週末に銭湯へ行くため、平日は「シャワー」で済ませています。毎日自宅で「お湯をためて入る」よりも節約できていますよね?

配信日: 2024.11.06

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週末に銭湯へ行くため、平日は「シャワー」で済ませています。毎日自宅で「お湯をためて入る」よりも節約できていますよね?
「節約のために、毎日の入浴をなるべくシャワーで済ませるようにしている」という人もいらっしゃるでしょう。しかし、特に冬場はシャワーだとなかなか体が温まらないため「週末だけでも銭湯に行ってゆっくり湯船に浸かる」という方法もよいかもしれません。
 
その場合、毎日自宅で浴槽にお湯をためてお風呂に入る場合と比較すると、費用面では節約になるのか気になることもあるでしょう。
 
本記事では「平日はシャワーで済ませて土日に銭湯へ行く場合」と「毎日自宅で浴槽にお湯をためて入る場合」とでは、コストにどのくらい違いがあるのかをご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

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「平日シャワー」+「土日銭湯」にかかるコスト

まず、平日はシャワーだけで済ませて土日に銭湯を利用する場合にかかる費用を確認してみましょう。
 
1回のシャワーにかかる水道代とガス代を計算します。東京都水道局によると、シャワーを3分間流しっぱなしにした場合に使用する水の量は約36リットルということです。シャワーを15分間流しっぱなしにした場合は180リットルの水を使用することになるため、1リットル当たりの水道代の単価を0.24円とした場合、180リットル×0.24円=約43円となります。
 
一方、ガス代については「上昇温度×水量÷(熱効率×発熱量)×ガス代単価」で算出できます。
 
お湯を20度から40度に上昇させて、同じく180リットルの水を使用する場合、熱効率を80%、発熱量を1万750キロカロリー、ガス代単価を東京ガス株式会社東京地区等一般契約料金B表「24年11月検針分」より153.96円/立方メートルとして計算すると、20度×180リットル÷(80%×1万750キロカロリー)×153.96円=約64円です。
 
水道代と合計すると、1回のシャワーに約107円かかることが分かります。平日5日間、1日1回15分シャワーを浴びるとすると、1週間にかかるコストは約535円です。
 
これに、週末の銭湯代を合計してみましょう。東京都公衆浴場業生活衛生同業組合によれば、2024年11月時点における東京都内の銭湯の入浴料金は大人550円(税込み)なので、土日の2日間で1100円です。平日のシャワー代と合わせると1週間にかかるコストは約1635円、1ヶ月(4週間)に換算すると約6540円かかります。
 

毎日自宅で湯船に浸かる場合のコスト

次に、毎日自宅で湯船に浸かる場合のコストを計算してみましょう。体や髪の毛を洗うために使用するシャワー代もプラスして計算していきます。
 
まず、浴槽にお湯をためるときに使用する水の量は、一般的に200リットルの場合が多いようです。上記と同様に計算していくと、200リットルのお湯をためるのにかかる水道代は48円、ガス代は約72円となり、合計すると約120円です。これに、シャワーを15分間使用したとして約107円をプラスし、1回の入浴には約227円かかる計算になります。
 
1週間にかかるコストは約1589円、1ヶ月(4週間)だと約6356円となり、週末に銭湯を利用した方が184円ほど高くなる可能性があります。
 
仮に銭湯が徒歩で行ける距離になく、交通費がかかる場合は、自宅でお風呂を済ませた方がさらに節約になる場合があるでしょう。
 

平日はシャワーで済ませて土日に銭湯へ行くよりも、毎日自宅で湯船に浸かる方が節約になる可能性がある

浴槽にお湯をためてお風呂に入るよりも、シャワーだけで済ませた方が水道代やガス代の節約にはなりやすいでしょう。しかし、たまにはゆっくり湯船に浸かって体をしっかり温めたくなることもあるかもしれません。
 
今回の事例では「平日はシャワーで済ませて土日に銭湯へ行く場合」と「毎日自宅で湯船にお湯をためる場合」とでは、どちらが節約になるのかということでしたが、試算した結果、平日シャワーで土日に銭湯へ行く方が200円近く高くなる可能性があることが分かりました。
 
もちろんシャワーにかかる時間にも個人差があるので、一概にはいえません。銭湯を利用する場合は交通費がかかることもあるので、そのあたりも考慮したうえでどちらがよいのか検討してみるとよいでしょう。
 

出典

東京都水道局 水の上手な使い方 くらしと水道
東京ガス株式会社 ガス料金表(家庭用/業務用・工業用 共通) 東京地区等 一般契約料金B表 24年11月検針分
東京都公衆浴場業生活衛生同業組合 東京銭湯 入浴料金のお知らせ
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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