【自炊より外食が得?】一人暮らしなら「外食」の方が安上がりって本当?

配信日: 2022.06.22 更新日: 2024.10.10

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【自炊より外食が得?】一人暮らしなら「外食」の方が安上がりって本当?
就職や転職などを機に一人暮らしを始める人もいるでしょう。一人暮らしは自由が利くというメリットが大きいですが、月々の出費に頭を悩ませることが少なくありません。食費もその一つと言えるでしょう。食費がかさむと家計への影響も出てきますが、過度の節約は避けたいところです。そこで、自炊と外食とどちらがお得かについてまとめてみました。
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自炊は生活費節約にもつながる?


生活費を少しでも抑えるためには日々の出費を見直す必要が出てきます。食費は生活する上で欠かせないものですが、工夫によっては大幅に節約することも可能です。ここでは外食と比較しながら、自炊が生活費節約につながるかどうか考えてみました。
 

・目に見える出費では自炊のほうが安い

同じ金額なら、外食よりも自炊したほうが安くつくことが多いです。1日の外食費(夕食代)を1000円に抑えたとしても月3万円掛かります。しかし、3万円あれば自炊に必要な食材を余裕で買うことができます。
 
さらに、豆腐や卵、特売の野菜、ミンチ肉などを選んだ場合、一週間分を1000円以内に抑えることも不可能ではありません。そこに米代や調味料代、嗜好品代(アルコールなど)を加えても3万円あれば十分と言えるでしょう。
 

・自炊に費やす時間を時給計算すると

外食で払うお金と買い物で払うお金、それらを単純に比べた場合、自炊のほうが安上がりなることがわかりました。一方、自炊するためには買い出しから調理、後片付けに費やす時間を見ておく必要があります。また、自炊に費やす時間を時給計算するのもよいかもしれません。ただし、家事労働には賃金が発生しませんので、その目安として職業別平均時給を参考にするとよいでしょう。
 
マイナビキャリアリサーチLabによると、全国の平均時給は1142円になることがわかりました。そのうち、もっとも高い関東エリアでは1230円です。職種別(大分類)でみた場合、医療・介護・保育の平均時給がもっとも高く、1409円となっています。(数値はいずれも2022年3月分)これらの数値を1日の自炊に費やす時間に当てはめた場合、時給が高い人ほどタダ働きのイメージが強いと言えるでしょう。
 

自炊はメリットばかりではない

自炊は生活費節約にもつながりますが、自炊時間を平均時給に換算した場合、必ずしもお得とは言えないことがわかりました。また、自炊をすることで思わぬ課題も出てきます。ここでは、よくある事例を説明していきます。
 

・食材の保管場所が必要

食材の買い出しを効率的に行うためには、休日にまとめ買いするのも一案です。また、特売日や目玉商品などを有効活用してもよいでしょう。そのためには、購入した食材の保管場所が欠かせません。冷蔵や冷凍保存が必要な食材もありますので、冷蔵庫が小さい場合は大きめのものに買い替えるか、冷凍庫を追加購入する必要も出てくるでしょう。
 

・食材や調味料を無駄にしてしまう

食材の中には早期の使い切りが必要なものがあります。下ごしらえ後に冷凍保存するのも一案ですが、全ての食材が冷凍に向いているとは限りません。その結果、使い切らずに傷めてしまうこともあるでしょう。大きいサイズの調味料を買っても同じことが言えます。
 
味のこだわりが強く何種類もの調味料をそろえる人もいますが、結局は無駄になるかもしれません。家族が多い場合はともかく、一人暮らしの食生活では使い切れないものも少なくないのです。
 

・水道光熱費が掛かる

自炊をするためには水道光熱費が掛かります。水道料金は住所地の自治体、電気やガス代は加入先の会社によって異なるとはいえ、一人暮らしなので安いというわけではないのです。むしろ、ファミリー世帯よりも割高な場合も多いでしょう。食費を考えるとき、どうしても食材に意識が向いてしまいがちですが、水道光熱費がどれくらい必要なのかも把握しなければなりません。
 

・ゴミの分別にもお金がかかる

自炊をすると必ず生ゴミが出てきます。洗い物の際に出る排水溝受け皿のゴミも見逃せません。もちろん、外食中心の生活でもゴミが出ますが、生ゴミは自炊の人より少ないでしょう。
 
自宅の衛生状態を保つには、自治体のゴミ収集日にこまめに出すことが大切です。そのためにはゴミ袋が必要ですが、ゴミ袋を指定している自治体も少なくないのです。しかも、決して安いものではありません。ゴミの種類によって袋が異なる自治体、セット販売のみの自治体に住んでいるとさらに高くつきます。
 

自炊がよいかどうかは個々による


調理に掛かる手間暇を時給換算したり、自炊に伴う課題を考えたりすると、自炊生活はマイナスになるかもしれません。もちろん、自炊が妥当かどうかは一概には言えませんので、最終的には自分で判断する必要があります。ここでは具体例を出しますので、自炊に向いているかどうかのヒントにしてください。
 

・料理が趣味という人

料理好きであれば、そのための時間を苦痛には感じないでしょう。限られた食材でいろいろな料理をつくるだけでなく、冷凍保存などの活用により、豊かな食生活を演出できます。
 

・オフの時間を有効活用したい人

外食中心にすることで、調理に伴うストレス軽減にもつながります。食費だけをみると自炊よりは割高ですが、オフの時間を有効活用したい人には向いています。空いた時間で自分磨きしたり、副業に励んだりするのもよいかもしれません。
 

・収入とのバランスを気にしない人

夕食を1日分1000円の外食で済ます場合、月に3万円掛かります。それに昼食代などを加えるとさらなる出費もありますので、生活費へのしわ寄せが避けられません。将来のためには少しでも貯金することが理想ですが、収入とのバランスを気にしない人は外食中心でもよいでしょう。
 

・コストにこだわらない人

自炊時間を平均時給に換算する方法は、必ずしも現実的とは言えません。毎日、夕食づくりの時間まで働いているとは限らないからです。時給が高くてもぜいたくな食事をしない人もいるでしょう。やはり大切なことは個々のライフスタイルに合うかどうかです。自炊や外食のほか、テイクアウトも取り入れながら、自分に無理のない選択を行いましょう。
 

自炊も選択肢の一つ!ライフスタイルを考慮した上で無理のない生活を!


一人暮らしを始めてみて出費の多さに気付いた人もいるでしょう。限られた収入の中で生活するためには食費を見直すのもよいかもしれません。そのためには、自炊を取り入れるのも選択肢の一つです。もちろん、自炊がよいのかは一概には言えません。調理や片付けの時間を時給計算したり、自分のライフスタイルを考慮したりしながら、無理のない生活を心掛けましょう。
 

出典

マイナビキャリアリサーチLab 2022年3月度 アルバイト・パート平均時給レポート
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
 

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