更新日: 2024.10.10 その他家計
共働き夫婦の悩み。お小遣いをどう考えればいいの?
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
お小遣いの前にまずは生活費について考えよう
夫婦がともに働く、いわゆる共働き世帯では、夫婦双方から収入が生じるため、世帯年収が増加するというメリットがあります、その反面、生活費の負担割合やお小遣いの額など、夫婦間で話し合っておかなければならない問題も発生してきます。
特に生活費の負担割合や自由に使えるお小遣いについては、世帯によりさまざまです。
生活費の負担割合について、新生銀行が2019年に発表した「サラリーマンのお小遣い調査詳細レポート」(※1)によると、既婚の男性会社員の60.9%が給与の全額を家庭に入れているとの結果が出ています。
給与の全額を家庭に入れる女性会社員は39.2%にとどまっているものの、給与の中から一定額を家庭に入れているという方は33.2%いらっしゃいます。
お小遣いも大切ですが、それよりもまずは日々の生活と将来への備えです。夫婦のお小遣いについて話をする前に、まず生活費についてきちんと取り決め、そのうえでお小遣いについて考えるようにしてください。
堅実な夫婦生活を目指すならお小遣いは定額制が吉
夫婦ともに給与の全額を家庭に入れ、お小遣いは夫婦ともに毎月一定額に決めることで、家庭の収支を確実に把握し、無駄な支出を予防できます。この方法であれば、夫婦で無理なく堅実な生活を送ることができます。
また、一方の給与を生活費やお小遣いとし、もう一方の給与は全額貯蓄にする方法をとることで、将来への備えがより強固なものとなります。
ただし、この方法では、夫婦ともに自由に使えるお金に制限がかかるため、自由な独身時代とのギャップを感じたり、家庭内の支出に不満を感じることもあるという点がデメリットになります。
多趣味な夫婦におすすめ! お互いの収入は自分で管理する方法
毎月一定の生活費や貯蓄のためのお金を夫婦で出し合い、残ったお金はそれぞれ自由にしていいという、個人の財布と夫婦の財布を別にするという方法もあります。これは近年、若い夫婦に増えてきた方法でもあります。
比較的独身時代に近い金銭感覚で夫婦生活を営むことができたり、お小遣いを自由に使えたりするというメリットがあります。その反面、家庭内の支出や配偶者の収入に対して不透明な部分が発生してしまうというデメリットもあります。
結局共働き夫婦のお小遣いはどうすればいいの?
共働き夫婦のお小遣いについては「夫婦でよく話し合って決めること」、これに尽きます。収入の額や価値観、将来のライフプランをもとに、夫婦の財布をどう管理していくべきか、毎月のお小遣いはどうしていくかをとことん話し合って決めていくのです。
価値観やライフプランの多様化に合わせ、夫婦のあり方も多様化してきた現在、お小遣いも夫婦によってさまざまです。共働きの夫婦がお小遣いの額を決める際は夫婦でよく話し合い、お互いが納得できる内容で決めるようにしてください。
[出典]※1 株式会社新生銀行「2019年 サラリーマンのお小遣い調査詳細レポート」p.37
執筆者:柘植輝
行政書士