更新日: 2024.01.31 融資

個人事業主におすすめの職種12選をご紹介! 気になる将来性や初期費用についても解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

個人事業主におすすめの職種12選をご紹介! 気になる将来性や初期費用についても解説
「個人事業主」は、会社員よりも自由な働き方ができるイメージが強く、実際個人事業主として成功した方は、時間に縛られずに働き、高額な報酬を得ている方も少なくありません。しかし、個人事業主として働き始めるには、まず初めに、自身が長く続けられるような適正な職種を選ぶ必要があります。
 
本記事では、個人事業主の働き方がおすすめの職種を12種類紹介します。それぞれ経験者向けや未経験者でも取り組みやすいなど特徴があるため、まず興味のある職種をピックアップしてみましょう。
 
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

個人事業主におすすめの働き方

個人事業主は会社に属したり法人化したりせず、1人で事業を運営している方を指します。同じく雇用契約を結ばず独立して働く方の名称に「フリーランス」がありますが、フリーランスは会社に属さない働き方を指す言葉です。そのため個人事業主もフリーランスの働き方であるといえます。
 
個人事業主の働き方は自由で、フリーランスとしてさまざまな取り引き先から仕事をもらうか、業務委託契約を締結し、同じ会社から定期的に仕事をもらうなどの方法があります。ここでは、個人事業主におすすめの働き方を2種類紹介します。
 

フリーランスの個人事業主として自由に働く

フリーランスは一つの企業にとらわれず、自身で仕事を探す自由な働き方です。業務に取り組める場所であれば何時に仕事を始めてもよく、苦手な仕事は断ることもできるといった自由さから、フリーランスを目指してスキルを身に付ける方も多いです。
 
フリーランスは休日や労働時間も自身で決められるため、育児中や介護中など仕事中、急に手を離さなければならない事情がある方にも向いている働き方です。
 
スキルを高めれば高めるほど収入も上がり、生活と金銭面のどちらでも自由度が高いことが最大のメリットといえるでしょう。定年もなく、自身の体が動くまで働き続けられることも魅力です。
 
その一方で、企業との雇用関係がなく定額の給与も出ないため、常に自身で仕事を探さなければいけない不安定さが大きなデメリットです。ある程度の経験やスキルがないと継続して仕事をもらえない可能性もあり、常に新しい仕事を探さないといけない可能性があります。
 
フリーランスの働き方に憧れていたけれど、1人で黙々と仕事をこなすことが難しく、再び会社員に戻ったというケースも珍しくありません。フリーランスとして働くには、収入の不安定さや自身のスキルとよく向き合う必要があります。
 

業務委託の個人事業主として堅実に働く

業務委託とは、雇用関係を結ばずに業務を委託することを指します。個人事業主として業務委託を受けることは、上司が部下に仕事を任せるのではなく、企業と個人事業主が対等な関係で仕事を進められます。
 
そのため、正社員で働く場合に感じやすい人間関係のストレスや収入の伸び悩み、労働時間などが自由でありつつ、企業の仕事を受けられるという、フリーランスと正社員のよい部分をまとめたような働き方です。もし業務委託で収入が足りなければ、別の企業からも仕事を受けることが可能で、時間が許す限り働けることもメリットです。
 
継続的に仕事を受けられるため、フリーランスの働き方よりも収入が安定することが特徴ですが、正社員のように労働基準法が適用されなかったり、年金や社会保険料の納付を任せたりなど正社員特有のサポートは受けられません。
 
しかし、個人事業主として開業する以上、1人で税金の処理をして社会保険料を全額納めなくてはならないのは、フリーランスでも業務委託でも同じです。個人事業主として働き始めると、最初は仕事が見つからないことが多いため、業務委託で仕事を受けられるチャンスがあれば、まず優先して案件をチェックしてみることをおすすめします。
 

個人事業主で稼ぎやすいおすすめの職種12選

今回は、これから個人事業主を目指す方に、稼ぎやすいおすすめの職種を12種類紹介します。どれも適正やスキルの必要性が異なるため、まずは自身が取り組みやすそうな職種をピックアップしてみましょう。
 

個人事業主で稼ぎやすいおすすめの職種1:オンラインショップ運営

オンラインショップの運営は個人事業主に人気の職種の一つです。
 
現在は「無料のネットショップ」が作れるようになり、手軽に始められることから運営者も増えてきました。大規模なショップでなくても、自身の作ったハンドメイド商品を売ったり、別のショップから仕入れてきた雑貨を売ったりなど、個人ができる範囲内で始められることが魅力です。
 
メリットは小さいながらも自身の店を持てることで、売れ行きが好調であれば自宅以外の店舗や倉庫を増やし、ショップの規模を大きくして従業員を雇うことも可能です。一方でデメリットは、売れ行きが乏しければ、商品の在庫管理やショップの維持費に悩まされる点です。オンラインショップの宣伝も自身でする必要があり、費用を出して広告を出しても思うように商品が売れないリスクがあることもデメリットといえます。
 
現在は、自身でサイトを作る以外にも、スマートフォンアプリ一つで簡単に出品できるアプリも多いため、まずは小規模なオンラインショップから始めてみることをおすすめします。また食品や酒類、中古品の販売をする際は許可が必要になるため、まずはどのような商品を売りたいか考えましょう。
 

個人事業主で稼ぎやすいおすすめの職種2:運送・宅配サービス

個人事業主がおこなえる運送・宅配サービスとは、本来ヤマト運輸や郵便局など大手の運送会社がおこなう配達の一部を任されたり、デリバリーサービスを個人事業主として本格的におこなったりなどが挙げられます。将来性も高く、すでに配達員として働いている正社員が退職して、個人事業主になることも珍しくない職種です。
 
現在は、「運送」と「宅配サービス」どちらの需要も高まっており、新たに配送業を始める方が多いです。運送では特に「軽貨物自動車運送事業」が人気で、軽自動車1台で運営できることから初期費用も高額にならず、手軽に開業できる職種の一つです。フリーランス形式でさまざまな企業から荷物を受けたり、大手1社から業務委託形式で受け取ったりどちらの働き方もありますが、運送系は配達の数で報酬が決まる契約が多く、安定した荷物が受け取れることから大手企業の業務委託が人気の働き方です。
 
手軽な副業・アルバイトとして人気な「Uber Eats」や「Wolt」などのデリバリーサービスを本格的に始める場合も、個人事業主としての第1歩となります。初期費用は運送と同じく自動車や自転車であり、時間に縛られず自由な働き方が目指せますが、天気によって数が大きく左右されたり、自身の体が動かなくなれば、収入は一切入りません。普段から体調管理や事故に気をつけつつ業務をこなす必要があります。
 

個人事業主で稼ぎやすいおすすめの職種3:ハウスクリーニング

「ハウスクリーニング」とは掃除の専門業者であり、家庭では掃除しきれない汚れを片付けたり部屋全体の片付けを手伝ったりなどの業務で報酬をもらいます。
 
店舗を構える必要がなく、初期費用は機材や備品、自動車のみで、開業するために特別なスキルは必要ありません。一般家庭の掃除であれば1人でもこなせる仕事量で、規模が大きくなければ従業員を雇わず長く1人で続けられる魅力的な仕事です。初期費用を抑えて始められるのは、エアコン掃除やフローリングのワックスがけ専門の業務など、片付け全般ではなく特定のジャンルに特化した働き方です。
 
しかし、新たに開業すると「集客の問題」が解決しにくい職種でもあります。店舗を構えない分SNSやブログで集客したり料金の差別化を図ったりなど、顧客に見つけてもらう必要がある点はデメリットの1つです。
 
集客の不安が大きければ、大手のフランチャイズに加盟することもおすすめの方法です。本部から技術研修やサポートも受けられて大手の看板を掲げられるメリットがありますが、その分フランチャイズ加盟費用が数百万円かかることもあります。
 

個人事業主で稼ぎやすいおすすめの職種4:プログラマー

ソフトウェアやシステム開発ができる「プログラマー」は、自宅で好きな時間に取り組める業務として個人事業主を目指す方から人気な職種の1つです。
 
スペックの整ったパソコンがあれば始められる仕事で、初期費用がかからない点が魅力ですが、業務をおこなうには一定のスキルが求められる職種でもあります。プログラミング技術のみでなく、仕事の募集や、顧客とのやり取りの際に必要になるコミュニケーションスキルや、不明瞭な部分をサポートするための検索能力などが求められます。
 
しかし、AI技術の発展とともにプログラミングにもAIが取り入れられつつあり、将来性が心配になる職種でもあります。一方で、AI技術が発展した現在でもプログラマーは人手不足であり、決して将来性の低い職種とはいえません。それにくわえて、AIを開発するプログラミングの需要が高まることも予想されます。
 
またプログラミングはさまざまな場所で学習できるようにもなり、未経験から個人事業主のプログラマーとしての開業も目指せる職業となりました。その分新たな参入も多い点がデメリットですが、開発や言語スキルを身に付けて差別化を図りましょう。
 

個人事業主で稼ぎやすいおすすめの職種5:動画編集

動画編集もプログラミングと同じく自宅で働ける職種で、副業としても人気です。
 
誰でも動画投稿できるようになった今だからこそ、未経験でも始めやすく、スキルを磨けば需要も高まります。初期費用はスペックの整ったパソコン1台と動画編集ソフト、また、必要であればスキルアップのためのスクールや講習にかかる費用で、今ある環境で始められるという方も多いでしょう。
 
独学でも経験があれば業務は可能ですが、編集のレベルが高い仕事を継続的に請け負うには動画編集スクールに通うといった一定のスキルが必要な場合もあるでしょう。
 
フリーランスとしてさまざまな企業から動画制作を請け負ったり、1つの企業や動画投稿者から継続して仕事をもらったりなどの働き方ができて、運送やハウスクリーニングよりも自由な時間を作りやすい職種の1つです。
 
クラウドソーシングサイトのみでなく、知り合いやSNS経由で仕事を紹介してもらえることの多い業界で、SNS運用での集客がメインとなるでしょう。動画編集で個人事業主を目指す方は、まず動画をいくつか作ってポートフォリオを準備してみることをおすすめします。
 

個人事業主で稼ぎやすいおすすめの職種6:カウンセラー

カウンセラーは「国家資格の公認心理士」や「民間資格の臨床心理士」のほか、数多くの資格や検定があり比較的取り組みやすい職種の1つです。
 
対面とオンラインどちらにも対応できて、働く場所を問わず家事や育児の合間にも取り組めることがメリットです。初期費用をかけたくない方は、自宅やオフィスを借りるよりも、一部屋でできるオンラインに特化したカウンセリングがおすすめです。
 
カウンセラーは名乗りやすく誰でも挑戦できる職種であるため、差別化を図るには経歴や資格の有無が重要なポイントです。スキルアップ以外でも、費用をかけずにSNS運用で集客したり、一部の分野に特化した専門性を売り出したりなど、事業計画を練ってから始めましょう。資格がない方はまずスキルアップを目指しつつ、副業から始めてみることをおすすめします。
 

個人事業主で稼ぎやすいおすすめの職種7:Webライター・編集

Web上に載せる記事を書く「Webライター」は、日常的なコラムから専門性の高い分野まで幅広く仕事のある職種です。
 
スマートフォンやパソコンがあれば始められるため、比較的未経験の方でも取り組みやすく、特別なスキルが求められることもありません。正しい日本語で分かりやすく記事を書いたり、書かれた記事を編集して公開したりなどがメインの業務になります。
 
これからWebライターになりたい方向けの入門講座や、スキルを示すための検定も多く、最初はWebライターから始めて、経験を重ねれば、企画を担当できる編集者や自身でメディアやブログを運営して更に収入を伸ばせる職種でもあります。クラウドソーシングサイトでは副業Webライターの案件が非常に多く、開業する前に一度自分に適性があるか気軽に試せる点もメリットです。
 
現在は、AIでの記事生成もできるようになりましたが、クラウドソーシングサイトで募集されている要件には「AIを利用しないこと」が条件である案件も多く見られます。特に、専門性の高い記事はAIに仕事を取られにくいため、Webライターとして開業する場合はライティングスキルを磨き、AIが代わりになれないような記事を目指しましょう。
 

個人事業主で稼ぎやすいおすすめの職種8:ハンドメイド販売

趣味でハンドメイド作品を販売している方は、売り上げが伸びてくると副業に、そして個人事業主として成長してゆくケースが多いです。
 
ハンドメイドが未経験でも、アクセサリーの作成や洋裁など自身の興味のあるものを趣味として始め、のちに人気ハンドメイド作家になることは珍しくありません。売れる商品を作るためには趣味以上の努力やマーケティングも必要ですが、未経験から始める場合はまず副業や開業目的よりも、趣味として始めてみることをおすすめします。
 
ハンドメイド作家は好きなことを仕事にできるため、作業の時間が苦になりにくいことがメリットの1つです。育児中でも子どもが寝た時間や家事の合間にできるため、主婦兼ハンドメイド作家で個人事業主になっている方もいます。
 
一方で仕事として趣味を続けると、作業に追いつめられたり売り上げが伸び悩んだりなどで、趣味自体に取り組むことが嫌になってしまうことも考えられます。
 
販売する場所は自身でオンラインショップを作成したり、店舗に預けたりなどの方法がありますが、現在は無料でオンラインショップが作成できるため、自身で在庫管理できる範囲であればオンラインショップでの販売がおすすめです。
 

個人事業主で稼ぎやすいおすすめの職種9:カフェ・レストランなど飲食店経営

「飲食店の経営」は自身の店舗を持つためほかの職種よりも高額な初期費用がかかり、開店までの準備期間が長いため、事業計画を念入りに設計しなければ失敗につながりやすく、廃業率の非常に高い職種です。
 
最初に店舗の具体的なイメージやコンセプトを設計して事業計画を立て、必要に応じて融資を受けることも検討しましょう。飲食店に限らず店舗を持つ職種は、少なからずリスクを負います。
 
どのような店づくりをするかアイディアを出しコンセプトを決めたら、施工業者や物件を探します。個人事業主の範囲内で飲食店を経営する場合は、面積はおよそ15坪程度でこじんまりとした店舗が人気です。店舗に何十人も入れられないため、ターゲットを絞れるよう先にコンセプトをしっかり固めておく必要があります。
 
初期費用は地価や設備、店舗の規模により大きく異なりますが、およそ1000万円が一般的です。初期費用を抑えたい場合は、すでに同じジャンルの店舗が入っていて設備や内装が整っている、いわゆる「テナント(居抜き)物件」を探すこともおすすめです。
 
個人事業主として飲食店を開業するために必要なスキルはありませんが、「食品衛生責任者」の講習は必須です。費用は1万円程度と安価で、現在はオンラインでの受講も認められています。
 
飲食店経営は特別なスキルや経歴がなくても始めること自体はできます。しかし飲食店でのマネジメント経験や、原価計算・在庫の管理など数字を使う細かい業務の経験があれば、より成功に近付きます。常にコスト意識を持ち、マーケティング力を高められるような方が成功しやすいといえるでしょう。
 

個人事業主で稼ぎやすいおすすめの職種10:不動産仲介業

「不動産仲介業」とは、顧客に不動産を紹介して建物のオーナーや買い手から仲介手数料をいただく業務です。賃貸の仲介や売買の仲介など内容はさまざまですが、1つひとつの取り引きが高単価になりやすく、知識を高めて顧客の信用を得ていけば高収入にもつながる職種です。
 
免許は「宅地宅建取引業」、資格は「宅地建物取引士(宅建)」が必要になるため、すでに不動産業界に勤めている方や宅地建物取引士の資格を勉強している方におすすめです。
 
不動産業は自宅とは別に事務所が必要ですが、事務所としての形が備えられていれば問題ありません。例えば一戸建てで事務所専用の出入り口があったり、生活スペースと応接室スペースがしっかり分けられていれば事務所として登録可能です。
 
不動産仲介業を始めるには免許や資格を取るのみでなく、宅建協会や不動産保証協会に加入する必要があり、初期費用は入会や登録費用のみで100万円を超える職種です。初期費用と準備の面で難易度の高い職種ですが、飲食店と同じく軌道に乗れば高収入を目指せます。
 

個人事業主で稼ぎやすいおすすめの職種11:オンラインレッスン講師

オンラインレッスン講師とは、自身が得意な分野をビデオ通話形式でレクチャーする仕事です。
 
オンラインレッスンは、これまで対面でおこなわれていたレッスンがコロナ禍により対面が難しくなったことから需要が高まり、現在は対面とオンライン両方を駆使している方も多いです。
 
人気のレッスンは英会話や楽器、学習塾など子どもから大人まで取り組めるもので、自身の得意なことや趣味を仕事にする点ではハンドメイド作家とも似ています。オンラインレッスンは1人ひとりの単価が高く、アプリのグループ機能を利用すれば一度のレッスンで複数人の生徒を受け持つことも可能です。
 
必要なものは配信機器のみで、Webカメラや高音質なヘッドセットが必要になるレッスンや、スマートフォン1台のみでおこなえるようなレッスンもあり、内容によって用意する配信機材のグレードが異なります。それでも店舗を持つ業務ではないため、比較的初期費用が抑えられる職種の1つです。
 
自身がレッスン講師になりスキルアップしてゆけば集客にもなり、それがオンラインレッスン講師としての経歴にもつながり将来性のある仕事になります。無料体験会やオンラインレッスンの様子をSNSに掲載するなど差別化を図ることで、更なる集客も目指せるでしょう。
 

個人事業主で稼ぎやすいおすすめの職種12:ブログ・SNSのアフィリエイト

商品やサービスを紹介し、誰かにその商品を購入させることで広告料を受け取る「アフィリエイター」は、スマートフォンやパソコン1台で始められる仕事として人気の高い職種です。
 
SNSやブログを書き続けて媒体を育て、インフルエンサーと呼ばれる影響力の高いアカウントになれば企業から案件が持ち込まれるようになったり、報酬が高単価になったりなど収入の安定につながります。
 
しかし、せっかく育てたアカウントが利用停止になったり何らかの原因で消えたりなど、唐突なトラブルが起こり収入が急に無くなる可能性がある点がデメリットの一つであり、ほかの職種より将来性については不安要素が残ります。一度ブログやSNSで集客に成功しているなら、そのノウハウを活かし新たな場所で一から始めることも可能ですが、以前のような収入を得られるまでには時間がかかります。
 
アフィリエイトを始めるには、飲食店経営や不動産仲介業のように綿密な事業計画を立てる必要はありません。しかしブログやSNSの方向性を決めて、それに沿って育てていくことを考えると事前にコンセプトを固めておくことが大切といえます。
 
副業から始めやすい仕事であるため、これから個人事業主として開業を計画しているのであれば、独立する前にSNS運用やブログのデザインなどに少しずつふれながら本格化していくことをおすすめします。
 

【未経験の職種で働く場合は】Webライターがおすすめ

Webライターは、正しい日本語が扱えてタイピングスキルがある方であれば手軽に始められる職種です。コラムやセールス広告に関する記事を書いたり、イベント現場に直接赴きレポート記事を書くこともWebライターの仕事です。
 
例えば最初は、発注先とライターを仲介する企業から案件をもらい、テーマに沿った記事を執筆していくのみの業務からスタートして、自身の得意分野を開拓して専門性の高い記事を担当したり、企画にも携わって高収入を目指したりなど、方向性はそれぞれで大きく異なります。
 
初期費用もかからず未経験でも始めやすいため、個人事業主として開業したいけど、何から取り組んでよいか分からないという方にもおすすめです。
 

【スキルを活用して働く場合は】プログラマー・カウンセラーがおすすめ

すでにスキルが備わっている方は、プログラマーやカウンセラーなど知識を活かす職種がおすすめです。同じ職種で企業に勤めていた方も、労働環境や収入の伸び悩みなどで独立して、開業してからは好きなだけ仕事ができるようになり、収入が上がったというケースもあります。
 
一方で仕事の獲得が難しく再び正社員に戻らざるを得ないケースもあるため、自身で仕事を探せる方にはおすすめです。特に資格を保有している場合は、肩書きとして活かすことで集客効果も期待できます。
 
プログラマーはクラウドソーシングサイトでも人気の案件で、プログラミングに特化したエージェントサイトも多いです。基礎知識や応用スキルが備わっている方ほど稼ぎやすい職種といえるでしょう。
 
カウンセラーの場合は、募集自体は少ないですが、SNS運用で集客したりスキルを売り買いするサイトで少しずつ実績を伸ばしていくことが可能です。その際は、資格の有無や経歴が重要となるため、現在資格取得を目指している方は、副業から始め、取得と同時に開業をスタートすることも1つの方法です。
 

【将来性を考えて働く場合は】オンラインレッスンの講師がおすすめ

将来AIや作業の機械化の影響を受けにくく、長く安定して仕事を続けたい場合は、オンラインレッスンの講師やハウスクリーニングなど人間の手が必要になる職種がおすすめです。
 
例えば、オンラインレッスン講師の場合は、インターネットで検索すれば分かるような情報でも、初心者向けに分かりやすく噛み砕いて教えたり、生徒のできない課題に向き合って適切な説明をしたりなど、方法は様々あります。
 
ハウスクリーニングに関しても、AIや機械では代用できない職種であるため、今からスキルや経験を積むことで将来的にも安定した収入になりやすいといえるでしょう。将来性を重視した職種を探す場合は、自身のスキルが育てやすい興味ある分野に挑戦することをおすすめします。
 

【初期費用をかけたくない場合は】オンライン上でできる仕事がおすすめ

店舗を持たず特別な資格も必要ない職種は、初期費用もかかりにくく手軽に始めやすい点がメリットです。例えばスマートフォンやパソコンのみで働けるアフィリエイターやWebライターなどは未経験でも副業から始めやすく、軌道に乗ればスムーズに個人事業主に移行できる職種です。
 
初期費用をかけずに個人事業主として開業するのであれば、店舗や特別な設備が必要なく仕事場を自宅にできる職種がおすすめです。そのためカウンセラーやオンラインレッスン講師なども、初期費用が比較的かからない職種といえます。
 
実店舗を持つよりも初期費用のかからないオンラインショップの開業は、最初は無料のサイト作成ツールを利用して必要以上の在庫を置かないなどの経費削減も重要です。
 

個人事業主として働き始めるのにおすすめのサービス

個人事業主として開業する場合は、自身で仕事を見つけることが直接収入につながります。
 
たとえ知り合いの紹介ですでに仕事が期待できる状態でも、自身が始めたい仕事が世間からどの程度の需要があるのか事前に知っておく必要があります。今回は開業前と開業後に役立つ3つのサービスを紹介します。
 

個人事業主におすすめのサービス1:クラウドソーシングサイト

「クラウドソーシングサイト」とは、仕事を発注する側と仕事を受ける側が1つに集まれる場所で、サイト1つで応募から契約、支払いまで済ませられる手軽さが魅力です。
 
個人から法人まで仕事を発注したり探したりできる「クラウドワークス」や「ランサーズ」などがクラウドソーシングサイトに当てはまります。利用には発注者側も受注者側も手数料がかかりますが、自身で営業して案件を見つけるよりも、お互いの求めているビジネスパートナーが見つかりやすいサイトです。
 
クラウドワークスやランサーズはさまざまな職種の案件が見つかるサイトですが、中にはエンジニアやWebデザイナーなどIT関連に業務に特化した「クラウドテック」や、マーケティング・企画などビジネス系の案件に強い「Anycrew」など、職種ごとに適したクラウドソーシングサイトがあります。
 
また仕事を探すのではなく、発注側が自身を探してほしいと思うなら、知識やスキルを売り出せる「ココナラ」や「タイムチケット」が当てはまります。業務委託ではなくフリーランス形式で働きたい方には特におすすめのサイトです。
 
まずは気になるクラウドソーシングサイトから、自身の挑戦したい職種の案件がどの程度の金額で発注されているのかチェックしてみましょう。
 

個人事業主におすすめのサービス2:求人サイト

「求人サイト」には、正社員やフリーターを募集している企業もあれば、個人事業主に業務委託で仕事を任せたいと考える企業の情報も掲載されています。
 
例えばCM放映もされているサイト「求人ボックス」では、派遣セラピストや個人ドライバーなど個人事業主向けの仕事も多く見られます。
 
求人サイト以外でも、自身で仕事を見つけるのではなく、エージェントから自身に合った案件を紹介してくれるエージェント形式のサイトもおすすめです。
 
エンジニアにおすすめなのは「レバテック」、週3日から働ける自由度の高い案件を見つけたいなら「ITプロパートナーズ」など、クラウドソーシングサイトと同じく職種によって利用するサイトを変えましょう。
 

個人事業主におすすめのサービス3:バーチャルオフィス

「バーチャルオフィス」とは、実際に仕事をする場でない住所を個人事業主の事務所として契約することを指します。住所やそれに付随する郵便受け、電話番号などをレンタルできるもので、実際に住んでいる場所の近くである必要はありません。
 
個人事業主は、開業時に登記や名刺により、顧客に住所を知られる可能性があります。その際に事務所としてバーチャルオフィスを借りていれば、名刺に記載してもプライバシーを守れることがメリットの一つです。バーチャルオフィスを利用すれば家賃が高額な都心の住所も借りられて、信用性が高いと思われブランディングとしての役割にもなるでしょう。
 
しかしバーチャルオフィスはシェアオフィスのように、同じ住所にいくつかの企業や個人事業主が重複する可能性もあります。住所を検索されるとすぐにバーチャルオフィスであることが判明するため、それでも影響を受けにくい職種の方であればおすすめのサービスといえます。
 

個人事業主として成功するための仕事選びのポイント

これから個人事業主として開業し、安定した収入を目指す上で大切なことは仕事選びです。例えば、最初からスキルや経歴がある方はクラウドソーシングサイトで仕事を探すよりも、高単価な案件が多い個人事業主向けのエージェントサイトを利用するほうがおすすめです。
 
一方で未経験から始める方は、初心者歓迎の案件が多いクラウドソーシングサイトのほうが仕事を見つけやすい傾向にあります。単価の低すぎる仕事やスキルに見合っていない高い案件は避けて、口コミ評判があったり企業のサイトを公開していたりなど信用性の高い案件を探しましょう。
 
開業してから仕事が見つかるか心配な方は、最初は副業として始めて軌道に乗れば個人事業主として開業するといった方法もおすすめです。
 

個人事業主が向いている人の特徴

●期限を守れる
 
●迅速な連絡が取れる
 
●セルフマネジメントが得意
 
●スキルアップの努力を惜しまない

上記のような特徴の方は、個人事業主として開業しても成功しやすい傾向にあります。業務委託である場合は、多くの案件で締め切りが設定されており、まずは最初に締結した契約通りに業務を遂行できることが大切です。
 
たとえやむを得ない事情で案件の期限に遅れる場合でも、早めに連絡を取れるレスポンスの速さが問われます。レスポンスの速さはフリーランス形式で働く場合にも重要なポイントであるため、通知は逐一チェックする必要があります。
 
また開業を成功させるには、仕事が安定していても自身のスキルを磨き、常に職種の需要やマーケティングに目を光らせることが重要です。会社員のように仕事が紹介されたり、営業の場が用意されたりなどの機会も少ないため、現状を保ちつつ、次に取り組むべき課題を決められるようなセルフマネジメントを心がけられる方が個人事業主に向いているといえるでしょう。
 

個人事業主におすすめの職種まとめ

個人事業主は仕事探しから事務作業、税金の処理もすべて自身でおこなわなくてはならず、決して難易度が低いとはいえません。
 
しかし、自身の興味のある職種や経験のある職種を選び開業することで、会社員よりも高額な報酬が得られたり自由な時間が増えたりなどの代えがたいメリットのある働き方です。
 
個人事業主として開業したあとも、より高収入で自由な働き方を目指すために、スキルアップに励み同じ職種でも更に将来性の高いジャンルに挑戦するといった、更なる工夫が必要になります。まずは個人事業主として開業したい職種や、自身が本当に個人事業主の働き方に向いているのか、一度見直してみましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集