普通預金に預けっぱなしはNG? 少しでも貯金を増やすにはどうすればよい?
配信日: 2022.06.17 更新日: 2024.10.10
なぜ普通預金に預けっぱなしにすると問題があるのか、また少しでも貯金を増やすためにはどのような方法があるか本記事で解説します。大切な貯金を増やすため、参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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普通預金に預けっぱなしはなぜNG?
普通預金は、元本保証された貯蓄方法です。一見安全性の高い貯蓄方法であると考えられているものの、大切な資産を普通預金に預けっぱなしにする行為には、預金が増えない・実質的に資産が減ってしまうなどいくつか問題点があります。
この項目では、普通預金に預けっぱなしにしておくとどのような危険性があるか、解説します。
預けていてもお金は増えない
普通預金に預けていても、金利だけではお金が増えない時代です。普通預金の金利は大手銀行であっても0.001%で、100万円を預けていても1年でわずか10円にしかなりません。普通預金にお金を預けっぱなしでいても、お金はほぼ増えないでしょう。
なお、一部ネットバンクでは条件によって普通預金の金利はもう少し高いところがあります。しかし、金融機関によって条件がある点に注意しましょう。
お金の価値が時代によって変わる
お金の価値は、それぞれの時代によって変化します。例えば昭和40年の1万円を、令和3年の物価に当てはめると約4万2000円相当といわれています。
昭和40年には1万円で購入できていた商品も、令和3年では物価が上昇したため約4.2倍の金額を支払わなくては買えません。インフレが継続して起こるとはいい切れないものの、実質的に資産が減る可能性があるといえるでしょう。
休眠口座になる
10年間お金の出し入れがない口座は休眠口座として扱われます。休眠口座となってしまうと、お金を引き出すために手続きをしなくてはなりません。お金が必要なときにすぐに引き出せない可能性があるため注意しましょう。
普通預金よりも貯金を増やす方法
普通預金の金利は低く、預けっぱなしにしていても貯金は増やせません。そこでここでは、普通預金よりも少しでも貯金を増やす方法について見ていきます。
紹介する3つの手法は、いずれも自由にお金を引き出せないという流動性の低い方法ですが、普通預金よりもお金を増やしやすいでしょう。それぞれの方法のリスクも理解したうえで、活用してください。
定期預金
定期預金では、普通預金よりも金利が高いです。例えば、大手銀行では定期預金の金利が0.002%と、普通預金よりも若干高く設定されています。しかし、お金を引き出したいときに簡単に引き出せない点に注意しましょう。
NISA・つみたてNISA
銀行に預金として預けるのみならず、投資によって貯金を増やす方法もあります。NISAやつみたてNISAは、金融商品から得られる利益が非課税の投資で、金融庁が定めた金融商品を購入できます。投資初心者であっても比較的利用しやすいでしょう。
なお、子どもが購入できるジュニアNISAもあるものの、新規の口座開設が2023年までで2024年以降は新規購入ができません。
iDeCo
iDeCoとは個人年金のことです。掛け金の拠出、運用益、受取時に、税制上の優遇措置を受けられる制度で、節税の効果が高い方法になります。しかし、預けたお金をすぐに引き出せない点には注意しなくてはなりません。個人年金という役割であるため、原則として60歳以降に老齢給付金として受け取れます。
普通預金はやめるべきではない
「金利が低いから、普通預金をすべて投資に回して貯金を増やそう」と考えている人もいます。しかし、普通預金はやめるべきではありません。病気やけが、職を失うなどいざというときにすぐに引き出せる普通預金は大切です。自由に出し入れできるお金はある程度確保しておき、余剰分を投資に回すとよいでしょう。
また、投資にはリスクがつきものです。元本割れしてしまうなど、資産を増やすつもりが減ってしまう可能性もあります。普通預金をやめてまで資産を投資に回す行為は避けましょう。
普通預金はそのまま確保、余剰金から投資をする際は慎重に
普通預金の金利は低いものの、元本保証されており、いつでも使えます。いざというときに自由に引き出せる、流動性の高い資産として確保しておき、余剰金を投資に回して貯金を増やしていくとよいでしょう。投資をする際は慎重に行い、大切な資産を守ってください。
出典
日本銀行 Q 昭和40年の1万円を、今のお金に換算するとどの位になりますか?
政府広報オンライン 放置したままの口座はありませんか? 10年たつと「休眠預金」に。
金融庁 NISAとは?
iDeCo公式サイト iDeCoってなに? iDeCoの特徴
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
監修:高橋庸夫
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