更新日: 2023.10.20 その他家計

ドライヤーの電気代、「強」と「弱」ではどちらが安い?実際に検証してみた!

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

ドライヤーの電気代、「強」と「弱」ではどちらが安い?実際に検証してみた!
ドライヤーは毎日使うものだからこそ、なるべく電気代を抑えたい……と、お考えの方もいらっしゃるでしょう。ドライヤーには「強」と「弱」などのモードがありますが、使うモードによって消費電力が変わります。
 
そこで今回は、髪の毛を「強」で一気に乾かす場合と、「弱」でゆっくり乾かす場合とでは、どちらが電気代を安く抑えられるかを検証します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

ドライヤーにかかる電気代

ドライヤーの「強(TURBO)」は、「弱」よりも消費電力が大きくなります。しかし風量が強いので、髪の毛を乾かす時間は短くなります。
 
そこでまずは、それぞれのモードにかかる、1分間当たりの電気代を計算してみましょう。ドライヤーの電気代を求めるには、以下の計算式を使用します。
 
1時間当たりの消費電力(キロワット)×使用時間(時間)×電気代単価
※電気代単価30円/キロワットアワーで計算
 
【強モードの場合】
「強」の消費電力は、およそ1200ワットです。先ほどの計算式で計算してみると、1分間にかかる電気代は約0.6円でした。「強」で10分間ドライヤーを使うと、6円の電気代がかかることになります。
 
【弱モードの場合】
「弱」の消費電力はおよそ600ワットとされており、「強」の半分ほどです。こちらも、1分間当たりの電気代を求めてみると、0.3円です。「弱」だと、髪の毛が乾くまでに時間がかかりますが、「強」でかかった時間の倍に当たる20分以内に乾けば、「強」よりも電気代が安く済みます。
 
製品によって消費電力は異なりますので、目安として参考にしてください。
 

「強」と「弱」でのドライヤー使用時間の違い

実際に「強」と「弱」で髪の毛を乾かす時間を測定してみました。
 

・強モード:8分52秒
・弱モード:12分4秒

 
上記のデータをもとに、かかった電気代を計算してみると、以下の結果となりました。
 

・強モード:5.32円
・弱モード:3.62円

 
「弱」で髪の毛を乾かした際にかかった時間が、「強」でかかった時間の倍よりも短かったため、「弱」のほうが、電気代が安く済む結果となりました。
 
毛量や髪質によっても乾く時間には差がありますが、髪の毛の短い方やお子さまなどは、「弱」でも、これほど時間はかからないでしょう。
 

節約につながるドライヤーの使い方

ドライヤーは、使う時間が短いほど、電気代がかからずに済みます。少しでも電気代を節約したい方は、以下の点を意識してみましょう。
 

・事前にしっかりとタオルドライする
・湿度が高い部屋では使用しない
・モードを使い分ける
・髪の毛の根元から乾かす
・省エネ機能を搭載したドライヤーを使用する

 
ドライヤーの前には十分にタオルドライをして、髪の毛の水分をなるべく取り除くことがポイントです。さらに、湿度の高い部屋だと乾きにくくなるため、入浴後に換気してから使用するか、部屋を移動してドライヤーをするとよいでしょう。
 
また、「強」と「弱」などのモードを使い分けることも効果的です。「強」は、風量が強く早く乾きますが、その分消費電力が大きいだけでなく、髪の毛への負担も増えます。ある程度、髪の毛が乾いてきたところで「弱」や「冷風」に切り替えれば、髪の毛へのダメージを軽減しながら、少ない消費電力で乾かせるでしょう。
 

ドライヤーは「弱」のほうが電気代を安く抑えられる

今回の検証結果より、ドライヤーの「弱」を使用したほうが、電気代を抑えられることが分かりました。髪の毛が長いとか、毛量が多いという方は「弱」だと時間がかかりますので、「強」で乾かしたほうが、ドライヤーの使用時間が短くなり、電気代が安く済むケースもあるでしょう。
 
使用する人や状況に応じて、モードを使い分けることがポイントです。
 

出典

東京電力ホールディングス株式会社 東京電力エナジーパートナー 従量電灯B
環境省 省エネ家電って何? 子どもと一緒に「消費電力」を調べてみよう
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集