「電気ポット」と「電気ケトル」1日の電気代はどちらがお得?

配信日: 2023.10.13 更新日: 2024.10.10

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「電気ポット」と「電気ケトル」1日の電気代はどちらがお得?
「電気ポット」と「電気ケトル」は、どちらもお湯を沸かす電化製品ですが、それぞれの機能は異なります。さらに使い方によっても、かかる電気代には違いが見られます。
 
そこで今回は、「電気ポット」と「電気ケトル」にかかる電気代は、どちらが安いのかについて検証しました。それぞれの機能についても紹介しますので、自身の用途や目的に合ったほうを選びましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

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「電気ポット」と「電気ケトル」の機能の違い

まずは「電気ポット」と「電気ケトル」の機能の違いを見てみましょう。
 
どちらも、お湯を沸かすことに変わりはありませんが、以下の違いがあります。
 

●電気ポット:お湯を沸かしたあとも、長時間一定の温度に保てる
●電気ケトル:短時間でお湯を沸かせる

 
「電気ポット」には保温機能があるため、多くのお湯を沸かして、そのまま一定の温度に保てます。一日を通して何度もお湯を使う場合や、家族の人数が多い家庭などに向いているでしょう。
 
一方で「電気ケトル」は、お湯を短時間で沸かせる点が特長です。一部に保温機能を搭載した製品もありますが、基本的には、お湯を使うたびに沸かすことになります。一日のなかで、お湯を使う頻度が少ない家庭に適しています。
 
それぞれの特長を把握して、自分たちに合ったほうを選びましょう。
 

「電気ポット」と「電気ケトル」にかかる電気代

双方の違いが分かったところで、それぞれを使用した際にかかる電気代を見てみましょう。
 
表1 
 

電気ポット 電気ケトル
湯沸かし時
(2.2リットルを
沸かす場合)
8.5円
(1000ワット)
※最初2.2リットルを沸かすのに約15分、その後約1分ずつ2回再沸騰した場合
10円
(1250ワット)
※140ミリリットルを16回
(2.24リットル)沸かした場合
1回沸かすのに約1分かかり、
1回分の電気代は0.625円
保温時 12.3円(35ワット)
※12時間保温した場合

 
※電気代単価30円/1キロワットアワーで計算
※関東電気保安協会「省エネ比較コーナー・電気ポットの省エネ」、象印「STAN.電動ポット CP-CA12 BA(ブラック)」、ティファール「ジャスティン プラス ホワイト1.2L」を基に筆者作成
 
電気ポットも電気ケトルも、湯沸かし時にかかる消費電力に大きな差はありませんでした。しかし、沸かす量によってかかる時間が異なるため、電気代にはその分の違いが見られます。
 
電気ポットで2.2リットルをまとめて沸かしたあとに、温度を保つために、約1分ずつの再沸騰を2回行いながら12時間保温した場合、1日当たりの電気代は約21円です。
 
電気ケトルで140ミリリットル(コーヒーカップ1杯分)を1日1回沸かすだけならば、1日約0.6円で済みますが、電気ポットと同様に約2.2リットルを沸かすとなると、16回の湯沸かしが必要であり、10円の電気代がかかかります。
 
結果として、お湯を使うたびに電気ケトルを使用したほうが、33回以内ならば、電気代は安く済むといえるでしょう。
 

電気代を安く抑えられるのは「電気ケトル」

今回の検証結果から、「電気ケトル」のほうが「電気ポット」よりも、毎月の電気代を安く抑えられることが分かりました。電気ケトルでは、お湯を使うたびに必要な量だけ沸かせるため、水も電気も無駄がなく、経済的です。
 
しかし、赤ちゃんのミルク作りで適温のお湯を頻回に使うとか、家族の人数が多いためにまとめてお湯を沸かしたいなどという場合は、電気ポットのほうが使い勝手がよいケースもあります。目的や用途に合わせて、使いやすいほうを選びましょう。
 

出典

東京電力エナジーパートナー株式会社 料金単価表‐電灯 従量電灯B

象印フレスコ株式会社 STAN.電動ポット CP-CA12 BA(ブラック)

一般財団法人関東電気保安協会 家庭の省エネ情報 省エネ比較コーナー・電気ポットの省エネ

株式会社グループセブジャパン ティファール ジャスティン プラス ホワイト1.2L

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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