夫は「風呂だけが癒やしだ」と言い、毎日湯船に浸かります。どうしたら水道代とガス代を節約できるでしょうか?

配信日: 2024.08.29 更新日: 2024.10.10

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夫は「風呂だけが癒やしだ」と言い、毎日湯船に浸かります。どうしたら水道代とガス代を節約できるでしょうか?
日常生活において、家族の健康と節約を両立するのは難しい、と考える方もいらっしゃるでしょう。本記事では、いかにしてお風呂で水道代とガス代を節約できるかに焦点をあてています。
FINANCIAL FIELD編集部

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湯船をはるときにかかる水道代とガス代

湯船にお湯をはるときにかかる光熱費は、水道代とガス代です。
 
湯船にお湯をはったときにかかる水道代とガス代を計算していきます。始めに、水道代を計算します。水道代の単価は、東京都水道局のホームページを参考に、0.24円と仮定します。湯船には一般的に、180リットルの水が必要です。
 
1回あたりの水道代は約43円、1ヶ月あたりは約1290円、1年あたりは約1万5480円となります。
 
次に、ガス代を計算します。ガス代を求める際は、以下の式にあてはめます。
 
上昇温度×水量÷(発熱量×熱効率)×ガス代単価
 
水量は、水道代を求めたときと同様に180リットル、20度の水を40度まで上げる発熱量を1万750キロカロリー、熱効率を80%と仮定します。2024年8月時点のガス代単価は20立方メートルまでで176.85円です。計算した結果を、表1にまとめました。
 
表1

1回あたり 1ヶ月あたり 1年あたり
水道代 約43円 約1290円 約1万5480円
ガス代 約74円 約2220円 約2万6640円
合計 約117円 約3510円 約4万2120円

表1から、湯船にお湯をはった場合は、1年あたり水道代とガス代が約4万2000円かかる可能性があることが分かります。
 
今回計算したのは、湯船にお湯をはる場合の水道代とガス代ですが、実際にはシャワーの水道代とガス代も別にかかります。また、ご家庭や使用環境によっても違いがあり、ガス代単価は変動するため、参考程度にしてください。
 

お風呂で水道代とガス代を節約する方法2つ

この章では、お風呂で水道代とガス代を節約する方法を2つご紹介します。
 

湯船のふたを閉めて半身浴をする

湯船にお湯をためすぎずに、半身浴をするのもひとつの方法です。約180リットルのお湯を使う湯船では、水量を少し調整するだけでも節約につながる可能性があります。
 
例えば、みぞおちから下のみを湯船に浸かるようにする「半身浴」でも、大きな健康効果が得られるといわれています。ゆっくりと時間をかけて浸かることで体の芯まで温まり、体内の血液循環もよくなる可能性があります。
 

残り湯を再利用する

湯船にある残り湯を、ほかのことに再利用することでも、水道代とガス代の節約につながる可能性があります。
 
水道代単価を、1リットルあたり0.24円と仮定します。洗濯や掃除、散水に、湯船にある残り湯のうち90リットルを使用した場合、1日あたり約22円、1ヶ月あたり約660円、1年あたり約7920円の水道代を節約できる可能性があります。
 
表2に、湯船の残り湯を再利用した場合のメリットをまとめました。
 
表2

洗濯に再利用する ・湯船の残り湯は、温かい状態で洗濯に再利用すると汚れが落ちやすくなる可能性がある
・「洗い」の際に必要な新しい水が減らせるため、節水につながる可能性がある
掃除に再利用する ・湯船の残り湯は、温かい状態で掃除に再利用すると汚れが落ちやすくなる可能性がある
・掃除のときに湯船の残り湯を再利用すると、新しい水が不要なため、節約になる可能性がある
散水に再利用する ・散水のときに湯船の残り湯を再利用すると、新しい水が不要なため、節約になる可能性がある

※筆者作成
 
なお、長時間放置した残り湯には細菌が繁殖しているおそれがあるため、再利用には向きかないとされています。洗濯で使用する場合も、残り湯は「洗い」のみに使用し、「すすぎ」には新しく水道水を使うよう注意してください。
 

湯船を1年間毎日はるのに水道代とガス代は約4万2000円かかる可能性がある

湯船にお湯をはることで、1年あたりで水道代とガス代が、約4万2000円かかる可能性があることが分かりました。
 
お風呂で水道代とガス代を節約するには、半身浴をしたり、残り湯を再利用したりする方法があります。湯船の残り湯は、温かい状態で洗濯などに再利用すると、汚れが落ちやすくなるといわれています。
 
今回ご紹介した節約法を取り入れ、水道代やガス代の削減を目指してみてください。
 

出典

東京都水道局 よくある質問 節水について
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通)
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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