更新日: 2024.10.10 家計の見直し
コロナ自粛後の暮らし方。お金の使い方はどう変化した?
こうした生活の変化は、私たちにいろいろなことを気づかせてくれました。家にいる時間が長くなったことで、お金の使い方にも変化があったようです。
今後もコロナ対策をしながらの生活が続きます。今回の自粛期間で変わったお金の使い方、今後の対策などをお伝えしていきたいと思います。
執筆者:藤井亜也(ふじい あや)
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長
教育カウンセラー、派遣コーディネーター、秘書等、様々な職種を経験した後、マネーセンスを磨きたいと思い、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。
「お金の不安を解決するサポートがしたい」、「夢の実現を応援したい」という想いからCOCO PLANを設立。
独立系FPとして個別相談、マネーセミナー、執筆業など幅広く活動中。
<保有資格>
2級ファイナンシャル・プランニング技能士、ファイナンシャルプランナー(AFP) 、住宅ローンアドバイザー、プライベートバンカー、相続診断士、日本心理学会認定心理士、生理人類学士、秘書技能検定、日商簿記検定、(産業カウンセラー、心理相談員)
<著書>
「今からはじめる 理想のセカンドライフを叶えるお金の作り方 (女性FPが作ったやさしい教科書)」※2019年1月15日発売予定
家計の変化は?
自粛期間中、私たちはメールや電話で家計の見直しなどの相談を受けていました。通勤などの移動時間がなくなったことから、家計の見直しをする時間ができたと多くのお客さまからご相談いただきました。
ステイホームということで、家にいる時間が長く、三度の食事を自宅で家族全員でとるご家庭も多く、食費がこれまで以上にかかるというお声が一番多かったです。
また、新たにネット回線を引いたり、家族全員がパソコンや携帯を使ったりすることで、通信費や光熱費といった費用もこれまでと比べると多くなったようです。
逆に、友人や同僚との交流なども減ったことから、外食費や交際費をほとんど使わなかったという方や、買い物や映画など娯楽費を使わなかったので、お小遣いが減らなかったという方もいらっしゃいました。
●家計で増えたもの
食費、通信費、光熱費
●家計で減ったもの
外食費、交際費、娯楽費
(筆者への家計見直しの結果等)
自粛期間中に購入したものは?
これまで以上にリモートワークや在宅勤務の方が増えたため、家の中でも仕事ができる環境を整えた方が多く見受けられました。机や椅子、プリンターなど、家の中にプチオフィスを準備された方も多いのではないでしょうか。
また、家での食事が増えたことで、食器やキッチン周りを整理する収納やラック、保存食の置き場などを用意された方もいらっしゃいました。ご家族で調理ができるよう、キッチングッズや家電などを購入されたというご意見も多かったです。
外食や娯楽など、楽しむことが制限された期間でしたが、家の中でも快適に仕事ができたり家族と楽しく食事ができたりと、新しい楽しみ方も発見できたようです。これらは、今後の暮らし方にも大きく生かせそうですね。
これからの暮らし方・お金の使い方
今後も、新型コロナウイルス感染拡大防止による行動制限はないとは限りません。コロナだけでなく、日本では地震や台風などの天災も多く、これまでの日常が当たり前ではない期間はこの先も何度かあるかもしれません。
通学や通勤をしなくても、自宅でできること、そのための環境を準備してくことは必要です。これからの暮らし方、お金の使い方も変化してくることでしょう。前述のとおり、自粛期間は食費や通信費、光熱費が高くなりがちです。
月々の家計を考える際、通常の家計と自粛期間の家計では内訳が変わります。収入が変わらない場合は、支出内訳の変更を、収入が下がる場合はその分を貯蓄等で貯めておく必要があります。
家計のセルフチェック
今回、お金の出入りが変化したことで、家計を見直しされる良いタイミングとなったというご意見も多くいただきました。
普段はあまり気にしていなかった方も、支出が増えたり、ボーナスが減ったりと環境が変わったことで、あらためて日々の家計を見直されたのだと思います。これは、とても良いことです!
家計のセルフチェックができるようになると無駄な支出も抑えることができ、収入(お金)の使い方が変わってきます。少しでも貯蓄や資産運用にまわせるようにと、投資を学ばれる方も増えました。
私たちは、苦難や困難を乗り越える度に強くなるのではないかと思います。今回は実生活でお金の使い方についてなど学ぶことができましたので、今後の皆さんの生活に役立て、さらに活用してほしいと思います。
執筆者:藤井亜也
株式会社COCO PLAN (ココプラン) 代表取締役社長