JAFの優待割引で「ガソリン代」がお得に!?「割引率」や「対象施設」について解説
配信日: 2023.11.15 更新日: 2024.10.10
本記事では、JAFの会員優待の利用方法や割引率について紹介します。
執筆者:塚本須美子(つかもと すみこ)
2級ファイナンシャルプランニング技能士
そもそもJAFとは
JAFとは、「Japan Automobile Federation」の略で、正式名称は「一般社団法人日本自動車連盟」です。会員数は2000万人以上、パンクや脱輪などの車のトラブルに24時間体制で救援に駆けつけてくれるロードサービスを提供し、会員であればそのサービスの多くを無料で受けられます。
JAFでは会員特典として優待割引が利用できますが、意外と活用している人は少ないのではないでしょうか。
JAFの優待割引の内容
JAFの会員優待割引の対象施設は、いつでも使える通年優待と、期間限定の特別優待に分かれています。通年優待はカフェやレストランなどが対象となり、会員証の提示で割引などのサービスが受けられます。一方、特別優待は飲食店ほか各地の遊園地や観光地などを中心に、期間限定で通年優待よりもお得に利用できるサービスが多いです。
会員割引・優待サービスの対象施設と割引率
優待を利用できる施設は多岐にわたり、有名企業や全国チェーン店もラインアップに含まれています。一部店舗・サービスの割引率例は図表1のとおりです。
図表1
JAF(一般社団法人日本自動車連盟) JAFナビ 全国で使える優待施設を基に筆者作成
特に燃料費高騰の今、注目したいのはガソリンスタンドでの優待です。また、割引のほかに飲食店ではドリンクバー無料、動画配信サービスでは1ヶ月無料トライアルなどを行っているケースもあります。
優待割引の利用方法
会員優待を受けるためにはJAF会員証の提示が必要です。ただし、サービスを受ける施設によってはWebや電話での申し込みが必要な場合があるため、事前に確認しておきましょう。
会員カードを持ち歩きたくないという人は、JAF公式アプリの利用が便利です。アプリでは、デジタル会員証の表示だけでなく、優待施設の検索やドライブ情報も提供しています。また、連絡先や自分の車両情報を登録しておけば、ロードサービスの要請をする際にもGPSで居場所を特定してくれるというメリットもあります。
優待の利用でJAFの年会費分を回収できる?
JAFの会費は会員の種類によって異なります。個人会員の場合は入会費2000円、年会費4000円となり、クレジットカード払いか複数年分まとめて支払うことで入会金が割引になります。家族会員の場合は個人会員との同居、もしくは生計を一にしていることが条件で、5名まで入会可能です。入会費は無料で年会費2000円となっています。
総務省統計局の家計調査によると、二人以上の世帯による2023年8月のガソリン代の平均消費金額は7096円でした。一方で、経済産業省の石油製品価格調査では、同月のガソリンの平均価格は181.1円となっています。そこから単純計算すると、1世帯当たりの平均ガソリン消費量は約39リットルです。
JAFでは会員優待としてガソリンスタンドの割引が利用できるため、給油の際に仮に2円引きで給油できたとすると、1ヶ月約111円、年間で約1332円の節約になります。
また、同調査の2023年8月の外食費の平均は1万6206円で、仮にすべて5%の優待割引を利用したとすれば割引額は月計算で約810円、1年分にすると約9720円という大きな金額になります。
ここまでの金額にはいかないとしても、日常で利用するレストランやカフェ、また旅行会社や動画配信サービスなどでなるべく優待を活用していけば、1年で年会費4000円の元が取れるのではないでしょうか。
JAFの優待サービスを活用して家計の一助に
食品をはじめ、燃料費や日用品など生活必需品の値上げラッシュが続いています。少しでも支出を抑えて節約するためにも、JAFに加入されている人は会員優待割引の活用をおすすめします。会員の優待割引を家計の一助として使いこなしましょう。
出典
JAF(一般社団法人日本自動車連盟) 会員優待サービスとイベント
JAF(一般社団法人日本自動車連盟) JAFナビ 全国で使える優待施設
総務省統計局 家計調査(二人以上の世帯)2023年(令和5年)8月分(2023年10月6日公表)
経済産業省 資源エネルギー庁 1.給油所小売価格調査(ガソリン、軽油、灯油)
執筆者:塚本須美子
2級ファイナンシャルプランニング技能士