貯蓄預金は貯蓄に向いている? 普通預金との違いって?

配信日: 2021.05.13 更新日: 2024.10.10

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貯蓄預金は貯蓄に向いている? 普通預金との違いって?
貯蓄預金という預金方法をご存じですか? 貯蓄預金は私たちがよく日常で利用している普通預金とは異なるものです。貯蓄預金はどのようなものなのか、普通預金との違いは何なのか、そういった小さな疑問に答えていきます。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

そもそも貯蓄預金とは? 普通預金との違いは?

貯蓄預金とは、普通預金よりも高い利子が受け取れる場合がある預金方法です。普通預金と同様にお金の出し入れは自由にできるのですが、自動支払いや自動受取といった普通預金では利用できていた便利なサービスが利用できません。
 
そのため、給与や年金の受け取り、株の配当金の受け取りができなかったり、公共料金の口座振替払いやクレジットカードの決済用口座に利用するといったことができないのです。
 
つまり、普通預金と貯蓄預金の違いは主に汎用性と金利といった部分で違いがあるということです。
 

貯蓄預金には2種類ある

貯蓄預金の金利には金額階層別金利型と金額別金利型があります。金額階層別金利型では、預金の預入残高に応じて金利が変わり、残高が高ければ高いほど金利も高く適用されるものです。
 
対して金額別金利型では、10万円、30万円、100万円など一定以上ある場合に普通預金より高い金利が付くものになります。貯蓄預金の金利がどちらのタイプであるかは申し込みをする金融機関によって異なるため、あらかじめ金融機関に確認が必要です。
 

貯蓄預金は貯蓄に向いているか?

貯蓄預金が貯蓄に向いているかという回答に関しては、間違いなく現金での貯蓄に向いているといえます。
 
なぜなら、金利が通常より高い利率が適用されることがあるという点、さらに、流動性が高くいつでもお金の出し入れができるという点から、万が一の資金としても利用できるため貯蓄の持つ本来の役割を十二分に果たすことができるからです。
 

貯蓄預金の金利は定期預金に劣る

貯蓄預金は貯蓄に向いているとはいえ、お金を増やすことには向いていません。絶対に使うことはないお金だから少しでも安全に増やしたいという場合は貯蓄預金ではなく一定期間は引き出せない代わりに、より金利が高くなる定期預金を利用するべきです。
 
また、定期預金以外では元本割れリスクがあるものの、定期預金以上のリターンを比較的安定して期待できる長期の投資信託を利用するのも手です。
 

自動支払いや自動受取に利用できない点に注意

貯蓄預金は貯蓄に特化した預金であるため、自動支払いと自動受取ができません。そのため、普通預金のお金を全額あるいは大部分を貯蓄預金に回してしまうと、クレジットカードの利用料金の引き落としができなかったり、公共料金の支払いが滞ってしまうという原因にもなり得ます。
 
クレジットカードの引き落としや公共料金の支払いなどが滞ると、ローンの借り入れやクレジットカードを作成する際の審査に落ちてしまう可能性があります。
 
貯蓄預金を利用する際はその点も考慮し、一定額は普通預金にお金を残しておくようにしてください。
 

預金口座は用途に合わせて賢く選択を

預金口座には汎用性の高い普通預金以外にも貯蓄に特化した貯蓄預金というものがあります。貯蓄預金は金利が普通預金より高いものの定期預金には劣り、さらに給与の受け取りといった振り込みを受けることや、口座からの引き落としによる支払いができないものになっております。
 
貯蓄預金を利用する際は貯蓄預金の性質をよく理解し、口座を開設する金融機関と相談の上、自身の目的に最も合致した預金方法を選ぶようにしてください。
 
参考
一般社団法人 全国銀行協会 貯蓄預金
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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