うちの水道光熱費、月「1万8000円」は平均より安いですか?日々生活費を切り詰めている方なのですが…。
配信日: 2023.10.06 更新日: 2024.10.10
今回は、水道光熱費の平均支出額について、全体・地域・世代の、三つの方向からご紹介します。目安となる平均支出額を知って、節約のモチベーションアップに役立ててください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
ファイナンシャルプランナー
FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。
編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。
FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。
このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。
私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。
水道光熱費の平均金額
総務省統計局の実施した「家計調査家計収支編(二人以上の世帯)2022年」によると、水道光熱費の全国平均値は、29万4292円(月額およそ2万4524円)となりました。そのため、月額1万8000円の場合は、平均よりも低く抑えられているといえるでしょう。
また水道光熱費には、電気代・ガス代・水道代などさまざまな項目が含まれます。それぞれの平均支出金額と月額換算金額は、表1のとおりです。
表1
項目 | 年間支出金額 | 月間支出金額 |
---|---|---|
電気代 | 15万2138円 | 約1万2678円 |
ガス代 | 6万2788円 | 約5232円 |
上下水道料 | 6万2487円 | 約5207円 |
※総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2022年 <品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格 4-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別 二人以上の世帯」を基に筆者作成
もっとも安い・高い地域
水道光熱費は、お住まいの地域や、世代によっても、大きく左右される支出項目です。そのため、地方区分別の水道光熱費についても確認しておきましょう。
地方区分別の年間支出額と月間支出額の平均は、表2のとおりです。もっとも平均支出額が高いのは、北海道です。
表2
地方区分 | 年間支出額 | 月間支出額 |
---|---|---|
北海道 | 36万7955円 | 約3万663円 |
東北地方 | 35万1361円 | 約2万9280円 |
関東地方 | 29万2408円 | 約2万4367円 |
北陸地方 | 34万2413円 | 約2万8534円 |
東海地方 | 28万5009円 | 約2万3751円 |
近畿地方 | 27万9196円 | 約2万3266円 |
中国地方 | 30万380円 | 約2万5032円 |
四国地方 | 27万51円 | 約2万2504円 |
九州地方 | 25万8201円 | 約2万1517円 |
沖縄 | 25万431円 | 約2万869円 |
※総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2022年 <品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格 4-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別 二人以上の世帯」を基に筆者作成
世代別の水道光熱費
また水道光熱費は、世代によっても、支出が大きく異なることが分かります。同調査では、20代から70歳以上まで、各年代の平均支出額も調査しています。表3を確認すると、もっとも支出が高いのは50代で、もっとも低いのが20代という結果になりました。
表3
年代区分 | 年間支出金額 | 月間支出金額 |
---|---|---|
29歳以下 | 20万2948円 | 約1万6912円 |
30~39歳 | 25万6015円 | 約2万1335円 |
40~49歳 | 29万1693円 | 約2万4308円 |
50~59歳 | 31万3320円 | 2万6110円 |
60~69歳 | 31万228円 | 約2万5852円 |
70歳以上 | 28万9891円 | 約2万4158円 |
※総務省統計局「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2022年 <品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格 4-6世帯主の年齢階級別 二人以上の世帯」を基に筆者作成
地域と年代をあわせて考慮すれば、もっとも水道光熱費を安く抑えられているのは、沖縄県在住の20代と推測できます。ただし、いずれの地域・世代の平均支出額も2万円以上となるため、1万8000円は、節約に成功しているといえるでしょう。
地域・世代にあわせて無理のない節約を
水道光熱費には、電気代・ガス代・水道代などが含まれており、地域の気候やライフスタイルによって、支出額が大きく左右されます。年間・月間の平均金額はご紹介したとおりですが、それはあくまでも目安に過ぎません。ご紹介した平均支出額は参考にとどめつつ、無理のない範囲で節約を心がけましょう。
出典
総務省統計局 家計調査 家計収支編 二人以上の世帯 詳細結果表 2022年 <品目分類>1世帯当たり年間の支出金額,購入数量及び平均価格/4-1 都市階級・地方・都道府県庁所在市別 二人以上の世帯/4-6世帯主の年齢階級別 二人以上の世帯
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー