更新日: 2024.11.29 その他家計

一人暮らしで年金生活の母親に「毎月8万円」仕送りをしているのですが、子どもも生まれたのでできれば貯金に回したいです……仕送り額を減らしても大丈夫でしょうか?

一人暮らしで年金生活の母親に「毎月8万円」仕送りをしているのですが、子どもも生まれたのでできれば貯金に回したいです……仕送り額を減らしても大丈夫でしょうか?
年金生活を送る母親に毎月8万円の仕送りをしているものの、子どもが生まれたなどで自分の生活にも余裕をもちたいと感じるケースもあるでしょう。「親の生活を支えたい」という思いと、「収入をもっと貯蓄に回したい」という現実的なニーズのバランスに悩むのは自然なことです。
 
本記事では、親への仕送り額の平均と実際の高齢者の生活費を見ながら、仕送りを見直す際のポイントについて考えるとともに、高齢者が実践できる節約方法を紹介します。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

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親への仕送りの平均額

厚生労働省が行っている「令和4年国民生活基礎調査」によると、親へ仕送りをしている世帯における1世帯あたりの平均仕送り額は月5万6000円です。仕送り額階級別の世帯数と割合は表1の通りです。
 
表1

世帯数 割合
仕送りをしている世帯(総数) 113万8000世帯
仕送り額2万円未満 13万3000世帯 約12%
仕送り額2万~4万円未満 34万世帯 約30%
仕送り額4万~6万円未満 23万2000世帯 約20%
仕送り額6万~8万円未満 6万9000世帯 約6%
仕送り額8万~10万円未満 4万4000世帯 約4%
仕送り額10万円以上 21万3000世帯 約19%

出典:厚生労働省「令和4年国民生活基礎調査」を基に筆者作成
 
表1より、親に1ヶ月8万円の仕送りをしている人は少数派と考えられるでしょう。ただし、10万円以上の仕送りをしている人も一定数いることが分かります。
 

高齢者世帯の平均的な生活費

総務省統計局が公表している「家計調査年報(家計収支編)2023年(令和5年)結果の概要」によると、65歳以上の単身無職世帯における1ヶ月の消費支出額は14万5430円です。仕送りが8万円だとすると、6万5430円を年金や貯蓄でまかなうことになります。仮に仕送り額を半分の4万円にする場合は、10万5430円を年金や貯蓄から捻出する必要があります。
 
親の生活をサポートしたいと考える子どもは多くいるでしょう。しかし、自分のライフスタイルの変化に合わせて仕送りを行わなければ、自分の生活にゆとりがもてなくなってしまいます。まずは親と話し合いを行い、年金や貯蓄で生活費をどれだけまかなえるのかを確認しましょう。そのうえで仕送り額を調整するのがおすすめです。
 

老後にできる節約術
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