更新日: 2024.10.10 貯金
結婚時におけるみんなの貯金って、いくらぐらい?
そこで気になるのが結婚時におけるみんなの貯金額でしょう。今回は、「ゼクシィ結婚トレンド調査2020」を参考資料として結婚当時の貯金についてフォーカスしていきます。
執筆者:柘植輝(つげ ひかる)
行政書士
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2級ファイナンシャルプランナー
大学在学中から行政書士、2級FP技能士、宅建士の資格を活かして活動を始める。
現在では行政書士・ファイナンシャルプランナーとして活躍する傍ら、フリーライターとして精力的に活動中。広範な知識をもとに市民法務から企業法務まで幅広く手掛ける。
目次
結婚に必要なお金ってどれくらい?
ゼクシィ結婚トレンド調査2020によれば、挙式・披露宴の平均費用は約362万円となっているようです。さらにそこから婚約の費用や新婚旅行を含めると約469万円にまで上ります。この金額は一般的なサラリーマンの年収に近いものがあり、まさに人生の一大イベントといってよいほどの金額です。
結婚時の平均貯金は夫婦合わせて311万8000円
結婚が決まった時点で、夫婦となる男女双方が所有していた貯金の平均額(結婚式の費用として使える額)は311万8000円でした。しかしながら、結婚にあたっては挙式と披露宴だけでも362万円近く必要であり、多くの夫婦は結婚時における貯金が十分であったとは言いにくいようです。
半数近くの夫婦が結婚時の貯金は十分であったと考えている
意外なことに、半数近くに当たる約49%の夫婦は貯蓄については十分であったと答えています。
※ゼクシィ 「結婚が決まったときのふたりの貯蓄額はどのくらい?」より筆者作成
これについて夫婦の結婚時における貯金の平均額が311万円ほどであるにもかかわらず、婚姻費用の平均が362万円ほどであることを考えると不思議に思えます。この点、多くの新婚夫婦は親からの援助や友人・知人からのご祝儀によって不足分を賄っているようです。
実際、足りないお金の調達方法について、「親からの援助」(53%)、「親族から事前にご祝儀」(21%)、「職場からのお祝い金」(11%)となっています。その他にも、「毎月の定額貯蓄」(48%)、「ボーナス等の臨時収入」(24%)といった層もいらっしゃるようです(複数回答可能)。
どうしても結婚資金が不足するときはどうする?
貯金が不足し、かつ、親や親戚からの援助も見込めない場合は結婚を諦めるしかないのでしょうか。答えは否です。現在では後払いやクレジットカードでの支払い、分割払いが可能な挙式プランも出てきています。それだけでなく、内容を取捨選択してオーダーすることで費用を削減できるプランもあり、工夫次第で予算や貯蓄に応じた結婚式・披露宴を行うことができます。
最悪の場合、借り入れを視野に入れるなど条件次第では貯蓄がほぼ0の状態で結婚式を挙げるということも可能となります。
結婚に向けて貯金を増やすには?
貯金を増やすには無駄を省くことが一番の近道です。毎月の収支を見直し、無駄を削減していくのです。あらためて生活を見直すと意外に無駄な支出となるポイントは多くあるはずです。外食を減らして自炊の頻度を増やす、コンビニでの買い物をやめる、趣味に使っている金額を少し減らしてみるといったことを実践することで、無理なく収支の見直しが可能になります。
その他にも、定期預金を開始し、強制的にお金が貯まるようにするといったことも有効です。
結婚時の貯金は無理のない範囲で作ることが大切
結婚当時の夫婦の貯金の平均は311万8000円であるものの、これはあくまで調査に基づく平均値であり、必須の数値ではありません。
理想の結婚に向けて貯金を増やしていくことはもちろんですが、無理のない範囲でパートナーと協力しながら結婚に向けた貯金を作っていくことが大切でしょう。
出典
ゼクシィ 結婚が決まったときのふたりの貯蓄額はどのくらい?
執筆者:柘植輝
行政書士