更新日: 2024.10.10 貯金
20代の平均貯金額は約160万円!? 若いうちから貯金をするにはどうしたらいいの?
貯金は基本的に時間をかけてコツコツと増やしていくものですが、若いうちから貯金をしっかり行うにはどうすればいいのでしょうか。統計による20代の平均貯金額などとともに解説していきます。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
金融資産を保有する20代の平均貯金額は約160万円
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査」(令和4年)の結果によると、金融資産を保有している世帯のうち、世帯主の年齢が20代での預貯金の平均額は162万円となっています。株式や投資信託、その他の金融商品も含めた金融資産保有額の平均は315万円です。
ただし、金融資産を保有していない世帯も含めると、20代での平均貯金額は95万円で、他の金融商品も合わせた金融資産保有額の平均は185万円(中央値では20万円)となります。また、金融資産を保有していない世帯を年代別に見ると、20代では40.6%も存在しています。
この調査結果から考えると、20代で実際に160万円程度の貯金がある方は多くないといえるでしょう。
20代から堅実に貯金を行うには?
20代など若いうちから貯金は毎月、少額でも行っていくべきです。
例えば病気やけがで入院するなど、人生ではまとまったお金が必要となるタイミングが突然やってくることもあります。また、結婚や子育てといったライフイベントのほか、親の介護、自身の老後などに備えておくためにも早い時期からの貯金は必須です。
もちろん、統計での平均貯金額である160万円や金融資産保有額の315万円をいきなり目指す必要はありません。下記のような方法から可能なものを実践し、毎月1万円などでもいいので無理のない範囲で貯金を継続して行えるようにしましょう。
●給料が入ったら貯金分を別の口座に預けて先取り貯金を行う
●家計を見直し、無駄な支出を省いて貯金に回す
●今の職場で昇給・昇進を目指して収入を増やす
●副業を行って収入を増やす、転職で収入アップを狙う
貯金と並行して資産運用も行う
20代であれば貯金だけでなく、資産運用も並行して行うべきでしょう。貯金しているだけでは、現在の金利ではお金はほとんど増えることはありません。しかし、株式や投資信託といった金融商品で長期の資産運用を行う場合、株価の値上がりによる恩恵を得ることもでき、効率的に資産を増やせる可能性があります。
実際、前述した20代の金融資産保有世帯における平均資産額315万円のうち、153万円とほぼ半分近くを株式や投資信託、個人年金保険などの金融商品が占めています。
ただし、金融商品による資産運用は元本割れなどのリスクも有しているため、必ずリスク許容度の範囲内で行うようにしてください。
貯金や資産運用は早めに始めるのが望ましい
20代で金融資産を保有している世帯では、平均で約160万円の貯金ができている一方、貯金をはじめとする金融資産を保有していない世帯は約40%となっています。
若いうちから貯金と資産運用を始めておくと、人生で必要なお金について、時間をかけて計画的に準備していくことができます。
今、20代で貯金額が平均よりも少ない方や、まったく貯金ができていない方は、少しでも貯金や資産運用に回せるお金を増やせるように家計を見直したり、収入アップを目指してみたりしてはいかがでしょうか。
出典
知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[総世帯] 各種分類別データ(令和4年)
執筆者:柘植輝
行政書士