更新日: 2024.03.12 貯金

社会人2年目の息子は貯金「ゼロ」だそうです…20代はみんなそうなのでしょうか?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

社会人2年目の息子は貯金「ゼロ」だそうです…20代はみんなそうなのでしょうか?
年代やライフステージによって、貯蓄に対する意識や考え方は異なるでしょう。物価の上昇が進む中、消費と貯蓄のバランスを考えて、日常生活を送る必要があります。そこで今回は、20代の平均貯蓄額を見ながら、どのように貯蓄を殖やしているのかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

社会人2年目の平均貯蓄額

まずは、社会人2年目の平均貯蓄額を見てみましょう。ソニー生命保険株式会社の「社会人1年目と2年目の意識調査2023」によると、社会人2年目の方が、1年目のときにためた貯蓄額の平均は49万円とのことでした。
 
表1

貯蓄額 割合
0円 14.4%
10万円未満 13.8%
10〜20万円未満 11.8%
20〜30万円未満 6.0%
30〜40万円未満 7.0%
40〜50万円未満 3.4%
50〜100万円未満 20.6%
100万円以上 23.0%

※ソニー生命保険株式会社「社会人1年目と2年目の意識調査2023」を基に筆者作成
 
貯蓄額で最も多かったのは100万円以上であり、50万円以上の貯蓄をしている割合が43.6%と、半数近くを占めています。対して、全く貯蓄をしていない方は、14.4%いることが分かりました。同じ社会人1年目でも、貯蓄に対する意識には大きな差があるといえます。
 

30歳までの目標貯蓄額

同調査によると、社会人2年目の方が、30歳までの目標としている貯蓄額の平均は788万円とのことです。社会人1年目における平均貯蓄額の49万円とは、739万円の差があります。詳しい内訳は、表2の通りです。
 
表2

目標貯蓄額 割合
100万円未満 14.2%
100万〜200万円未満 11.8%
200万〜300万円未満 8.0%
300万〜400万円未満 8.6%
400万〜500万円未満 1.8%
500万〜600万円未満 22.6%
600万〜1000万円未満 8.2%
1000万〜2000万円未満 17.4%
2000万円以上 7.4%

※ソニー生命保険株式会社「社会人1年目と2年目の意識調査2023」を基に筆者作成
 
表2を見てみると、「500万〜600万円未満」の割合が最も多い結果となりました。次いで「1000万〜2000万円未満(17.4%)」「100万円未満(14.2%)」と続きます。20代は、趣味や遊びなどの自分に使うお金が多いことも考えられるため、貯蓄に対する意識の差が垣間見えます。
 
また、社会人2年目を24歳と仮定した場合は、30歳になるまでの年数は6年間です。平均目標額の788万円を達成するには、1年間で約131万円ためる計算となります。毎月およそ11万円を貯蓄に回せれば、平均目標額を達成できることになります。
 

貯蓄を殖やす方法

ここで、貯蓄がある20代が、貯蓄を殖やすために何をしているのかを見てみましょう。
 
SMBCコンシューマーファイナンス株式会社の「20代の金銭感覚についての意識調査2024」によると、お金をためるためにしていることには、以下のものがあるようです。
 

・預貯金をしている
・貯蓄型保険に加入している
・節約をしている
・投資をしている

 
銀行にお金を預けてためている方以外にも、投資をして資産を運用しているという声も聞かれました。
 
また同調査では、2024年1月にスタートした新NISAについて、知っている20代は65.6%、利用する予定があると回答した方は30.5%でした。この結果から、20代で資産形成に興味を持ち、実際に利用を検討している方は3割ほどいることが分かります。
 

若いうちから貯蓄を始めておくことが大切

今回の結果から、社会人1年目のときに全く貯金をしていない方は、14.4%いることが分かりました。貯蓄に対する意識は二極化しており、計画的に取り組んでいる方では、100万円以上ためているケースもあるようです。
 
今後の物価上昇に対応するためにも、20代から貯蓄について考えて、将来に備えて早めに準備を始めることが大切といえるでしょう。
 

出典

ソニー生命保険株式会社 社会人1年目と2年目の意識調査2023
 (図4)社会人1年目の生活で貯蓄した金額
 (図5)30歳時点の目標貯蓄額

SMBCコンシューマーファイナンス株式会社 20代の金銭感覚についての意識調査2024
 Q.預貯金・貯蓄型保険の加入について、自身の状況にあてはまるものは?(8ページ)
 Q.投資(株式投資、仮想通貨、実物投資、ポイント運用・ポイント投資など)をしているか?(15ページ)
 Q.2024年1月にスタートする“新しいNISA(新NISA)”を知っているか?(18ページ)
 Q.“新しいNISA(新NISA)”を利用する予定があるか?(18ページ)

 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集