毎日暑いので「シャワーだけ」しか浴びていません。お風呂につからないと、どれだけ節約になるのでしょうか? シャワーとの“費用差”はどのくらいですか?
配信日: 2024.08.21 更新日: 2024.10.10
本記事では、お風呂につかる場合とシャワーの場合のみの場合について、水道代・ガス代のそれぞれの点から比較していきます。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
毎日お風呂につかる人の割合とは?
暑いからシャワーだけで済ませるという人と、湯船につかっているという人の比率はどのくらいなのでしょうか? バスリエ株式会社の入浴に関する調査によると、湯船につかる頻度の割合は次のようになっています。
・ほぼ毎日:78.13%
・ときどき:15.14%
・あまりつからない:3.92%
・シャワーのみ:2.81%
ほぼ毎日湯船につかる人の割合が一番多い一方で、「ときどき」や「あまりつからない」「シャワーのみ」という人の割合も一定数いることが分かります。
お風呂につかる場合とシャワーだけの場合の水道代の費用差は?
居住地域によって水道代は変わりますが、東京都に住んでいると仮定してお風呂を沸かす場合とシャワーで済ませる場合のコストについて考えていきましょう。水道代1リットル当たりの単価を0.24円として計算します。
まずお風呂を沸かした場合です。肩までつかれるほどの水量の約200リットルをためるとすると「0.24(円)×200(L)=48円」かかります。一方、シャワーを10分間使用した場合はおよそ120リットル使うことになるため、水道代は「0.24(円)×120(L)=28.8円」となります。
1人暮らしなどシャワーを使用する人数が少なければ少ないほど、シャワーのみ使用する場合の水道代は安くなります。入浴する人数が多い場合はシャワーの使用量が多くなりコストがかかってしまいますが、湯船につかる場合でもシャワーを使用することがある点を考慮しなくてはいけません。
湯船につかる場合は、お風呂を沸かすのとシャワーの両方のコストがかかると考えると、シャワーのみのほうが費用を抑えられるといえるでしょう。
ガス代の価格差はどのくらい?
続いて、ガス代の費用差について、次の条件で計算していきましょう。
・東京都の8月の平均水温28度から40度に温める(温度差12度)
・一般的な給湯器を使用するとして熱効率は80%
・発熱量は1万750キロカロリー/立方メートル
・基準単位料金は東京ガスのB表基準単位料金(130.46円)を使用
ガス代は「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×基準単位料金(円/立方メートル)」という計算式で求められます。この計算式に基づいて計算すると、水200リットルを沸かす場合は「12(度)×200(L)÷(80%×1万750キロカロリー)×130.46(円/立方メートル)=約36円」のガス代がかかります。
一方で、シャワーを10分間で120L使用する場合は、「12(度)×120(L)÷(80%×1万750キロカロリー)×130.46(円/立方メートル)=約22円」となり、ガス代についてもシャワーのみのほうが費用は安く済んでいることが分かります。
シャワーのみの場合はお風呂を沸かすよりもガス代・水道代ともに安く済む
今回はシャワーの場合と湯船につかる場合のガス代・水道代の費用差について解説しました。浴槽とシャワーのどちらが節約できるかは、使用人数や使用時間により異なりますが、ガス代・水道代ともにシャワーのみのほうが安くなっています。
たまにはシャワーだけではなくて、湯船にゆっくりつかりたいという人もいるでしょう。「節水のシャワーヘッドに変える」「こまめにお湯を止める」「浴槽にふたをする」といった入浴コストを抑える方法を活用しながら、入浴時間を楽しんでください。
出典
バスリエ株式会社 95%がお風呂好き! 7500人に聞いた入浴習慣
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー