更新日: 2024.10.10 その他家計

カレーは西日本では「牛肉」、東日本では「豚肉」が定番!? それぞれのメリットやコスパも解説

カレーは西日本では「牛肉」、東日本では「豚肉」が定番!? それぞれのメリットやコスパも解説
カレーは日本の国民食といっても過言でないほど多くの人に好まれています。アンケートによれば、カレーに使うお肉の好みは西日本が牛肉、東日本が豚肉と、はっきりした地域差があります。
 
1ヶ月に2回カレーを作ることを想定した場合、牛肉を使った場合と豚肉を使った場合でお肉にかかる費用はどれくらいの違いがあるのでしょうか。金額について試算してみます。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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地域差が大きい! カレーに入れるお肉

カレーは国民食といわれるほど多くの人に愛されています。株式会社mitorizが2023年8月に3006人を対象に実施したアンケートによれば、87.3%の人がカレーを好きと答えました。家でカレーを作る頻度は1ヶ月に1回と答えた人が31.1%で最も多くなっています。週に1回以上、半月に1回の人を合わせると、全体の4割以上の人が1ヶ月に1回以上カレーを作ると答えました。
 
また、カレーに入れるお肉は地域差がはっきりとみられます。北海道、東北、関東、中部では豚肉を入れると答えた人が最も多くなりました。関西、中国、四国、九州・沖縄では牛肉を入れると答えた人が最も多くなっています。
 
中部と関西を境に意見が分かれた状態です。豚肉を入れると答えた中部以東では、中部を除いた地域で2番目に多かった答えは鶏肉で、中部だけが牛肉と答えています。また、関西以西では、九州・沖縄を除いた地域で2番目に多かった答えは豚肉で、九州・沖縄だけ鶏肉と答えています。
 

カレーのお肉の選び方による味わいの違い

お肉の選び方によって、カレーの味わいは違ったものになります。豚肉のこま切れ肉はさまざまな部位を切り落としたものなので、赤身だけでなく脂身も適度に含まれているのが特徴です。そのため、煮込んだときに肉の脂が溶け出てうまみの強いカレーになります。また、豚肉は癖がないので、おいしいカレーに仕上がることもメリットです。
 
それに対して牛肉は肉自体のうまみが強く、味わいも濃いので、煮込むと深みや奥行きが感じられるカレーとなり、高級感があります。同じカレーでもちょっとぜいたくな気分が味わえて、ごちそうの1皿になるでしょう。豚肉も牛肉も、かたまり肉よりこま切れや切り落とし肉を使うことで、短時間での調理が可能になります。
 

牛肉と豚肉でかかるコストの違い

カレー1皿分に使う標準的なお肉の量は40~60gです。1皿あたり50gのお肉を使い、1回あたりに6皿分を調理すると想定すると、カレー1回分の調理で使うお肉は300gになります。1ヶ月に2回カレーを作った場合に使うお肉の量は600gです。
 
「小売物価統計調査による価格推移(2023年10月)」によれば、牛肉(国産ロース)100gの価格は875円でした。輸入牛肉を使えば100gあたり348円です。豚バラ肉は100gあたり271円、豚もも肉は100gあたり187円でした。
 
豚こま切れは豚バラ肉と豚もも肉を半分ずつ使ったものとして計算します。カレー1回分を作ったときのお肉の費用は牛肉(国産ロース)で2625円、輸入牛肉で1044円、豚肉は687円です。豚肉と牛肉(国産ロース)では約3.8倍、輸入牛肉では約1.5倍牛肉のほうがコストは高くなります。
 
1ヶ月分のお肉は牛肉(国産ロース)が5250円、輸入牛肉が2088円、豚肉は1374円です。1年間では牛肉が6万3000円、輸入牛肉は2万5056円、豚肉は1万6488円になります。
 

牛肉のほうが豚肉より圧倒的にコストは高い

カレーに入れるお肉は東西ではっきりと好みが分かれました。関西以西で好まれている牛肉を使うと、味も価格も高級感のあるカレーができます。中部以東で好まれている豚肉を使えば、リーズナブルにうまみのあるカレーを味わえるでしょう。
 
カレーは煮込み料理なので、飛び切り上等なお肉でなくてもルーにお肉のうまみが溶け出します。カレーを作る頻度が高く牛肉を使いたい場合は、輸入牛肉を使うとコストを大幅に抑えられるでしょう。
 

出典

株式会社mitoriz カレーに関する調査

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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