数年前よりiPhoneがすごい値上がりしています。物価上昇は分かるのですがこんなに高いのはなぜでしょうか？

近年、iPhoneをはじめとしたスマホの価格が上昇しています。物価上昇が原因の一つとは理解していても、数年でなぜこれほど高くなったのか気になる人も多いでしょう。実は、スマホの価格上昇には、最新技術の導入や製造コストの増加が深く関わっています。
 
本記事では、スマホの価格が高騰する背景を解説するとともに、少しでも安く購入するためのコツを紹介します。

iPhoneをはじめとしたスマホの価格が高い理由

近年、iPhoneをはじめとしたスマホの価格が高騰している背景には、技術進化や製造コストの増加があります。高騰の要因の一つとして、端末に使用される部品数の増加があります。
 
カメラには複数のカメラレンズや大型イメージセンサー、手ブレ補正機能などが搭載されるなど、数年前と比べて機能が飛躍的に進化しています。また、120Hzのリフレッシュレートに対応した有機ELパネルや大容量バッテリーなど、最新技術を搭載するための部品は高価なものが多く、端末価格の上昇に直接つながっているといえます。
 
さらに、5G対応のスマホには最新の高性能プロセッサー（先端半導体）が必要な点も、製造コスト上昇の一因です。半導体製造には高い技術力が必要で、限られたメーカーしか製造できないため、需要が高まるとともに価格競争も激化しています。
 
さらに近年は半導体不足が価格高騰に拍車をかけていると考えられるでしょう。また、製造設備を構築するためには膨大な投資が必要であり、単価コストにも影響をおよぼしています。
 
また、スマホの外観デザインも、価格上昇に影響を与えるポイントの一つです。金属ボディーや背面ガラスの使用、iPhoneに見られるマットガラスの加工などは、従来よりもコストが高くつきます。なお、マットガラスは加工が難しく割れやすい特性があり追加コストがかかるため、最終的な価格に影響を与えています。
 

スマホ本体を安く買うコツ

iPhoneなどが値上がりするなか、スマホを少しでも安く手に入れたいと考えている方は多いでしょう。ここでは、スマホを安く購入するためのポイントを紹介します。
 

キャリアが開催する割引キャンペーンを活用する

大手キャリアでは、他社からの乗り換えや新規契約を対象に、機種代金の割引やポイントバックなどのキャンペーンが行われています。キャリアの契約見直しと同時にスマホを買い替える場合、キャンペーンを利用すれば機種代金の大幅に節約できます。
 

キャリアが用意する残価設定型プログラムを活用する

キャリアが提供する「残価設定型プログラム」を利用すれば、分割払いの残額を免除してもらえる場合があります。残価設定型プログラムとは、スマホを一定期間使用した後に機種を返却すると残額の支払いが不要になるプログラムです。
 
自身のスマホの買い替えサイクルとプログラムの返却期間が合致するなら、残価設定型プログラムすることで最新機種をリーズナブルに手に入れられるでしょう。
 

中古スマホを購入する

新品にこだわらない方には、中古スマホの購入もおすすめです。中古販売店やキャリア、フリマアプリなど、中古スマホの購入にはさまざまなルートがあります。機能にこだわらない方にとっては、コストパフォーマンスのよい選択肢となるでしょう。
 

旧モデルを購入する

発売から時間が経過した旧モデルの購入も、スマホ本体代金を節約する方法の一つです。旧モデルは最新機種よりも価格が抑えられ、新モデルの発売前後にはさらに割引になるケースも多くあります。
 
「ゲームはあまりしない」「普段使いに適していればよい」という方や、最新スペックを必要としない方は、旧モデルも含めて検討するのがおすすめです。
 

iPhoneの高騰はさまざまな要因が重なっている

スマホの価格上昇は、技術の高度化や製造コストの増加など、複数の要因が影響しています。一方で、お得にスマホを手に入れる方法は複数あります。
 
割引キャンペーンや残価設定型プログラムの活用、中古品や旧モデルの検討など、購入方法を工夫すれば購入コストを抑えることが可能です。スマホの買い替えを検討している方は、安く購入するポイントを押さえましょう。
 
執筆者：FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー