夏休みに家族4人で、名古屋から「福岡」の祖母の家に行きます。車で行ったほうが「新幹線」より節約になりますよね？

夏休みの帰省は、子どもたちにとっても楽しい夏のイベントです。一方で、実家が遠方の場合は、時間がかかったり交通費がかさんだりするため、移動手段に迷う人も多いかもしれません。
 
本記事では、愛知県名古屋市から福岡県博多市へ家族4人で帰省するときに、自家用車と新幹線でかかる費用をそれぞれシミュレーションします。

名古屋から博多までの交通費は？

今回は、お盆期間の帰省で、名古屋から博多へ移動する交通費についてシミュレーションしてみます。シミュレーションの条件は以下のように設定しました。

・家族4人（夫婦・小学5年生と2年生の子ども2人）で帰省
・名古屋駅から博多駅までの移動を想定
・日程は2024年8月11日から14日で、往路は日曜日（祝日）、復路は平日の水曜日

移動にかかる費用や時間の参考にしてください。
 

自家用車で移動する費用

今回は、自家用車として「トヨタ ヴォクシー」を利用したと想定します。自家用車での移動にかかる費用は次の通りです。

・ガソリン代：往復で約1万9000円
・高速料金（ETC）：往復で3万3060円
・自家用車での移動にかかる費用の合計は約5万2060円

トヨタ ヴォクシーの主要諸元表によると、2024年現在販売しているガソリン車の燃費は、高速道路走行時は16.9km/Lです。また、市街地走行時の燃費は11.4km/Lのため、今回は14km/Lで計算しました。
 
出発地から目的地までの走行距離は約761kmのため、ガソリンは片道約54L必要です。経済産業省の調査によると、2024年8月13日時点でのレギュラーガソリンの店頭現金小売価格は174.6円/Lのため、ガソリン代は片道で約9500円と試算できます。
 
続いて高速料金は、名古屋高速5号万場線 烏森ICから、福岡都市高速環状線 博多駅東ICまで高速道路を利用したと仮定して計算します。8月10日から18日は休日割引が適用されないため、高速道路のETC料金は片道1万6530円でした。
 
以上より、ガソリン代と高速料金を合わせた移動にかかる費用は往復で約5万2000円です。なお、NEXCO中日本での検索結果によると、所要時間は渋滞を考慮しない場合、片道約9時間かかります。つまり3泊4日の滞在のうち、初日と最終日はほとんどの時間を移動に費やすことになりそうです。
 

新幹線で移動する費用

名古屋駅から博多駅まで新幹線で移動する場合にかかる費用は、次のようになりました。
 
・新幹線運賃：往復11万200円
 
名古屋から博多間は往復割引が適用となるため、大人1人片道あたりの「のぞみ」最繁忙期・普通車指定席の運賃は1万8570円、小学生の子どもは9280円です。また、帰りは最繁忙期の日程から外れるため、大人1人片道あたり1万8170円、小学生の子ども1人片道あたり9080円です。
 
これらより、新幹線の料金は行きが合計5万5700円となります。帰りは合計5万4500円となり、家族4人分の往復料金は11万200円です。なお、移動にかかる時間は約3時間18分で、朝出発するとお昼頃までに到着可能です。
 

まとめ

名古屋駅から福岡駅まで、家族4人でお盆に帰省するシミュレーションを行いました。
 
自家用車での移動は、費用が約5万2000円で時間が往復約18時間、新幹線での移動は、費用が約11万円、時間が往復約6時間30分かかることが想定されます。
 
このように、自家用車だと時間はかかるものの費用が安く、新幹線だと費用はかかりますが時間が短縮できるなど、それぞれメリット・デメリットがあることがわかりました。移動にかかる費用や時間、身体的な負担などを考慮して、ぜひ帰省を楽しんでください。
 

出典

トヨタ自動車株式会社 トヨタ ヴォクシー 主要諸元表
経済産業省 資源エネルギー庁 1.給油所小売価格調査（ガソリン、軽油、灯油）
 
執筆者：古澤綾
FP2級