ドライヤーの電気代、「強」と「弱」ではどちらが安い?実際に検証してみた!
配信日: 2023.10.22 更新日: 2024.10.10
そこで今回は、髪の毛を「強」で一気に乾かす場合と、「弱」でゆっくり乾かす場合とでは、どちらが電気代を安く抑えられるかを検証します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ドライヤーにかかる電気代
ドライヤーの「強(TURBO)」は、「弱」よりも消費電力が大きくなります。しかし風量が強いので、髪の毛を乾かす時間は短くなります。
そこでまずは、それぞれのモードにかかる、1分間当たりの電気代を計算してみましょう。ドライヤーの電気代を求めるには、以下の計算式を使用します。
1時間当たりの消費電力(キロワット)×使用時間(時間)×電気代単価
※電気代単価30円/キロワットアワーで計算
【強モードの場合】
「強」の消費電力は、およそ1200ワットです。先ほどの計算式で計算してみると、1分間にかかる電気代は約0.6円でした。「強」で10分間ドライヤーを使うと、6円の電気代がかかることになります。
【弱モードの場合】
「弱」の消費電力はおよそ600ワットとされており、「強」の半分ほどです。こちらも、1分間当たりの電気代を求めてみると、0.3円です。「弱」だと、髪の毛が乾くまでに時間がかかりますが、「強」でかかった時間の倍に当たる20分以内に乾けば、「強」よりも電気代が安く済みます。
製品によって消費電力は異なりますので、目安として参考にしてください。
「強」と「弱」でのドライヤー使用時間の違い
実際に「強」と「弱」で髪の毛を乾かす時間を測定してみました。
・強モード:8分52秒
・弱モード:12分4秒
上記のデータをもとに、かかった電気代を計算してみると、以下の結果となりました。
・強モード:5.32円
・弱モード:3.62円
「弱」で髪の毛を乾かした際にかかった時間が、「強」でかかった時間の倍よりも短かったため、「弱」のほうが、電気代が安く済む結果となりました。
毛量や髪質によっても乾く時間には差がありますが、髪の毛の短い方やお子さまなどは、「弱」でも、これほど時間はかからないでしょう。
節約につながるドライヤーの使い方
ドライヤーは、使う時間が短いほど、電気代がかからずに済みます。少しでも電気代を節約したい方は、以下の点を意識してみましょう。
・事前にしっかりとタオルドライする
・湿度が高い部屋では使用しない
・モードを使い分ける
・髪の毛の根元から乾かす
・省エネ機能を搭載したドライヤーを使用する
ドライヤーの前には十分にタオルドライをして、髪の毛の水分をなるべく取り除くことがポイントです。さらに、湿度の高い部屋だと乾きにくくなるため、入浴後に換気してから使用するか、部屋を移動してドライヤーをするとよいでしょう。
また、「強」と「弱」などのモードを使い分けることも効果的です。「強」は、風量が強く早く乾きますが、その分消費電力が大きいだけでなく、髪の毛への負担も増えます。ある程度、髪の毛が乾いてきたところで「弱」や「冷風」に切り替えれば、髪の毛へのダメージを軽減しながら、少ない消費電力で乾かせるでしょう。
ドライヤーは「弱」のほうが電気代を安く抑えられる
今回の検証結果より、ドライヤーの「弱」を使用したほうが、電気代を抑えられることが分かりました。髪の毛が長いとか、毛量が多いという方は「弱」だと時間がかかりますので、「強」で乾かしたほうが、ドライヤーの使用時間が短くなり、電気代が安く済むケースもあるでしょう。
使用する人や状況に応じて、モードを使い分けることがポイントです。
出典
東京電力ホールディングス株式会社 東京電力エナジーパートナー 従量電灯B
環境省 省エネ家電って何? 子どもと一緒に「消費電力」を調べてみよう
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー