子ども2人の4人家族、食費「月12万円」は多いですか？ 野菜やくだものなど「栄養バランス」に気を付けると、節約してもこのくらいになってしまいます

食事は健康に関わると同時に日々の楽しみの一つだという人も少なくないのではないでしょうか。特に子どもには良いものをたくさん食べてほしいと思う保護者も多いと思われますが、家計を考えるとできるだけ食費は抑えたいというのも本音でしょう。
 
本記事では子ども2人の4人家族で、食費月12万円が多いのかどうか、また質の良い食材を選んで食べさせつつ食費を抑える方法などについて解説します。

4人家族で食費月12万円は高い？

総務省の「2023年度 家計調査」によると、4人家族の1ヶ月の食費の平均は9万712円です。この金額にはお米やパンなどの穀類や魚介類、肉類といった自宅で調理する食材費はもちろん、菓子類や飲料、酒類や外食費も含まれます。
 
そのため、4人家族で食費が月12万円というのは平均的な食費よりも高いといえます。
 

食費が高くなってしまう原因を考えよう

食費が高い場合でも、やみくもに食費を減らしていくことはあまりおすすめできません。食事は体のベースとなりますので、特に育ち盛りの子どもにはできるだけ良いものを多く食べさせたいと考える人も多いでしょう。
 
一般的に、産地にこだわってより質の良い魚や肉、野菜を買おうとすると、コスパ第一で選ぶよりも値段は高くなってしまいます。しかし、子どもの健やかな成長のためにもそこは譲れないという場合、食費のどこを見直せばいいのでしょうか。
 
その答えの一つは「お菓子」です。お菓子やジュースなどを過度に摂取していると、昼食や夕食が食べられなくなるだけでなく、健康にも悪影響を及ぼしかねません。
 
先ほどの総務省の調査では、4人家族の菓子類にかかる月額の平均金額は8847円です。もしも菓子類の支出がこの金額を大きく超える場合、まずはお菓子の削減に手をつけるのも良いかもしれません。
 

産地や旬にこだわった食材を使いつつ食費を抑える方法

産地や旬にこだわった肉、魚、野菜や果物などをできるだけ食べさせ、お菓子類を必要最小限に抑えつつ、さらに食費を抑えるにはどうすれば良いのでしょうか？
 
まず考えたいのは、外食を控えることです。総務省の調査では、4人家族の外食費は月額で平均が1万7137円です。外食はどうしても費用がかかりがちなので、外食費が高い場合、減らせるかどうかを検討しましょう。
 
続いて考えたいのは、余計なものを買わないという点です。セールだからといっていろいろな品を買った結果、食材を腐らせたり無駄にしたりした経験はないでしょうか？ もちろん、必要な食材を安く買うことは大切ですが、本来買わなくても良いものを「安いから」という理由だけで買うのは無駄につながります。
 
週に1～2回、買うものを決めてまとめ買いをして、たとえセールでも本当に必要なものだけを買うなど、各家庭に合った形で余計なものを買わない努力をしてみましょう。
 
他にも、大量に購入した安い食材をメインに使いまわす、シチューを多く作って余った分をグラタンにリメイクする、余った食材はカットして冷凍するなど、食材を無駄なく利用することを心がければ、食費の節約とともに食品ロス防止にもつながるでしょう。
 

食費のみにこだわらず、その他の支出を見直すのも良いかも

食費が家族4人で月12万円は、平均的な家庭よりも高い金額です。とはいえ、旬の食材にこだわって買物をしている場合などは、それくらいの金額がかかっても不思議ではありません。食費を抑えたい場合、まずは本記事で紹介した内容の中からできることをしてみるのもよいでしょう。
 
また、食費はそのままに、その他の支出を削減するという手もあります。特に家賃やスマホ・ネット代、保険料などの固定費は一度見直すと節約効果がずっと続きます。食費を抑えるのが難しいという場合は、固定費など、他の支出からの節約を検討してみましょう。
 

出典

総務省統計局 2023年度 家計調査 世帯人数別（表番号3-1）
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー