冬の暖房はエアコンのみでしたが災害時にも使える石油ストーブを購入します。毎日6時間使用するとしたら灯油代は1ヶ月にどのくらいになりますか?
配信日: 2025.01.03
本記事では、石油ストーブにかかる灯油代や節約方法、安全に使うためのポイントについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
石油ストーブにかかる灯油代
石油ストーブの灯油消費量は「使用時間÷燃焼継続時間×タンク容量」で計算可能です。
例えば、燃焼継続時間が13~17時間でタンク容量が4リットルの石油ストーブを1日6時間使用する場合、消費する灯油量は「6時間÷13~17時間×4リットル=約1.4~1.8リットル」となります。
また、経済産業省資源エネルギー庁の「石油製品価格調査」によれば、2024年12月9日時点での灯油の平均価格は1リットル当たり117.7円です(店頭価格の場合)。
この価格をもとに灯油代を計算すると、石油ストーブを6時間使用した場合の灯油代は「約1.4~1.8リットル×117.7円=約164.7~211.8円」となります。
毎日6時間使用した場合、1ヶ月(30日)にかかる灯油代は約4941~6354円です。
エアコンを利用した場合にかかる電気代
エアコンの電気代は、「消費電力(ワット)÷1000×使用時間×電気料金単価」で計算可能です。
例えば、電気料金単価が31円/キロワットアワー(※)で消費電力が1.5キロワットアワー(1500ワット)のエアコンを使用した場合、1時間当たりの電気代は「1500ワット÷1000×1時間×31円」で46.5円です。そして、1日6時間使用した場合の電気代は279円、1ヶ月(30日間)使用すると8370円となります。
※電気料金単価は、全国家庭電気製品公正取引協議会の目安単価31円/キロワットアワーを使用
石油ストーブで灯油代を節約する方法
石油ストーブで灯油代は、工夫によって部屋が効率よく暖かくなり、灯油代の節約にもつながります。本項では、石油ストーブで灯油代を節約する2つの方法について確認していきましょう。
暖かい空気を逃がさない
石油ストーブの灯油代を節約するためには、部屋の中の暖かい空気を逃がさないことが大切です。暖かい空気が逃げるとストーブを長時間使用する必要が出てきて、その分灯油の消費量が増えてしまいます。
ドアの隙間をふさいだり、窓に二重カーテンや断熱シートを取り付けたりすることで、暖かい空気を逃がさないようにしましょう。ただし、石油ストーブを使う際は定期的に換気をする必要があります。
部屋の空気を循環させる
暖かい空気は天井に、冷たい空気は足元にたまりやすいため、石油ストーブを使用してもなかなか部屋全体が暖まらないことがあります。
サーキュレーターを使って空気を循環させることで、部屋の温度が均一になり、より暖かさを実感しやすくなります。その結果、石油ストーブの使用時間が短くなり、灯油代を節約することが可能です。
石油ストーブを安全に使うための主なポイント
石油ストーブを安全に使うための主なポイントは、次のとおりです。
●ほこりがたまっている場合は取り除く
●昨シーズンの灯油は使用しない
●給油口のふたがしっかり閉まっているか、漏れがないかを確認する
●スプレー缶やカセットボンベは近くに置かない
●就寝時や外出時には必ず火を消す
●1時間に1~2回は換気する
●石油ストーブに長時間当たらないようにする
例えば、石油ストーブの近くにカセットボンベやスプレー缶があると、破裂や爆発の危険があるため、必ず遠ざけておきましょう。
また、1時間に1~2回程度の換気を行うことで、一酸化炭素中毒のリスクを軽減できます。
石油ストーブは非常に暖かく便利なものですが、安全に使用するためには十分な注意が必要です。
石油ストーブは、安全を最優先にしながら節約して使おう!
製品や使用環境によりますが、石油ストーブの灯油代はエアコンの電気代よりも安くなる場合があります。また、停電時でも使用できるため、非常時の備えとしても安心です。使い方や工夫次第では、この冬の頼もしい味方となるでしょう。
ただし、安全面に十分配慮しながら使用する必要があります。この冬の暖房機器として、石油ストーブの導入をぜひ検討してみてください。
出典
経済産業省 資源エネルギー庁 石油製品価格調査
公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会 よくある質問Q&A
一般社団法人日本ガス石油機器工業会 石油ストーブの安全な使い方
消費者庁 シーズン初めの石油ストーブ安全大作戦~5つのポイントで火災事故を防ごう!~
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー