就職で上京した新卒です。いまだに親から仕送りをしてもらっているのですが、これって少数派でしょうか……。
配信日: 2023.12.13 更新日: 2024.10.10
しかし、給与を受け取っているにもかかわらず親から仕送りを受け取っている人も、なかにはいるでしょう。今回は、親から仕送りを受け取っている人が少数派かどうかについて紹介します。
また、後ろめたさがある場合、どのような対応をした方がよいのかについても考えてみましょう。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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子どもに仕送りをしている親世帯の割合
厚生労働省が実施した「令和元年国民生活基礎調査」では、仕送りについてのデータもまとめられています。この調査結果によると、子どもへ仕送りをしている親世帯の割合は、約3.3%でした。同調査結果をみる限りは、そもそも親から仕送りを受け取っている子どもは少数派であるといえます。
就職で上京した新卒ということは、年齢的には20歳前後となるでしょう。大卒の場合には22歳程度であるため、親は50歳前後と推定できます。親と子どもの年齢差は家庭ごとに異なりますが、ここでは便宜上、一般的な年齢で考えてみましょう。
国民生活基礎調査では、50〜59歳の親世帯のうち、子どもに仕送りをしている世帯の割合は、約1.4%でした。新卒世代の子どもに仕送りをしている親は1%台と推計できるため、極めて珍しいといえます。
生活状況によっては仕方がない
就職したばかりの人は、生活費だけではなく勤め先の付き合いなどでもお金が必要となる機会が多いでしょう。新生活を始めるにあたり、家具や家電製品などを新調した人であれば、なおさら自由に使えるお金がない可能性があります。
社宅などを利用していれば別ですが、都心部は家賃も高いため、賃貸物件に住んでいると、一般的な新卒の給与のみでは驚くほどにお金が貯まりません。給与が上がるまでは我慢する必要があります。
このような生活状況を親が察し、仕送りをしてくれている可能性もあるでしょう。自分で催促しているわけではなく、親がすすんで仕送りをしているのであれば受け取っても問題はありません。
そもそも、親と子の関係性は家庭によって大きく異なります。国民生活基礎調査の結果をみると、子どもに仕送りをしている50〜59歳の親世帯の平均仕送り額は、10.1万円です。仕送りの金額としては決して小さくはありません。それほどに、親の子どもへの愛情は深いといえるでしょう。
親とお金について話し合ってみよう
割合でみれば確かに少数派ではあるものの、その点はあまり気にする必要はありません。もし、親から仕送りを受け取っていることに後ろめたさを感じるのであれば、お金について直接話し合ってみるとよいでしょう。
給与のみで十分に生活できる場合は断ってもよいですし、額を減らしてもらうという選択もあります。必要に応じて紹介した厚生労働省の調査データなども活用し、今後について話し合ってみましょう。
親から仕送りを受け取っている社会人は少数派
厚生労働省の調査によると、親から仕送りを受け取っている子どもは少数派です。そのなかでも、社会人になった子どもが親から仕送りを受け取っているケースは、非常にまれといえます。その割合は1%程度でしょう。
しかし、生活状況や親子関係によっては、特に問題とはなりません。後ろめたさを感じるようであれば、親と直接、今後の仕送りについて話し合ってみましょう。
出典
政府統計の総合窓口(e-Stat) 国民生活基礎調査 令和元年国民生活基礎調査 世帯 全国編
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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