更新日: 2024.10.10 その他家計

10年前に購入したエアコンを使用しています。最新型の方が「節約」になると聞いたのですが本当ですか?

10年前に購入したエアコンを使用しています。最新型の方が「節約」になると聞いたのですが本当ですか?
最新型のエアコンには、AIによる室温の自動調整をはじめ、10年前には見られなかった多彩な節電機能が搭載されています。それでは、現在使用している10年前のエアコンを最新型に買い替えると「節約」につながるのでしょうか?
 
この記事では、10年前のエアコンと最新エアコンの電気代を徹底比較し、最新モデルに搭載された省エネ機能について紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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10年前のエアコンと最新エアコンの電気代比較

エアコンの省エネ性能は年々向上しています。では、10年前のエアコンと最新のエアコンでは、消費電力にどれほどの差があるのでしょうか。
 
今回は、ダイキン「うるさらシリーズ」の10年前のモデルと最新モデルの電気代を比較します。最新モデルである「うるさらX」は、10年前の「うるさら7」の後継機にあたります。同じメーカー・シリーズで比較することで、省エネ性能の進化がより分かりやすくなります。

内容 うるさらX(ダイキン) うるさら7(ダイキン)
製造年 2024年モデル 2014年モデル
畳数目安 6畳用 6畳用
AFP(通年エネルギー消費効率) 7 6.6
冷房消費電力 390W 450W
暖房消費電力 440W 450W
年間消費電力量 594kWh 630kWh
年間電気代 1万6038円 1万7010円

AFPとは、消費電力1 kWあたりの冷房・暖房能力を示す指標で、数値が高いほど省エネ性能が優れていることを意味します。最新モデルは旧モデルに比べてAFPが0.4高く、省エネ性能が向上していることが分かります。
 
最新型のエアコンは、エネルギー効率が向上しているだけでなく、10年前のモデルにはない多彩な省エネ機能も搭載しています。
 

(1)太陽光発電システムとの連携

シャープのXシリーズに搭載されている機能で、太陽光発電システムとエアコンが連携することで電気代を抑えます。発電量に応じてエアコンの消費電力を調整することで、快適性を維持しながら省エネ運転を実現しています。
 
シャープの試算によれば、この機能により、冷房の電気代は約25%、暖房時は約20%節約できます。
 

(2)AIによるコントロール

AIが部屋の断熱性や気密性、広さを総合的に分析し、室温の変化や体感温度を予測して運転モードを自動で切り替えます。暑さや寒さを感じる前に室温を自動で調整するため、ムダが少なく、省エネになります。
 

(3)スマホやインターネットとの連携

インターネットと連携することで、使用者の起床時間や帰宅時間、就寝時間などを学習し、生活リズムに合わせて運転を最適化するため、エネルギーの無駄を減らします。
 
また、スマホと連携すれば外出先からエアコンを遠隔操作できるため、切り忘れを防止できます。特に、お子さまがエアコンをつけっぱなしにして外出してしまうことが多いご家庭におすすめの機能です。
 
これらの機能により、快適な室内環境を保ちながら、電気代を効率的に節約できます。最新のエアコンは省エネ機能の他にも、スマホで電気代を確認できる機能や、ペットの特性に合わせて温度調整ができるモードなど、便利な機能が搭載されています。
 

最新型に買い替える方が得か?10年前のエアコンを使い続けるべきか?

電気代の節約を考える上で、省エネ性能が向上している最新のエアコンに買い替えるべきか悩む人も多いでしょう。
 
ここで注意したいのは、最新機種だからといって、必ずしも10年前のエアコンよりも省エネ性能が優れているとは限りません。メーカーごとに複数のモデルがあり、同じメーカーでも下位モデルと上位モデルでは、省エネ性能に大きな差があります。
 
具体的には、ダイキンのスタンダードモデル「Eシリーズ」と、最上位モデル「Rシリーズ(うるさらX)」では、年間電気代が3321円も差があります。

内容 Eシリーズ うるさらX
畳数目安 6畳用 6畳用
AFP(通年エネルギー消費効率) 5.8 7
冷房消費電力 580W 390W
暖房消費電力 470W 440W
年間消費電力量 717kWh 594kWh
年間電気代 1万9359円 1万6038円

また、10年前のエアコンでも最新モデルと同等の省エネ性能を持つものがあります。たとえば、2014年に発売された日立の「白くまくん」や富士通ゼネラルの「ノクリア」Zシリーズは、現在の最新モデルに匹敵するほどの高い省エネ性能を実現しています。

内容 白くまくん ノクリア
メーカー 日立 富士通ゼネラル
製造年 2014年モデル 2014年モデル
畳数目安 6畳用 6畳用
AFP(通年エネルギー消費効率) 7 6.9
冷房消費電力 400W 385W
暖房消費電力 430W 445W
年間消費電力量 594kWh 603kWh
年間電気代 1万6038円 1万6281円

現在使用中のエアコンの省エネ性能を確認して、最新モデルと比較してみましょう。省エネ性能を調べる方法としては、メーカーのWebサイトで確認するか、「価格.com」でエアコンの型番を入力し「製品情報」を参照すると、詳細なデータを確認できます。
 

まとめ

エアコンの耐用年数は、使用開始から10年程度と言われており、この期間を過ぎると故障が増える可能性が高くなります。冷暖房の利きが悪くなり、気づかないうちに電気代が高くなっていることがあるため、注意しましょう。
 
また、エアコンは突然故障することが多く、特に夏場は高温の影響で室外機が壊れやすくなるため、修理や買い替えが集中します。販売店や業者の予約が取れず、使用できるまでに数週間かかることもあるため、買い替えを検討する際は早めの行動を心がけましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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