更新日: 2024.10.10 その他家計

エアコンの前に洗濯物を干すことで「部屋の保湿」をしているつもりです。実際のところ、保湿効果はありますか?高いですが、加湿器を買うべきでしょうか…。

エアコンの前に洗濯物を干すことで「部屋の保湿」をしているつもりです。実際のところ、保湿効果はありますか?高いですが、加湿器を買うべきでしょうか…。
エアコンを使う季節、部屋の乾燥が気になることはよくあります。その対策として、洗濯物を室内で干すことで部屋の保湿を試みる方も多いのではないでしょうか。しかし、洗濯物を干すことで本当に保湿効果があるのでしょうか。この記事では、洗濯物による部屋の保湿効果と、加湿器の導入が必要かどうかについて考えてみます。
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エアコンを使うと部屋が乾燥しやすい

エアコンを使うと、冷房や暖房の風が湿気を取り除き、快適な温度に保つ一方で、空気中の水分が失われるため、どうしても部屋が乾燥しやすくなります。
 
部屋の空気が乾燥することにより、肌の乾燥や喉の痛み、風邪を引きやすくなるなどの不快な症状が現れることもあります。
 
少しでも部屋の空気を潤わせようと、洗濯物を室内で干す人もいるでしょう。
 

部屋干しで乾燥対策

洗濯物を室内に干すことは、部屋の乾燥を防ぐための有効な手段です。衣類の水分が蒸発して空気中に放出されるため、湿度が上がりやすくなります。
 
以前は「乾きにくい」「臭いが気になる」といった理由から部屋干しを避ける人も多かったのですが、最近では状況が変わってきました。部屋干し用の消臭効果がある洗剤や、専用の「部屋干しモード」を搭載した洗濯機の普及により、部屋干しのデメリットが軽減されています。
 
そのため、エアコン使用中の乾燥した室内でも、手軽に適度な湿度を保つ方法として、部屋干しは一般的になりつつあるようです。
 

部屋干し3つのコツ

洗濯物が乾くのに時間がかかると、雑菌が繁殖しやすくなり、生乾きの臭いという部屋干し特有のデメリットが発生しやすくなります。そこで、早く洗濯物を乾かすためのポイントを3つご紹介します。
 

部屋干し用洗剤の使用

部屋干し専用の洗剤には、カビや雑菌の増殖を防ぐ成分が含まれており、臭いの原因を抑える効果があります。
 
酸素系漂白剤や防臭効果のある柔軟剤を併用することで、より効果的に防臭できるでしょう。
 

風を通す

洗濯物を早く乾かすためのポイントとなるのが風通しです。干している場所に扇風機やサーキュレーターを設置して、空気の流れを作りましょう。
 
衣類やタオルの乾き方は上部から乾きやすく、下部に水分が溜まりやすいため、扇風機の風を下から当てると効率的です。
 

干し方の工夫

洗濯物を干す前に軽く振ってシワを伸ばしておくと、乾きが早くなります。また、風が通りやすいように、洗濯物同士の間に拳一つ分の隙間を空けて干しましょう。
 
角型ハンガーや物干しスタンドを使う際は、外側に丈の長いものを、内側に短いものを配置すると効果的です。
 

加湿器で家がダメージを負うことも

乾燥肌を予防するためには湿度を適切に保つことが大切で、理想的な室内湿度は約60%とされています。
 
しかし、加湿器を使用した場合、カバーできる範囲が限られており、電気代もかかります。洗濯物を室内に干すと、加湿器よりも広範囲で湿度を上げることができ、部屋全体の湿度を効率的に保つことが可能です。
 
市販の加湿器を使って快適な室内環境を作るためには、1台では不十分なことが多く、特に断熱性や気密性の低い家では加湿が非常にリスクとなる場合があります。断熱性が不十分な家で加湿すると、壁や窓、天井などの「外皮」で結露が発生しやすくなるのです。
 
結露は、加湿器による水蒸気が冷えた外皮に触れて発生します。健康に悪影響を及ぼすだけでなく、家そのものの寿命を短くする原因にもなりかねません。そのため、エアコンの使用による乾燥を防ぐために加湿器を使用する場合には、注意が必要です。
 
また、加湿器を購入するには数千円かかります。一方、洗濯物を部屋干しにする場合の費用は、部屋干し用の洗剤等を購入するだけで済み、低コストです。部屋干しには、コストを抑えながら自然に加湿ができるという利点もあります。
 

エアコン前に洗濯物を干せば加湿効果がある

エアコンを使う季節の乾燥対策として、洗濯物を室内で干すことは有効な手段です。部屋干し専用の洗剤や風を通す工夫を取り入れることで、部屋干しのデメリットも軽減できます。
 
加湿器も効果的な加湿手段ですが、使用には注意が必要です。断熱性が低い家では、加湿器による湿度上昇が結露を引き起こし、健康被害や住宅へのダメージに繋がることもあります。
 
加湿器の購入や運用コストを考えると、手軽に始められる部屋干しはコスト面でも優れた選択肢です。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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