更新日: 2024.10.10 働き方
スキマ時間で働く「ギグワーク」どんな仕事をしているの?
会社のような特定の組織に所属する必要がないことや、時間や人間関係にとらわれず、自由度が高いことから、新しい働き方の1つとして注目を集めています。また、そんな働き方をする人を「ギグワーカー」と呼びます。
日本国内のギグワーカーの数は、新型コロナウイルスの流行により増加傾向にあります。時短勤務で収入が減ったり、テレワークで通勤時間に費やしていた時間が空き、ギグワークを始めた人が増えたのではないでしょうか。
株式会社タイミー(東京都豊島区)は、「ギグワークに関する2020年の実態と2021年の展望」について実態調査を実施しました(※)。実際にギグワークをしている人はどんな人で、どんな仕事をしているのでしょうか。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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ギグワークをしている人のうち会社員は3割
2020年、ギグワーカーの登録者数は2019年より89万人増加し160万人になりました。2018年はほとんどゼロに近かったので、倍々に増えています。
ギグワーカーの職種を見ると、「パート・アルバイト」が30.6%、「会社員(正社員)」(19.1%)、「学生」(18.5%)、「会社員(契約社員/派遣社員)」(12.0%)という結果になりました。
副業解禁のトレンドの影響か、正社員・契約社員・派遣社員を合わせた「会社員」が31.1%と、利用者の3割を超えました。具体的な職業としては、「パーソナルトレーナー」「タクシードライバー」「占い師」「看護師」「保育士」など多岐にわたります。
ギグワークは副収入を得る手段だが、メインの収入とする人も1割以上
ギグワークの位置付けを聞いたところ、「副収入を得る手段」が86.2%となりました。「収入源のメインとなる手段」と答えた人も13.8%いました。
報酬の使い道として最も多かったのは「生活費」が74.9%でした。以下は「趣味」(44.3%)、「娯楽」(29.5%)、「貯金」(25.0%)が続きました。
やってみたいと思っている、注目している仕事は、「物流倉庫での軽作業の仕事」が58.8%と最も多い結果に。コロナ禍でネット通販などの利用が増え、ニーズが高まっていると思われます。
副業をしていることを知られたくない場合は、人に会わないですむ仕事がいいですよね。次いで、ライティングやデータ入力など「在宅でできる仕事」(43.6%)、「飲食での仕事」(38.7%)となりました。
2021年もギグワークを利用し続けたい。今後利用は増えていく?
2021年のギグワークの利用意向を聞いたところ、46.4%が「必ず2021年も継続して利用する」と回答し、「おそらく2021年も継続して利用する」(48.4%)と合わせると94.8%となりました。副業を認める会社が増えた今、2021年以降もギグワーカーは増え続けていくかもしれません。
「2021年も継続して利用する」と回答した人に理由を尋ねると、「勤務先が決まっても、優良な店舗がたくさんあったので、プラス収入と経験のために続けたい」「生活費の一部を支えているため。
また万が一今の本職がなくなった場合に、つなぎとして、再就職などのつてを持っておきたいため」「正直バイトだとなかなか入らなかったり、出勤日を減らされてしまったりしているので、確実に働けるのはありがたい」などのコメントが寄せられました。
働き方改革からコロナ禍によってテレワークを実施する企業が増えたことで、時間に余裕ができ、副業をする人が今後増えそうです。まずはスキマ時間でできるギグワークから始めてみてはいかがでしょう。
[出典]
※株式会社タイミー「ギグワークに関する2020年の実態と2021年の展望の調査結果を公開」(株式会社 PR TIMES)
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部