数が増える前は1円も稼げないことがあるため、ある程度継続していかなければ、なかなか収入にならない点がデメリットです。しかしその分フォロワー数が増えれば年収1000万円も目指しやすいことが大きなメリットといえるでしょう。

フリーランスにおすすめのインフルエンサー系職種(1)YouTuber(ライバー)

YouTubeを利用した「YouTuber」やさまざまなアプリやサイトを利用した「動画配信者(ライバー)」など、自身で映像コンテンツを配信することで、収入を稼ぐことができます。特にYouTuberは人気の職業として取り上げられるほど知名度も高く、スマートフォン1台で始められて収益化に関する情報も多いことから参入しやすい職種といえます。

動画の再生数や自身のコンテンツを配信するチャンネルのフォロワー数が増えれば、YouTubeから収益が支払われ、生放送をすればリスナーからいわゆる「投げ銭」と呼ばれるチップを受け取れるなど、人気になればなるほど稼げるためYouTuberの収入は上限がありません。

2024年1月現在で、YouTubeチャンネルを収益化する条件は、チャンネル登録者が500人以上で、直近90日でアップロードした動画が3本以上あり、かつ直近12ヶ月間の総再生時間が3000時間以上あることです。これから始める方にとっては厳しい条件ですが、それでもコツコツ続けていけば、達成できる難易度かもしれません。

しかし、YouTuberは努力した分報われるとは限らない職種でもあり、毎日動画を投稿し続けてもリスナーが増えず収入が得られないことも考えられます。インフルエンサー系の職種全般にいえることですが、最初は副業から始めて軌道に乗ってからフリーランスとして開業する方法がおすすめです。

フリーランスにおすすめのインフルエンサー系職種(2)SNSインフルエンサー

SNSインフルエンサーとは、X(旧Twitter)やInstagram、TikTok などのSNS上で影響力の高いアカウントを指します。

いずれもフォロワー数が増えると企業からPR案件の依頼やグッズ化の提案がくるといった収入につながる活動になります。特にTikTok はYouTubeと同じくチップ機能もついており、生配信で収入を得ることも可能です。

SNSインフルエンサーとして活動する場合、ジャンルは様々で、美容や健康、グルメなど自身が得意なことを発信してフォロワーを集めます。YouTuberと同じくアカウントのフォロワーが増えるまで収入は得られませんが、SNSでの広告に力を入れている企業が増えたことから、特定のジャンルで活動することによりPR案件も紹介されやすいといえます。

フリーランスにおいてSNSの運用は無料でできる良い集客方法です。SNSマーケティングを学びつつ積極的に活用してみましょう。

また、SNSマーケティングの知識が備わっていることで、フリーランスの仕事の幅を増やすこと以外にも、「SNSマーケター」として活動することが可能になります。SNSの場で自社の商品やサービスをより魅力的に紹介するために、文章力や企画力、レスポンスの速さなどが求められる仕事で、業務委託でSNSや広告の運用などを募集している案件もあり、副業として稼ぐにもおすすめです。

フリーランスにおすすめの「開業系職種」:仕事内容と年収

開業系職種とは、フリーランスとして活動するにあたり実際に事務所を立ち上げて業務するような職種です。例えば士業の資格を取って事務所を立ち上げたり、実際の店舗ではなくてもオンライン上にネットショップを立ち上げたりなどが当てはまります。ここからは開業系の職種を3種類紹介いたします。

フリーランスにおすすめの開業系職種(1)士業

士業とは名前の最後に「士」がつく職業で、弁護士や社会保険労務士、税理士などが当てはまります。開業には登録費用や事務所の立ち上げなど初期費用がかかりますが、一度軌道に乗れば安定性もあり、営業ができれば年収1000万円も目指せる職種です。

自身で事務所を立ち上げることが一般的な士業は、ほかの職種よりも営業力で収入が大きく変わります。以前の職場の人間関係で仕事が振られることもあれば、士業同士のつながりで分けてもらえることもあります。会社員時代の人間関係を大切にして、士業同士の交流会に積極的に参加するようになれば少しずつ仕事が入ってくるでしょう。そのため経営のノウハウを熟知している以外にも、行動力があり1歩を踏み出せる方が向いている職種といえます。

「開業には必ず資格が必要」になりますが、行政書士や社会保険労務士などは会社員として働いていても勉強できる難易度の資格です。会社員であるうちに試験に挑戦して、合格し次第、退職し独立するといった方法がおすすめといえます。

フリーランスにおすすめの開業系職種(2)ネットショップ

「ネットショップ」を利用したフリーランスとは、ハンドメイド作品や自家栽培の野菜を販売したり、自身が気に入った商品を仕入れて販売したりなどの開業方法があります。

現在は、無料でネットショップが経営できるようになり、誰でも簡単に始められるようになりました。特にアプリ1つで出品から発送、評価までできるサービスも多く、初期費用をかけずに開業したい方にはおすすめの職種です。

ハンドメイドや自家栽培で商品を作る場合は商品に関する知識やノウハウが必要で、販売できる段階に至らないと開業は難しいですが、物品を仕入れて販売する作業は未経験からでも始めやすいです。

ネットショップを開業するには、まずはどのような物品を集めて販売するか店舗のコンセプトを決め、商品によっては古物商許可や通信販売酒類小売免許などを取得してサイトを構築するところからスタートです。ネットショップの出展方法は主に「モール型」と「ASP型」の2種類に分かれます。

モール型とはAmazonや楽天市場など他のショッピングサイトに商品を載せる形式で、ASP型とはネットショップを作成できるテンプレートが揃った形式であり、「BASE」や「カラーミーショップ」が当てはまります。

法人化せず個人で販売するのであれば、手数料のかかりにくいASP型のネットショップがおすすめといえます。自身の販売したい物品に適したサービスを選び、管理しやすいサイトを目指すことが大切です。

フリーランスにおすすめの開業系職種(3)無人店舗

無人店舗とは店内に常駐しているスタッフがおらず、販売機を利用して商品が購入できる店舗を指します。

人件費がかからないためランニングコストを抑えながら自身の店を持てることから人気の高い職種の一つです。人気のジャンルはコインランドリーや冷凍食品の販売などで、さまざまな選択肢の中から自身の好きな職種を選んで店を開ける点が魅力です。

無人店舗は人件費の削減や、業務効率の上昇が大きなメリットとして挙げられます。通常の店舗を立ち上げる際は、自身が店舗に行けない場合、定休日にしたり、従業員に任せたりなどの方法がありますが、無人店舗の場合は自身が会社員であっても開業可能な柔軟さがあります。しかし人の手が入らない分、設備を整えなくてはならず、初期費用がかかる点がデメリットといえるでしょう。常に店内にスタッフがいないと、トラブルがあった際にすぐ対処できないことはデメリットとなります。

小規模な無人店舗でも店を一つ持つことに変わりはないため、物件選びから、置く商品の内容など、考えることはさまざまです。現在は販売機にAIや顔認証を利用したものも多く、セキュリティ面が心配な方でも始めやすくなりました。無人店舗を経営する上での基礎知識を学びながらぜひ挑戦してみてください。

フリーランスになるための流れ

 

1.働きたい職種を考える

2.下調べして方向性が決まったら会社を退職する

3.健康保険や年金の切り替えを済ます

4.開業届を出す

5.フリーランスとして活動開始

会社を辞めてフリーランスになるには、まず辞める前にどのような職種でフリーランスとして働くかしっかり考える必要があります。やりたいことや方向性が決まってから仕事を退職し、健康保険や年金の切り替えなどの手続きを済ませましょう。

フリーランスとして働きだす前に、税務署に開業届を提出します。開業届を出さずに開業することに対して罰則はありませんが、税金が一定額控除される「青色申告」が利用できないため、これからフリーランスの働き方を続けるのであれば、先に提出することをおすすめします。開業届を提出することで事業用の口座を作れるようになり、ビジネスローンの手続きも可能になります。

フリーランスになる手続きはこれで完了です。あとは職種によってすぐに営業を始められるものもあれば、備品購入や仕入れなど、準備が必要になることもあります。

フリーランスが仕事を見つける方法

いざフリーランスとして開業しても、営業がうまくいかなかったり取り引き先が見つからなかったりなど、悩みはつきないと思います。ここからは開業してから仕事が見つからない場合、新たに探す方法をいくつか紹介します。

また、自身のやりたい職種がどのような報酬額で募集されているか、知り合いにやりたい職種に関して詳しい方がいるかなど、開業前からできることは退職前に下調べしておきましょう。

フリーランスが仕事を見つける方法1:求人サイトを利用する

求人サイトには正社員やアルバイトの募集のみでなく、フリーランスで活動している方向けの募集も多く見られます。例えば日給制でフリーのカメラマンや取材ライターを募集しているといった内容もあり、単発の仕事から業務委託で継続的に受注できるものまで、期間もさまざまです。

エンジニア系職種限定の「IT求人ナビ フリーランス」や、主婦がターゲットの「ママワークス」など、職種や働き方によって募集している案件の内容も異なります。まずは自身の職種と働き方に適合した求人サイトに登録してみて、募集されている仕事内容や報酬について確認してみましょう。

フリーランスが仕事を見つける方法2:クラウドソーシングを利用する

クラウドソーシングとは、依頼を発注する側と依頼を受注する側が1つの場に集まれるプラットフォームで、「クラウドワークス」や「ランサーズ」が当てはまります。例えばクラウドワークスでは発注側と受注側どちらの利用者も多く、副業で依頼を受けている方から長期で高収入な案件をこなしている方までさまざまです。募集されている仕事が多いためフリーランスになりたての方でも仕事を探しやすく、実績を積み重ねる場としても利用できます。

また、自身のスキルを売り込みたい場合はクラウドソーシングサイトの「ココナラ」もおすすめです。ココナラはイラストやIT業務以外にも占いや恋愛相談など、他のクラウドソーシングではなかなか見ない分野の案件も多いことが特徴です。フリーランスでカウンセラーやイラストレーターを目指している方は、まずクラウドソーシングやSNSで有償依頼を受けてみることをおすすめします。

フリーランスが仕事を見つける方法3:エージェントサービスを利用する

専門性の高い職種で開業したい場合は、フリーランス専用のエージェントもおすすめです。エージェントとは自身のスキルや経験を考慮して、希望に近い案件を紹介してくれるサービスで、案件選びに失敗したくない方におすすめのサービスです。エージェントサービスに登録後は、一度担当者との通話やオンライン面談をすることが一般的で、そこで希望の年収や得意分野、経歴などを再確認して後日案件の紹介を受けます。

リモートワークの案件が多い「レバテックフリーランス」やITフリーランスエンジニア専用の「Midworks」など、職種に合ったエージェントを利用することでより自身に適した高単価な案件を探せます。

仕事が少なく、収入に困っている際は、さまざまな求人サイトやエージェントサービスをチェックしてみましょう。

フリーランスが仕事を見つける方法4:SNSを活用する

ブログやSNSは自身がどのような業務を受けているか分かりやすく発信できる場です。精力的に活動して逐一SNSに投稿することで、企業からスカウトが来ることもあります。簡単にコミュニケーションが取れる場でもあるため、SNSが問い合わせフォームの役割となり仕事につながることも珍しくありません。

SNSを活用しやすい職種は、イラストレーターやカメラマンなどのクリエイティブ系や、士業やネットショップなどの開業系です。自身の得意分野や作品を公開し、記録として残しておく方法もあります。

また、依頼が来ることを待つのみではなく、自身からSNSで募集している案件に連絡を取ることも仕事を探す方法の1つです。クラウドソーシングでもSNSでも自身をアピールする場では、プロフィールや仕事内容を細かく記載して一目見て分かりやすい情報を心がけましょう。

フリーランスが仕事を見つける方法5:以前の勤務先や知人から紹介を受ける

フリーランス白書2023では、直近1年間でもっとも収入が得られる仕事獲得につながったきっかけを、850人中286人が人脈、285人が過去や現在の取り引き先、105人がエージェントサービスの利用と回答しました。(複数回答あり)

エージェントサービスや自身の広告活動、クラウドソーシングで仕事が見つかったという方も多いですが、過去と現在による人脈で仕事を獲得した方が圧倒的に多い結果です。フリーランスとして活動したての時期は、生活が維持できるほどの収入が入ってくるかどうかが不安になるポイントです。

退職前の職場や取り引き先へ独立の挨拶に行き、名刺を渡すだけでも集客効果が期待できるでしょう。少しでも仕事がある状態でスタートするために、やれるべきコミュニケーションは開業する前から始め、開業後も職種同士のコミュニケーションや人付き合いを大切にすることが重要です。

フリーランスにおすすめの職種まとめ

フリーランスで活躍する方の中には年収1000万円を超える方も多いですが、現在年収が高い方でも開業したての頃は集客に悩み、生活も厳しかったという方も珍しくありません。軌道に乗るまではどの職種でも不安定ですが、自身のできることを1つずつこなしていくことで、少しずつ知名度が上がり依頼も増え、それがフリーランスとしての実績になります。

これからフリーランスを目指す方は、まず自身がどのような職種で開業したいかを決めて、退職前にできることを少しずつ進めていきましょう。

出典

一般社団法人プロフェッショナル&パラレルキャリア・フリーランス協会 フリーランス白書2023
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執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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