続く「物価高」で生活が苦しい！ 生活費を下げるためにできることを解説

2022年から、日本では物価高が続いています。この大きな物価高は、ロシアによるウクライナ侵攻や、円安の影響によるものだと考えられています。一方、私たちの賃金は大きく伸びてはおらず、物価高で生活が苦しいと感じている人も多いでしょう。少しでも毎月のコストを下げるためには、どのようにしたらよいのでしょうか。今回は、物価高への対応策を考えます。

今すぐできる！ 物価高への対応

物価高で生活が苦しいと感じている場合、まずは支出の見直しをする必要があります。家計を立て直すために、私たちが今すぐできるポイントを見ていきましょう。
 

1.家計簿を付ける

皆さんの家計は黒字でしょうか、それとも赤字でしょうか。もしも赤字家計の場合、毎月どのくらいの金額を貯金から切り崩していますか？ 家計を立て直すためには、現状をしっかり把握することが大切です。家計簿を付けて、日々の収支を確認し、さらには物価高によって、食費などがどのくらい増えているのかもチェックしましょう。
 

2.通信費や電力会社の見直し

スマートフォンの通信費は、格安SIMカードを活用すると、大きく下げることが可能です。家のWi-Fiと格安SIMカードをセットで契約すると、割引が受けられる場合があります。また、電気代の値上がりにより出費が増えているという人は、電力会社の見直しを行ってみましょう。多少手間はかかりますが、通信費や電気代を下げられるかもしれません。
 

3.買い物の見直し

毎日の買い物の習慣を見直してみましょう。例えば、スーパーに比べて割高な商品が多い、コンビニを多用していませんか？ また、冷蔵庫に残った野菜やお肉を食べきれず、無駄にしてしまったことはありませんか。日々の買い物の習慣を見直してみると、意外と無駄遣いをしていることがあります。食材や生活用品の管理を行うことで、家計の出費を抑えられるでしょう。
 

4.子どもにかかる費用の見直し

子どもがいる家庭では、子育てにかかる費用を見直してみましょう。習い事を複数行わせている場合は、いくつか厳選するのがおすすめです。小さいころから何となく続けている習い事もあるかもしれません。子どもと相談し、本当にやりたいものに絞ると、習い事の費用を削減することができます。
 

物価高に負けない！ 収入を増やす方法

色々と節約に励んでいるけれど、なかなか家計が楽にならないという人は、家の収入を増やす方法を検討する必要があります。
 
例えば、夫婦どちらかのみが働いている家庭では、もう一方もパートなどで働きはじめるのがおすすめです。
 
すでにパートで働いている場合は、シフトを少し増やしてみたり、より時給の高いパートを検討したりしてみましょう。長らく続けている職場は慣れていますが、別の仕事に変えると、給与だけではなく生活にも変化が生まれて、またやりがいを感じられるかもしれません。
 
フルタイムで働いていて、なお余力がある人は、休日に自分の得意分野を生かして副業をするという方法もあります。まずは月1～2万円を目標に、できる仕事を始めてみてはいかがでしょうか。
 
いくら節約をしても、家庭に入ってくるお金が増えなければ、なかなか充実した生活を送ることができません。できる範囲で、家計の収入をアップする方法を考えてみましょう。
 

まとめ

物価高は、まだしばらくは続くと考えられています。節約と収入アップを組み合わせて、対策していく必要があります。今回ご紹介した内容を参考にしながら、物価高に負けない家計づくりに励んでいきましょう。
 
執筆者：下中英恵
1級ファイナンシャル・プランニング技能士(資産設計提案業務)、第一種証券外務員、内部管理責任者