「パネルヒーター」vs「こたつ」1人暮らしで買うべきはどっち? 電気代や「メリット・デメリット」を比較
配信日: 2025.01.19
執筆者:小林裕(こばやし ゆう)
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート
パネルヒーターの一般的な電気代
冬の3ヶ月(12~2月)に1日8時間パネルヒーターを利用した場合の電気代を計算してみます。電気代については以下で計算します。
電気代=消費電力量(キロワットアワー/年)×料金単価(円/キロワットアワー)
消費電力量については製品によって異なりますが、一般的な折りたたみ式パネルヒーターの消費電力は0.16キロワットとします。
料金単価については小売電気事業者により異なるため、公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会が算出する現在の目安単価「31円/キロワットアワー(税込)」を計算に利用します。計算結果は次のとおりです。
0.16(キロワット)×31(円/キロワットアワー)×8(時間)×90(日)※=約3571円
※2024年12月~2025年2月を計算対象にしています。
こたつの一般的な電気代
前項同様に、冬の3ヶ月(12~2月)に1日8時間こたつを利用した場合の電気代を計算してみます。消費電力量については、一般的には0.3~0.6キロワットとします。今回の計算では0.45キロワットと仮定し計算を行います。計算結果は次のとおりです。
0.45(キロワット)×31(円/キロワットアワー)×8(時間)×90(日)※=約1万44円
※2024年12月~2025年2月を計算対象にしています。
パネルヒーターとこたつの電気代の比較
冬の3ヶ月(12~2月)に1日8時間利用した場合の、パネルヒーターとこたつの電気代は、「パネルヒーターを利用した場合」で約3571円、「こたつを利用した場合」で約1万44円です。パネルヒーターを利用するほうが6000円超安くなるという結果でした。
1人暮らしでパネルヒーターを利用する場合のメリット
前項ではパネルヒーターの方が一般的には電気代が安くなることを紹介しましたが、電気代以外にも「持ち運びがしやすい」というメリットがあります。
そのため、デスクワーク時の足元に置ける点もよいですね。デスクワーク時の暖房器具を探している場合には、こたつよりもパネルヒーターのほうが利便性は高いといえます。
一方のこたつは、畳などに座って、あるいは寝転がっての使用時、パネルヒーターよりも身体を温めやすい点が優れているでしょう。
まとめ
本記事では、パネルヒーターとこたつについて比較をしました。電気代ではこたつよりもパネルヒーターの方が一般的に安くなるようです。また、持ち運び時の利便性もパネルヒーターのほうが高そうです。
もちろん「慣れ親しんだこたつのほうがよい」など精神的な便益を求める人もいるはずなので、本記事は一つの参考としてください。
執筆者:小林裕
FP1級技能士、宅地建物取引士、プライマリー・プライベートバンカー、事業承継・M&Aエキスパート