更新日: 2022.09.22 年収
都内でいちばん平均年収が高い区って?家賃平均と比べてみた!
この記事では、都内で特に人口の集中している23区に注目して「最も平均年収が高いのはどこ?」「家賃平均と比べたときの関係は?」といった疑問について解説していきます。
また、費用負担を抑えて都内に住みたい人に向けて、平均家賃の低い区も紹介していますので、併せて参考にしてみてください。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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目次
平均年収1位は「1185万円」。2位以下を大きく引き離す
令和3年度に総務省が公表したデータをもとに、都内で平均年収が高い区をまとめると、以下のようになります。
・1位:港区(1185万円)
・2位:千代田区(985万円)
・3位:渋谷区(912万円)
最も平均年収が高いのは1185万円の港区で、2位・千代田区、3位・渋谷区を200万円以上引き離す結果となっています。港区は麻布・赤坂・高輪・芝地区・芝浦港南地区の5つのエリアからなり、高級住宅街・タワーマンションが数多く立ち並ぶ自治体です。
東京タワーや六本木ヒルズ、レインボーブリッジにお台場なども、港区に位置しています。観光地・居住地が充実して地価が高騰していることが、平均年収1位になっている理由の一つとして考えられます。
平均年収が高ければ平均家賃も高い。1位は「14.3万円」
ここからは、平均年収と家賃平均の関係を探っていきたいと思います。物件探しサイト「CHINTAI」によると、家賃平均トップ3は以下のようになりました。
・1位:千代田区(14.3万円)
・2位:港区(13.1万円)
・3位:中央区(12.2万円)
平均年収2トップの「千代田区」と「港区」がランクイン。ちなみに平均年収3位だった「渋谷区」の家賃平均は4位で、11.9万円となっています。若干順位に変動はあるものの、基本的には平均年収が高い区ほど、家賃平均も高くなることが分かりました。
ただし、これは主に賃貸の金額なので、一戸建てや高級分譲マンションを購入するともっと高くなる可能性があることに留意してください。もちろん東京都の中にも、家賃が比較的安く、住むハードルの低い地域も存在します。次に、平均年収・家賃平均が低いエリアを紹介します。
東京都内にも家賃の安いエリアはある
平均年収・家賃平均の高いエリアを紹介しましたが、これから東京に住み始める人にとっては負担が大き過ぎるかと思います。出費を抑えて都内に住みたいと考えている人に、家賃平均の低い区についてもご紹介します。
・葛飾区
平均年収…357万円、家賃平均…7万円
・足立区
平均年収…357万円、家賃平均…7.2万円
・板橋区
平均年収…377万円、家賃平均…7.5万円
・江戸川区
平均年収…378万円、家賃平均…6.9万円
紹介した4区は平均年収350万円以上と、全国平均と比べても高めの水準。にもかかわらず家賃平均は6.9万円からと、比較的手が届きやすい価格帯になっています。
都内は交通の便が良いため、多少都心から離れたところに住んでもデメリットになり得ない場合もあります。「平均年収が高い地域は家賃も高くて大変!」と困っている人は、ここに挙げた地域も検討してみてはいかがでしょうか。
平均年収と家賃平均は比例関係。都心から離れた区も居住の選択肢に
この記事では「都内で最も平均年収が高い区はどこ?」といった情報とともに、年収と家賃の関係性、都内で家賃の安いエリアについて解説しました。1位の港区は平均年収1185万円と、全国平均(307.7万円)の3倍以上の金額に。
比例するように家賃も上がるため、平均年収の高い地域に居を構えるのは簡単なことではないことが分かったのではないでしょうか。東京都内にも家賃7万円台の手が届きやすい物件はあるので、金銭面の負担を抑えつつ都内に住みたいなら、そういったエリアを狙ってみるのもいいかもしれません。
出典
厚生労働省 令和3年 賃金構造基本統計調査結果の概況
総務省 令和3年度 市町村税課税状況等の調
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部