ガス給湯器をつけっぱなしにすると、「ガス代」が高くなる? こまめに切るほうが節約になるの? それぞれの注意点も解説!

配信日: 2024.06.19 更新日: 2024.10.10

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ガス給湯器をつけっぱなしにすると、「ガス代」が高くなる? こまめに切るほうが節約になるの? それぞれの注意点も解説!
インフレの影響で、ガス代や電気代など光熱費の家計負担が重くなったと感じている人は多いのではないでしょうか。政府の「電気・ガス価格激変緩和対策事業」によるガス・電気代への補助は5月使用分で終了します。
 
そこで本記事では、ガス給湯器をつけっぱなしにしてもガス代に影響がないのかを調査しました。また、ガス給湯器を使用する際の注意点についても解説しています。

給湯器をつけっぱなしにするとガス代は増える?

ガス給湯器の電源をつけっぱなしにしていても、ガス代は増えません。電源をつけているだけでは燃焼せず、お湯を使っているときのみガス代がかかります。ガス給湯器の電源を入れているだけでは待機状態で、ガスが使われることはありません。
 
給湯器の電源をつけっぱなしにしていてもガス代には影響しませんが、旅行で長期間不在にする場合などは、火災のリスクを考えて電源を消しておく方が良いでしょう。
 
ただし、水を節約しようと、こまめにお湯を出したり止めたりする人は要注意です。お湯を出すたびに着火させることになり、ガス代がかかるだけでなく給湯器への負担が大きくなり故障を早めてしまう可能性があります。
 
食器を洗うためにお湯を使うときには、洗剤とスポンジで食器類を洗ってからまとめてお湯で流すなど、こまめにお湯を出さない使い方を心がけるのがおすすめです。
 
ただし、使用年数が10年以上のガス給湯器の場合は、予期せぬガス代がかかる場合もあります。使用年数が長くなると給水管が経年劣化などにより破損し、水漏れが発生する可能性が高まります。
 
その場合、給水管の水漏れによってお湯が出続けて、ガスを使い続けている状態になってしまうのです。使用年数が10年を超えているのであれば、使用する都度電源を切る方が安心だといえます。
 

給湯器のつけっぱなしによる、電気代への影響は?

一方で、電気代はどうでしょうか? 電化製品は使っていなくても、電源が入っていたり、コンセントに挿していたりするだけで待機電力を使います。
 
ただし、ガス給湯器の待機電力は月に数十円なので、そこまで気にする必要はないでしょう。ただし、電気料金については電力会社の契約によって異なるため、自身の契約内容などを確認することをおすすめします。
 
冬場に凍結する時期や地域では、ガス給湯器の待機電力が気になる場合でも、コンセントから抜くのはやめておきましょう。給湯器は電源を切っていても、配管の凍結を防ぐために自動的に凍結予防機能が働きます。電源のコンセントを抜いてしまうと、凍結予防機能が働かずに、配管の破損や水漏れの原因となってしまう可能性があります。
 

まとめ

ガス給湯器は、お湯が出ているときのみガスを使用しています。そのため、ガス給湯器の電源をつけっぱなしにしていても、ガス代が増えることはありません。一方、水の節約のためと考えてお湯をこまめに出したり止めたりしてしまうと、お湯を出すたびにガスが点火されてよりガス代が増えてしまうことに注意が必要です。
 
また、10年以上経過したガス給湯器は、経年劣化による給水管の破損などが原因でお湯が出続け、ガスを使い続けてしまう恐れがあります。使用年数が10年を超えたガス給湯器を使っているのであれば、こまめに電源を消すか、もし不調があるなら早めに取り替えることをおすすめします。
 
一方、ガス給湯器の電源をつけっぱなしにしていることによる待機電力は、年間数百円程度のためそれほど気にする必要はなさそうです。正しくガス給湯器を使用して、ガスを無駄遣いせず、ガス給湯器自体も長持ちさせられると良いですね。
 

出典

経済産業省 資源エネルギー庁 電気・ガス価格激変緩和対策事業
 
執筆者:古澤綾
FP2級

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