更新日: 2023.04.04 その他家計

食費の「1ヶ月1万円生活」は可能? 一人暮らしの「食費平均」や「節約方法」を解説

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

食費の「1ヶ月1万円生活」は可能? 一人暮らしの「食費平均」や「節約方法」を解説
かつて、芸能人が1ヶ月1万円で生活するという企画のテレビ番組がありました。生活費を1万円に納めるのは困難ですが、食費のみであれば1ヶ月1万円で生活することは可能なのでしょうか。
 
無理なく達成できれば、多くの人にとって生活費をおさえることにつながるでしょう。今回は、食費の「1ヶ月1万円生活」が可能かどうかについて、統計などをもとに解説します。また、1ヶ月1万円で生活するための方法なども紹介します。
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1人暮らしの食費はいくら?

そもそも、一般的に食費にはどのくらいのお金がかけられているのでしょう。
 
総務省統計局の実施している「家計調査」には「消費支出」の項目があります。例えば、2022年分の調査結果をみると、単身世帯の1ヶ月あたりの消費支出は約16万2000円であり、そのうち食料費には毎月約3万9000円が使われています。
 
食費を1ヶ月1万円以内とするためには、4分の1近くにまでおさえなければいけないということになります。
 

1ヶ月の食費を1万円以内にするには

1ヶ月の食品を大幅に削減するために必要なことを整理しておきましょう。
 

・自分が買っている食料品と金額を把握する

総務省統計局の家計調査の結果からも分かるように、食費を1ヶ月1万円以内におさえている単身世帯は少数派でしょう。
 
大幅に食費を減らすためには、まずは自分がどの程度のお金を毎月食料等に使っているのかを把握する必要があります。全体の金額とともに、何にどれだけのお金をかけているのか、細かな把握も重要です。
 
例えば、同調査によると、単身世帯が食料費の中でもっとも多くの金額を使っているのは「外食」で、1ヶ月あたり約7800円となっています。「調理食品」も、平均で毎月約7500円ほど購入しています。そのほかでは、例えば「野菜・海藻」に約3600円、「菓子類」に約3000円、「飲料」に約3100円となっています。
 

・無駄なものや必要性の低いものを把握する

野菜や海藻は健康な食生活のためには欠かせません。しかし、調理食品や菓子類、飲料は、特段必要性は低いものの、ついでに買ってしまっているものもあるでしょう。一部の外食も同様です。
 
そのような無駄な出費を把握し、なくしていくことで、徐々に1ヶ月の食費を1万円へと近づけられます。特に、統計と同じ程度の食費を現在使っているのであれば、食費削減のためには多少の我慢は必要です。
 

食費の節約方法を紹介

ここでは、食費をおさえるための具体的な節約方法を紹介します。できることから始めてみましょう。
 

・自炊する

総務省統計局の家計調査をみると、外食や調理食品をあわせた金額は1ヶ月あたり1万5000円以上となっています。自炊を習慣とすれば、この金額を大幅におさえることが可能です。また、自炊になれてくると、そのときどきで安い食材を使った料理が作れるようになります。季節の野菜などを使ったレシピを覚えることで、より節約につながるでしょう。
 

・買い物リストを作成する

あらかじめ買い物リストを作成し、そこに記載したもの以外は徹底して買わない方法も有効です。ついでにお菓子やジュース、お酒などを買ってしまう人は、この方法で節約へとつながります。
 

・まとめ買いをする

スーパーで購入できる野菜や肉などの食材は、量が多くなるほど単価が下がる傾向があります。野菜は何日かに分けて少しずつ使い、肉や魚は冷凍することで、ある程度の日数であれば保存することが可能です。まとめ買いの方が安くなる食品があれば購入し、結果、店に行く回数が減れば、さらに節約へとつながります。
 

食費を1ヶ月1万円にするには現状の把握と努力が必要

単身世帯の1ヶ月あたりの食費は約3万9000円といわれています。これを1ヶ月1万円以内におさえるには、自分が毎月買っている食料品と、その金額を把握する必要があるといえます。その上で、自炊を習慣化し、まとめ買いをすることで、食費の節約が可能です。
 
ただ、すぐに食費を1ヶ月1万円以内にするのは多くの人にとって無理があるので、徐々に減らしていくように心がけましょう。
 

出典

総務省統計局 第1表 1世帯当たり1か月間の収入と支出(単身世帯) 2022年
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

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