積立貯金、手取給与の何割を回すべき?

配信日: 2021.06.15 更新日: 2024.10.10

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積立貯金、手取給与の何割を回すべき?
毎月お金を使い過ぎちゃって貯金ができない。そんな方におすすめなのが積立貯金です。ただ、積立貯金は積立額を自由に設定できるがゆえに、毎月いくらずつ積み立てるべきか頭を悩ませる方が多いのも事実です。
 
そこで、今回は手取りからいくら積立貯金に回せばいよいか解説します。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

積立貯金とは

積立貯金とは、毎月一定の日に一定額が、普通預金の口座から定期預金の口座に積み立てられていくものです。そして、あらかじめ定めた満期日に優遇された金利分とともに積み立ててきたお金を受け取れるというものになります。
 
毎月の積立額は100円から、100円単位で始められ、期間も半年から可能と本当に誰でも無理なく貯金をしていけるものになっています。金融機関によって名称が異なりますが、例えば多摩信用金庫では、「定期積金」という名前で実施されています。
 
積立貯金は途中で解約することもでき、元本割れすることもありませんが、金利が当初提示される優遇金利よりも下がった金額になってしまうことに注意してください。
 

積立貯金はどんな使い方をするべき?

積立貯金は毎月一定額ずつ、簡単には引き出せない口座にお金が移動していくイメージです。その性質上、次のような場面で有効です。
 

●お金が手元にあるとあるだけ全て使ってしまうため貯金を始めたい
●時期と金額がある程度明確になっていることへ向け貯金したい(子どもの教育費など)
●普通預金よりも優遇された利率を使ってコツコツ貯金を増やしたい

 
逆に直近で使う予定のあるお金や、毎月行っている最低限の貯金(いわゆる生活防衛資金)を削ってまで積立貯金に回すのはやめるようにしてください。
 

積立貯金をするなら手取りのうちどれくらいが目安に?

積立貯金は当初定めた期間まで無理なく続けられるよう、生活に支障のない範囲で行うことが鉄則です。そのため、積立貯金に回す金額はまずは手取りの1割以内を目安に考えてください。
 
なぜなら、積立貯金は基本的に一度開始したら満期まで続けるものになるからです。その上で、無理なく生活を維持できる金額は、手取りにもよりますがおおむね1割が上限となるのです。手取り18万円の方であれば1万8000円以内が目安です。
 
積立貯金に回しすぎて生活が苦しくなってしまったり、いざというときの貯蓄が一切できないという状況になってしまっては本末転倒です。無理に1割という数値にこだわる必要はないため、自身の生活の実情に合わせて毎月の積立金額を設定するようにしてください。
 

積立貯金は老後資金に向いている?

積立貯金で老後資金を作りたいと考えている方もいらっしゃるかもしれません。簡単には引き出せず、毎月定額で積み立てられ、通常よりも高い利率が得られることもあるとすれば、そう考えるのも納得できます。
 
しかし、老後資金を貯めるためにはつみたてNISAやiDeCoのように、税制優遇のある制度の方が向いています。積立貯金は老後資金というよりは、毎月の貯蓄をサポートしてくれるものといった具合の使い方がよいでしょう。
 

積立貯金をするなら手取りの1割以内を目安に!

積立貯金は毎月一定額ずつコツコツ積み立てていく貯金であり、貯金の苦手な方がお金を貯めたり、少し先の目標に向けてお金を貯めていくのに向いている貯金方法です。一方で、一度始めると満期まで続けない限り、金利の優遇効果が薄れてしまうため、必ず無理のない範囲で、多くても手取りの1割を目安に始めるようにしてください。
 
出典
多摩信用金庫 定期積金
 
執筆者:柘植輝
行政書士

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