更新日: 2024.11.29 その他家計

一人暮らしの同僚は毎食「コンビニ弁当」です。「光熱費もかからないから、作るより安上がり」と言っていますが、そんなことないですよね?

一人暮らしの同僚は毎食「コンビニ弁当」です。「光熱費もかからないから、作るより安上がり」と言っていますが、そんなことないですよね?
一人暮らしの生活では、「食事」の選択肢が重要です。同僚が「コンビニ弁当は光熱費もかからず安上がり」と話していたら、それが本当なのか気になりませんか? 実際、コンビニ弁当は手軽で便利ですが、コストや健康面を考えると必ずしもベストとはかぎりません。
 
そこで本記事では、コンビニ弁当と自炊のコスト面を比較し、自分に合った食生活を見つけるためのヒントをお伝えします。
FINANCIAL FIELD編集部

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「コンビニ弁当」と「自炊」のコスト比較をしてみる

総務省統計局の「家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年」によると、単身世帯の1ヶ月間の食費は4万2049円となっています。この値段を参考に、コンビニ弁当と自炊を比較していきましょう。
 
まずは、コンビニ弁当のコストをみていきます。1食あたりのコンビニ弁当の価格は400〜700円程度です。これを1日3食、1ヶ月続けた場合、1ヶ月の食費は約3万6000〜6万3000円になります。
 
一方、自炊の場合はどうでしょうか? 単身勤労者世帯1ヶ月の平均食費4万2049円から、外食費9690円と調理食品費7618円、菓子類3238円を引くと、食費は「2万1503円」です。
 

自炊の光熱費を計算してみる

総務省統計局の「家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年」によると、単身世帯の1ヶ月間の光熱・水道は1万3045円となっています。内訳をみてみると、電気代が6726円、ガス代が3359円、水道代が2239円です。
 
各光熱費のなかで調理に使われる割合は、電気代が10%程度、ガス代が20%程度、水道代が15%程度となっています。これらの数字を参考にして、一人暮らしの自炊にかかる光熱費を算出すると、電気代は約627円、ガス代は約671円、水道代は約335円となり、1ヶ月の自炊にかかる光熱費は「約1633円」です。
 
先ほど算出した一人暮らしの食費2万1503円と、1ヶ月の自炊にかかる光熱費1633円を足すと、「2万3136円」となります。この結果をコンビニ弁当のコストと比較すると、自炊のほうが1万2000~4万円程度安くなります。
 
自炊の光熱費を考慮した場合でも、1ヶ月にかかる金額が自炊よりコンビニ弁当のほうが安くなるとは考えにくいでしょう。
 

「毎日コンビニ弁当」のメリットとデメリット

コンビニ弁当は、便利さが最大のメリットです。温めてすぐに食べられる点や、種類が豊富で飽きにくい点は忙しい人にとって大きな魅力でしょう。
 
しかし、デメリットも見逃せません。栄養バランスが偏りやすく、塩分や添加物の摂取量が増える傾向があります。また、長期間続けると健康面でのコストが増える可能性もあります。高血圧や生活習慣病のリスクが高まり、医療費がかかることも考えられるからです。
 

自炊は実は手軽にできる? おすすめの方法

自炊は面倒と思われがちですが、工夫次第で手軽にできます。これから紹介する、手軽に自炊するポイントを押さえてみてください。
 
・作り置きを活用する
週末にカレーやシチューなどの大量調理を行い、小分けして冷凍保存すると、平日は温めるだけで食事ができます。
 
・買い物はまとめて行う
無駄を減らし、必要な食材を一度にそろえることで手間を省けます。
 
・簡単レシピを取り入れる
レンジで作れる野菜炒めや炊飯器で作る炊き込みご飯などは、初心者でも失敗しにくい方法です。
 

結局どちらがお得? 生活スタイルに合った選択を

コンビニ弁当と自炊には、それぞれメリットとデメリットがあります。コスト面では自炊が圧倒的に有利ですが、忙しさやライフスタイルに応じてどちらが合っているかを考えることが大切です。
 
最も理想的なのは、コンビニ弁当を適度に取り入れつつ、健康面や費用を意識した自炊を組み合わせることです。一度、自炊に挑戦してみれば、意外と楽しく続けられるかもしれません。ぜひ、自分の体に合う、バランスの取れた食生活を見つけてください。
 

出典

総務省統計局 家計調査 家計収支編 単身世帯 2023年 表番号1-1
経済産業省 資源エネルギー庁 第2節 部門別エネルギー消費の動向
ENECHANGE株式会社 エネチェンジ ガスコンロのガス代ってどれくらい? IHとの比較と節約方法
東京都水道局 水の上手な使い方
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー

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