更新日: 2024.11.25 その他家計

「電気ケトル」VS「電気ポット」わが家はお湯を使う頻度が多いのですが、電気代を安くおさえられるのはどちらでしょうか?

「電気ケトル」VS「電気ポット」わが家はお湯を使う頻度が多いのですが、電気代を安くおさえられるのはどちらでしょうか?
お湯を沸かすための家電製品といえば「電気ケトル」や「電気ポット」がありますが、購入する際にどちらを選ぶべきか迷われる人もいるでしょう。
 
両者にはそれぞれに特徴があるため、自分の家庭にはどちらがあっているのか、よく考えてみることをおすすめします。
 
本記事では、両者の電気代を比較するとともに、それぞれの特徴を踏まえたうえで、どちらを購入すべきか迷ったときのポイントについてもご紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

電気ケトルの電気代

電気ケトルと電気ポットの大きな違いは、保温機能の有無です。電気ポットは保温できるため、一度お湯を沸かせばその日のうちに何度も使えます。
 
一方、保温機能がない電気ケトルを使用する場合、お湯が必要になるたびに沸かす必要があります。
 
その点を踏まえたうえで、まずは電気ケトルの電気代を計算してみましょう。電気代を算出するためには「消費電力(キロワット)×使用時間(時間)×電気料金単価(円/キロワットアワー)」という式に当てはめていきます。
 
消費電力は、商品カタログなどに記載されているものを、電気料金単価は公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が目安としている31円/キロワットアワーを使用して計算します。
 
例えば、消費電力1300ワット(1.3キロワット)の電気ケトル(容量1リットル)を使用して電気代を計算してみます。満水の場合は、沸騰させるのに5分かかるので「1.3キロワット×約0.0833時間×31円/キロワットアワー=約3.4円」の電気代がかかります。1日3回沸騰させた場合の電気代は、約10.2円です。
 

電気ポットの電気代との比較

電気ポットの電気代については、沸騰時の消費電力700ワット(0.7キロワット)の電気ポット(容量3リットル)を使用した場合で計算していきます。
 
水から沸騰するまでの時間が約31分なので、電気料金単価を電気ケトルと同様の31円/キロワットアワーを使用し「0.7キロワット×約0.517時間×31円/キロワットアワー=約11.2円」となります。
 
また、保温にかかる電気代も計算する必要があります。多くのメーカーでは電気ポットの保温にかかる消費電力を公開していませんが、35ワットが目安とされているようです。仮に24時間保温した場合の電気代は「0.035キロワット×24時間×31円/キロワットアワー=約26円」です。
 
沸騰時にかかる電気代をあわせると約37円ですが、再沸騰させる場合はさらに電気代が高くなると考えられます。また、今回の試算では、電気ケトルより電気ポットの方が電気代が高くなることが分かりました。
 

電気ケトルか電気ポットかで迷ったときの選び方

電気ケトルか電気ポットのどちらを購入するかで迷ったときは、それぞれの特徴を理解したうえでライフスタイルにあったものを選ぶとよいでしょう。
 
例えば電気ケトルはコンパクトで軽量なものが多いため、必要なときだけサッと使える手軽さがあります。そのため、家族の人数が少ない場合や、お湯を保温しておく必要性がない家庭におすすめです。
 
一方の電気ポットは、まとめてお湯を沸かしておけるため、家族の人数が多く何度もお湯を使う場合や、赤ちゃんのミルクを作るのにお湯を使う場合などに便利でしょう。
 
電気ポットでも、保温時間を短くすることで電気代はおさえられるので、電気代以外のメリット・デメリットも考えたうえで選ぶことをおすすめします。
 

電気ケトルの方が電気代は安くなる可能性がある|ライフスタイルにあわせて選ぶとよい

電気ケトルと電気ポットは、容量や機能などに違いがあるため、どちらが自分の家庭にあっているのかよく考えて選ぶことをおすすめします。
 
電気代では、保温機能がなくコンパクトなものが多い電気ケトルの方が安く済む可能性がありますが、家族の人数が多く、別々の時間にお湯を使うことが多かったり、赤ちゃんのミルクを作るためにお湯を使用したりする場合などは、電気ポットの方が便利です。
 
電気代だけでなく、それぞれの特徴を比較したうえで選ぶとよいでしょう。
 

出典

公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問 Q&A Q カタログなどに載っている電力料金の目安単価とは何ですか?
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

PR
FF_お金にまつわる悩み・疑問 ライターさん募集