32歳独身ですが、毎月「2万円」の奨学金返済がきつくて貯金がありません…ほかの30代独身男性はどのくらいお金をためているのでしょうか?
配信日: 2024.12.08
今回は32歳独身の男性を例に、30代男性の平均貯蓄や平均年収をご紹介します。奨学金を返済しながら貯金するための収入目安や、うまく貯金する方法もまとめましたので、ぜひ参考にしてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
30代男性の平均貯蓄と平均年収はどのくらい?
国税庁長官官房企画課が発表している「令和5年分民間給与実態統計調査」によると、30~34歳男性の平均年収は492万円、35~39歳男性の平均年収は556万円となっています。30代をひとくくりにした場合の平均年収は524万円となり、この金額は一つの目安になってくるでしょう。
また、平均貯蓄については金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」にて平均値と中央値が掲載されています。令和5年時点の30代を対象としたそれぞれの金額は、表1の通りです。
表1
種類 | 金額(単身世帯) |
---|---|
平均値 | 594万円 |
中央値 | 100万円 |
出典:金融広報中央委員会 知るぽると「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査]」を基に筆者作成
表1の結果は男女混合のものとなっていますが、30代の平均貯蓄として目安にするといいでしょう。
奨学金を返済しながら貯金するにはどのくらいの収入が必要?
総務省統計局「家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要」によると、単身世帯の月間平均支出は16万7620円となります。この中に奨学金の返済が含まれていないと仮定すると、毎月18万7620円が支出の平均になると考えられるでしょう。
もし貯金をしていきたいと考えているのであれば、上記で紹介した金額に対してプラスの収入が必要です。仮に3万円貯金したいなら21万7620円、5万円貯金したいのであれば23万7620円が必要と考えられます。
ここで紹介している金額はあくまでも目安になりますが、このように計算をしたうえで、収入の目標を立てるといいかもしれません。
うまく貯金ができないときの対処法<
うまく貯金ができないときは、まず収入を増やすための方法を探してみましょう。現在の仕事に力を入れて収入を増やすのはもちろんですが、副業が認められているのであれば、空き時間を活用してアルバイトや自宅でできる作業に取り組むのもいいかもしれません。
また、日々の支出を見直すことで、貯金に回せるお金を増やせることもあるでしょう。例えば食費がかかりすぎていないか、通信費を安くできないかなど、単身だからこそ見直せる部分はあるはずです。
さらに貯金の目的や期間を整理すれば、どの程度の金額を貯める必要があるか、毎月いくらが貯金の目安になるかのめどもつけやすいでしょう。これらのポイントを意識すれば、うまく貯金を進められるようになるかもしれません。
30代独身男性の貯蓄平均額は594万円、中央値は100万円となっている
30代独身男性の貯蓄平均額は594万円、中央値は100万円です。平均年収は524万円となっているため、まずは自分自身がこの金額に対してどうなのかを見直すことから始めてみましょう。
もし奨学金の支払いが厳しくて貯金ができていないのであれば、収入アップはもちろん、支出の見直しも重要になると考えられます。現状のままでは打開できない可能性が高いと考えられるため、自分でできそうなことから始め、無理のない節約や収入の増加を目指すといいかもしれません。
なお、今回紹介した金額や収入はあくまでも目安となります。必ずしも必要な金額ではないため、自分の状況に合わせて、一度計算してみてください。
出典
国税庁長官官房企画課 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告-(21ページ)
金融広報中央委員会 知るぽると 家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和5年)
総務省統計局 家計調査報告[家計収支編]2023年(令和5年)平均結果の概要(15ページ)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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