更新日: 2020.10.09 家計の見直し

スマートフォンの料金、結局みんなどれくらいお金をかけている?

執筆者 : 柘植輝

スマートフォンの料金、結局みんなどれくらいお金をかけている?
総務省は現在、携帯電話販売事業者に通信料金と端末代金とを完全に分離することを求める通称「分離プラン」の実施を強く求めています。それにより巷ではスマートフォンの料金について話題になることも増えてきました。そこで、今回はスマートフォンの料金の平均額について、MMD研究所の調査結果を基にまとめてみました。
柘植輝

執筆者:柘植輝(つげ ひかる)

行政書士
 
◆お問い合わせはこちら
https://www.secure-cloud.jp/sf/1611279407LKVRaLQD/

2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。

三大キャリア利用者の月額料金は8450円が平均

MMD研究所の調査によれば、大手三大キャリア(NTTドコモ、au、ソフトバンク)と契約している方のスマートフォンの月額料金の平均は、全体で8451円という結果になっています。
 
割合としては7000円から8000円未満という方が13.6%と最も多く、次いで8000円から9000円未満というのが11.2%という結果となりました。一方で、6000円から7000円未満という層も10.5%ほど存在しており、平均が8451円とはいえ、これより安いという場合も珍しくはないでしょう。

格安SIMユーザーの月額平均は驚異の2753円

大手三大キャリアのほかにも安いプランのスマートフォンを提供している業者も存在しています。この業者と契約してスマートフォンを利用する人は、俗に格安SIMユーザーともいわれています。
 
大手三大キャリアの平均料金が8451円であるのに対し、格安SIMユーザーの平均は驚異の2753円という金額でした。これは大手三大キャリアの3分の1程度の金額です。さらに驚くべきことに、格安SIMユーザーのうちなんと43.1%が2000円以下という数値になっています。
 
次いで2000円から3000円未満という人も23.1%存在しており、実に6割を超える方が毎月3000円未満の料金でスマートフォンを利用しているのです。

端末本体代の平均は三大キャリアで7万268円、格安SIMでは4万262円

MMD研究所の調査によれば、スマートフォンの端末本体の平均代金は、大手三大キャリア利用者で7万268円、格安SIMユーザーでは4万262円となっています。大手三大キャリア利用者においては、平均よりも少し高い8万円以上9万円未満という層が最も多く、全体の14.3%を占めています。
 
対して格安SIMユーザーは、2万円以上3万円未満が23.7%と最も多くなっています。大手キャリアと格安SIMとの間では、毎月の利用料金だけでなく端末自体の代金にも大きく差があるようです。

スマートフォン本体の代金を把握していない人も意外に多い

意外にも思われるかもしれませんが、自分の使っているスマートフォンの代金を正確に把握していないという方も少なくはないようです。大手三大キャリアの利用者に限っては、およそ32%の方が自分の使っているスマートフォン本体の代金を正確に把握していないというのです。
 
格安SIMユーザーにおいても、およそ10%近くの人がスマートフォン本体の代金について把握できていません。通信料金もさることながら、スマートフォン本体の代金も決して安いものではありません。
 
もし、ご自身が正確な本体代金を把握していないという場合は、これを機に一度確認してみてください。はたして自分のスマートフォンの代金が高いのか安いのか、はたまた一般的な金額の範囲内なのか、確認することで家計の見直しにもつながります。

家計の見直しはスマートフォンの料金の把握から

MMD研究所の調査によれば、スマートフォンの月額料金の平均額は大手キャリア利用者で8451円、格安SIM利用者で2753円という結果になっています。本体代金の平均額については、大手キャリア利用者で7万268円、格安SIM利用者で4万262円となっています。とはいえ、これらはあくまで平均的な金額です。
 
大切なのは、予算や使い方に応じて適正な料金になるよう契約内容を見直すことです。これを機に、家族全体のスマートフォンの料金について考えてみてください。
 
出典
MMD研究所「2019年スマートフォンの料金に関する調査結果」
 
執筆者:柘植輝
行政書士
2級ファイナンシャルプランナー

ライターさん募集