結局、「安心できる」貯金額はいくら?急な出費に対応できる金額とは?

配信日: 2023.08.04 更新日: 2024.10.10

この記事は約 3 分で読めます。
結局、「安心できる」貯金額はいくら?急な出費に対応できる金額とは?
「将来のことを考えて、意識的に貯金をしているけれど、今あるお金で、何かあったときに賄えるの?」
と、不安を感じている方もいらっしゃるでしょう。
 
結婚や出産、マイホーム購入などのライフイベントはもちろん、病気・けがで働けなくなってしまったり、大きなお金が必要になったりすることもあるかもしれません。
 
万が一に備えて、ある程度のまとまったお金を貯金しておきたいところ。そこで今回は、世の中の一般的な貯金額(金融資産保有額)や、安心できる貯金額について、解説します。
 
「いくらを目標にして、貯金すればよいか分からない」という人は、ぜひ参考にしてください。

>>> 【動画で見る】結局、「安心できる」貯金額はいくら?急な出費に対応できる金額とは?

FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

年代別 貯金額(金融資金保有額)の平均値と中央値

金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」のデータを基に、各年代で、どれほどの金融資産を保有しているのかをみてみましょう。
 
年代別の金融資産保有額の「平均値」と「中央値」は、表1の通りです。
※金融資産保有世帯のみ
 
表1

年代 平均値 中央値
20歳代 344万円 201万円
30歳代 986万円 400万円
40歳代 1235万円 531万円
50歳代 1825万円 800万円
60歳代 3014万円 1400万円
70歳代 2720万円 1500万円

※金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)」を参照して筆者作成
 
なお平均値は、金融資産を多く保有している家庭があると、その分、数字が大きくなるため、中央値を参考にするとよいでしょう。
 

安心できる貯金額はいくら?

結婚や出産、マイホーム購入などのライフイベントのほかにも、急な病気やけがなどで働けなくなったり、大きなお金が必要になったりする可能性も、ゼロではありません。そこで今回は、万が一のときに備えて、どれくらいの貯金があると安心できるのかを、計算しました。
 
総務省統計局の「家計調査(二人以上の世帯)」によると、令和3年(2021年)における消費支出の月平均額は「27万9024円」でした。
 
病気やけがなどで働けなくなった場合、貯蓄だけで1年間生活すると仮定すると、約335万円が必要になります。
 
300万円ほどを目安に貯金しておくと、何かあったときにも安心でしょう。
 
ちなみに、老後資金で必要な資金の目安は、公的年金を除いて、2000~2500万円ほどといわれています。実際に総務省統計局の「家計調査」には、65歳以上の夫婦のみの無職世帯において、年金を含む実収入では賄えない部分の不足額は、月に1万8524円とのデータが出ています。
 
この不足分を、貯蓄で補わなければなりません。さらに、医療費や介護費などが追加でかかることになれば、より不足分が大きくなるでしょう。
 

万が一に備えてまとまったお金が必要! 計画的に貯金しよう

大きなライフイベントや、病気・けがに備えて、ある程度のまとまったお金を、貯金しておくことは大切です。
 
老後を見据えた貯蓄は重要ですが、まずは、これから予想できるライフイベントや大きな出費を考慮して、自分たちにはいくら必要なのかを計算してみましょう。
 
ご家庭のライフプランや経済状況に合わせて、無理のない範囲で、計画的に貯金を進めることがポイントになります。
 

出典

金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和3年)1. 金融資産の状況等 3 金融資産保有額(金融資産保有世帯)
総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年) Ⅰ 家計収支の概況(二人以上の世帯)
総務省統計局 家計調査年報(家計収支編)2021年(令和3年) Ⅱ 総世帯及び単身世帯の家計収支(18ページ)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集