更新日: 2024.10.10 家計の見直し
新年度を前に家計を振り返る!今年の家計でみんなが見直したいこと・始めたいこと
「家計の見直しをしようと思ったけど、年明け早々挫折していた」
「仕事の区切りもつくし、新年度から心機一転家計を見直したい」
という人もいらっしゃるかと思います。
そこで今回は、新年度を機に家計を見直す方たちの後押しをすべく、株式会社プラスワンが発表した家計に関する調査結果(※)をひもといてみます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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今年の家計のために新しく始めたいことランキング
この調査は、20代から50代の男女を対象に行われたもの。世間のみなさんは、今年の家計のために新しく始めたいと思っていることはあるのでしょうか。
【2021年の家計のために新しく始めようと思うこと(複数回答)】
1位:節約 212票
2位:ポイ活 143票
3位:所持品の売却 99票
4位:副業 93票
5位:株式投資 51票
6位:投資信託 31票
6位:NISA 31票
もっとも多かったのが、「節約」でした。家計のムダを探し出し、減らせる支出をカットしていくという、家計を見直す際の基本的な項目が1位になりました。まずは原点に返って家計をよくしようという人が多いようです。
2位は、「ポイ活」でした。キャッシュレス決済が浸透し始めている今、日々の買い物で貯まるポイントも軽視できません。
より還元率の高いクレジットカードを選んだり、お店や利用シーンに合わせてもっともおトクなスマホ決済サービスを使い分けたりなど、少しの工夫ではかどるという点で攻略性が楽しめることから、ポイ活に励む人が増えているのかもしれません。
3位には「所持品の売却」、4位には「副業」がランクイン。どちらもネットでもできるという点が、コロナ禍での需要の高まりに貢献していそうです。
フリマアプリでコツコツ売るのもよし、ブランド品であればネットの買い取りサービスを利用するのもよし。ネットの手続きが面倒という場合は近所のリサイクルショップに持ち込むのもありという、選択肢の広さもポイントでしょうか。
副業については、空いた時間で進められるタイプの仕事でお小遣いを稼ぐという主婦の方も少なくなさそうですね。
5位以降には、いわゆる資産運用がランクイン。長い目で見て、今あるお金を増やせる方法が人気のようです。このランキングを参考に、みなさんもぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。
今年の家計で見直そうと思っていることランキング
家計を見直す際、まずはどの項目から洗い出す人が多いのでしょうか。
【2021年の家計で見直そうと思っている項目(複数回答)】
1位:食費 185票
2位:趣味・娯楽費 126票
3位:光熱費 107票
4位:携帯料金 103票
5位:被服費・美容費 97票
6位:預貯金 75票
7位:保険 44票
8位:インターネット料金 40票
9位:居住費(住宅ローン・家賃など) 20票
1位は日々の「食費」でした。コロナ禍で外食が減っている今ですから、食費を見直すチャンスと考える人が多いのかもしれません。
食べざかりのお子さんがいる家庭は、食事の量を減らすことは難しいものの、なるべく安いものを買ったり、ボリュームや栄養バランスは崩さずにより安価な代用食材を使ったりなど、工夫次第で食費を抑える工夫をしているケースもあるかと思います。
2位は「趣味・娯楽費」。そして5位に「被服費・美容費」が入りました。これらをあまりに減らしてしまうとストレス発散の機会が失われることもあるため、なかなかバランスが難しいところです。しかし、コロナ禍で外出が減っている今ですから、例年より少し抑えることはできるかもしれませんね。
家族全員がそれぞれ1台は持っていることの多い携帯電話の料金については、4位にランクイン。家族で契約するとおトクになるプランへの見直しや、格安スマホへの乗り換えはもちろん、最近続々発表されているキャリアの格安プランの検討など、大幅に料金を抑える選択肢も増えています。
自宅で過ごす時間が増えていることから、3位の「光熱費」や8位の「インターネット料金」については、大幅カットは難しいものの工夫次第で抑えめにすることはできそうです。
6位の「預貯金」、7位の「保険」、9位の「居住費」については、時間の取れるときにお金のプロに相談して見直していくのが良さそうですね。
ずばり、今年の家計の見通しは?
昨年の家計の変化について伺った項目では、1位「収入が減った」、2位「預貯金が減った」でした。では、ずばり今年の家計についてはどのように予想しているのでしょうか。
【2021年の家計は2020年よりも良くなると思いますか?】
・良くなると思う 130票
・悪くなると思う 232票
良くなると思うと回答した人はおよそ36%。悪くなると回答した人はおよそ64%ということになりました。今年の家計について、あまり見通しは良くないと考えている人のほうが多いようです。
ちなみに、「良くなると思う」と回答した人の年代別割合を見てみると、以下の結果に。
・20代 45.78%
・30代 40.38%
・40代 36.63%
・50代 17.57%
若い人ほど楽観的で、年齢が上がるにつれどんどん悲観的になっている様子がわかります。どちらの読みが正しいのかはまだわかりませんが、年齢が上の人ほど事態を深刻に受け止める傾向があるのかもしれません。
2021年、世の中がどう動いていくのか予測できないなか、日々の家計と向き合ってできることからコツコツこなして足元を固めておくのが安心といえそうです。
[出典]
※株式会社プラスワン「新型コロナ禍の家計の変化について 20代~50代の男女362人に調査を実施」(@Press ソーシャルワイヤー株式会社)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部