「水を買うなんてもったいない」という母。ミネラルウオーターを水道水に変えたらどのくらい節約になりますか?

配信日: 2024.03.23 更新日: 2024.10.10

この記事は約 3 分で読めます。
「水を買うなんてもったいない」という母。ミネラルウオーターを水道水に変えたらどのくらい節約になりますか?
普段当たり前のように使用している水ですが、飲料水として使用する場合に、ミネラルウオーターと水道水とではどの程度料金に差があるのでしょう。母親からミネラルウオーターの費用を指摘され、気になっている人もいるかもしれません。
 
今回は、両者の料金の比較や、どちらがどの程度お得になるのかについて解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

1リットルのミネラルウオーターを購入するといくらかかる?

ミネラルウオーターは、スーパーやコンビニなどで、2リットル100円程度で購入可能です。単純計算で1リットルでは半分の50円程度となります。
 

1リットルの水道水の料金はいくらかかる?

自宅で水道水を1リットル使用した際の料金は0.2円程度です。ミネラルウオーターを1リットル購入する場合は50円程度がかかるため、およそ250分の1の価格になります。
 

1ヶ月の平均的なミネラルウオーターの消費量はどのくらい?

日本ミネラルウォーター協会の統計によると、2018年〜2022年までの5年間におけるミネラルウオーターの一人当たりの消費量は表1の通りです。
 
表1

消費量
2018年 31.7リットル
2019年 31.7リットル
2020年 33.3リットル
2021年 35.4リットル
2022年 37.7リットル

※一般社団法人日本ミネラルウオーター協会「ミネラルウオーターの1人当り消費量の推移」を基に筆者作成
 
統計を確認すると、年々ミネラルウオーターの消費量が上昇傾向にあるようです。直近の2022年では、年間で約37リットルを消費しているため、単純計算で月に約3リットルのミネラルウオーターを購入しており、150円程度かかっていることになります。
 
一方で、飲料水として月に3リットルの水道水を使用すると0.6円程度となり、ミネラルウオーターよりも水道水の方が圧倒的に安く済みます。
 

水道水の飲用状況

水道水の飲用状況としては、そのまま飲むという方もいる一方で「沸かして飲んでいる」「浄水器を通して飲んでいる」などのような意見も多くあるようです。理由としては以下のような意見があげられています。
 

・おいしくない
・ミネラルウオーターの方が体によさそう
・水質が不安

 
水道水には塩素が含まれており、塩素特有のにおいや味が「おいしくない」「水質が不安」といったような意見に反映されているのでしょう。しかし、塩素は水道水を浄化させるために使用されるものであるため、体には無害であり、そのまま飲料水として飲んでもまったく問題はありません。
 
水道水をおいしく飲む方法としては、水道水を冷蔵庫などで冷やす方法があります。塩素特有のにおいを感じにくくなり、よりおいしく感じられるでしょう。
 

ミネラルウオーターを購入するよりも水道水を使用する方がお得

ミネラルウオーターから水道水に変更すると、1リットル当たり250分の1程度の値段になります。1ヶ月のミネラルウオーターの消費量がおよそ3リットルであるため、年間だと1800円程度となり、水道水の場合は年間で7.2円です。
 
例えば、毎日ミネラルウオーターを1リットル飲むとすると、消費量は月に約30リットルで、日本人の平均消費量の10倍となり、単純計算で30リットル×50円×12ヶ月=1万8000円の出費になります。消費量が少ないとそれほどの差はありませんが、消費量が多いほど家計にも大きな負担となってくるでしょう。
 
水道水に抵抗のある方は、浄水器を使用したり、少しでも節約するためにミネラルウオーターを1ヶ月分まとめて購入したりするなどして、工夫してみてください。
 

出典

一般社団法人日本ミネラルウォーター協会 統計資料 ミネラルウォーターの1人当り消費量の推移
大阪市 令和4年度インターネットアンケートの結果 令和4年度水道局インターネット調査報告書(13ページ)
仙台市水道局 水道まめちしき
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集