更新日: 2023.04.06 年収

専業主婦・主夫の仕事を年収換算するといくらになる? 1123万円の可能性も!?

執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部

専業主婦・主夫の仕事を年収換算するといくらになる? 1123万円の可能性も!?
専業主婦(主夫)の仕事を年収に換算したらいくらになるのか、このような「専業主婦(主夫)年収論争」はネット上などを中心に、何度も話題になることが多いですよね。
 
・家庭内の仕事をお金に換算するのは無理がある
・家庭内のこととはいえ、全て無償なのはおかしい
・専業主婦(主夫)のも給料があってもいいくらい
 
このように賛否両論ありますが、仮に「職業:専業主婦(主夫)」があるとしたら、年収ベースでいくら受け取るのが妥当なのか考えてみましょう。
FINANCIAL FIELD編集部

執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)

ファイナンシャルプランナー

FinancialField編集部は、金融、経済に関する記事を、日々の暮らしにどのような影響を与えるかという視点で、お金の知識がない方でも理解できるようわかりやすく発信しています。

編集部のメンバーは、ファイナンシャルプランナーの資格取得者を中心に「お金や暮らし」に関する書籍・雑誌の編集経験者で構成され、企画立案から記事掲載まですべての工程に関わることで、読者目線のコンテンツを追求しています。

FinancialFieldの特徴は、ファイナンシャルプランナー、弁護士、税理士、宅地建物取引士、相続診断士、住宅ローンアドバイザー、DCプランナー、公認会計士、社会保険労務士、行政書士、投資アナリスト、キャリアコンサルタントなど150名以上の有資格者を執筆者・監修者として迎え、むずかしく感じられる年金や税金、相続、保険、ローンなどの話をわかりやすく発信している点です。

このように編集経験豊富なメンバーと金融や経済に精通した執筆者・監修者による執筆体制を築くことで、内容のわかりやすさはもちろんのこと、読み応えのあるコンテンツと確かな情報発信を実現しています。

私たちは、快適でより良い生活のアイデアを提供するお金のコンシェルジュを目指します。

専業主婦(主夫)といってもさまざまなパターンがある

専業主婦(主夫)の年収論争が何度話題になっても「答え」が出ないのは、専業主婦(主夫)といってもさまざまなパターンがあるからです。夫婦2人なのか、子どもは何人いるのか、親の介護はあるのかなどで、置かれる環境や日々の業務内容は全然違います。
 
今回は妻が専業主婦の場合で下記の状況を想定してみましょう。

・夫はフルタイム会社員
・夫の休日は土日祝日のみ、平日は残業もあるので帰宅は22時過ぎ
・妻は専業主婦
・子どもは1人(0歳児)
・保育園の送迎はまだない
・両親の介護等はない

このような場合はどのような業務が発生するのでしょうか。

・6時:起床して朝食や弁当作り
・7時:夫が出勤
・午前中:洗濯、部屋の掃除、昼食作り、子どもの対応
・午後:子どもの対応、買い物、夕食作り
・18時:子どもの夕食
・19時:子どもをお風呂に入れる
・20時:寝かしつけ
・21時:自分の夕食
・22時:夫が帰宅
・22時以降:子どもが起きると寝かしつけ

もちろん個人差もありますが、このようなスケジュールで毎日過ぎていきます。夫は22時まで帰ってこられないので、事実上「ワンオペ育児」となります。
 

公式サイトで申し込み

【PR】みずほ銀行カードローン

mizuho

おすすめポイント

・<金利年2.0%~14.0%
・ご利用限度額は10万円から最大800万円
・さらに入会金・年会費は無料!24時間、WEB申込受付中!

融資上限額 金利 審査時間
最大800万円 年2.0%~14.0%※1 最短当日
融資まで 来店
最短当日 -
※1 住宅ローンのご利用で、本カードローンの金利を年0.5%引き下げます。引き下げ適用後の金利は年1.5%~13.5%です。

専業主婦(主夫)の仕事内容から考えられる年収はいくら?

専業主婦(主夫)の仕事内容は、今回の場合、大きく家事代行とベビーシッター(育児)の2種類に分けられます。
 
厚生労働省が発表した「令和4年賃金構造基本統計調査」によると、短時間労働者の1時間あたりの賃金は男女合計で1367円でした。実際は年齢や勤続年数、経験値等によって対価も大きく変わるものと考えられます。
 
最近は家事代行業やベビーシッターを仲介する企業やサービスも増えてきましたが、今回は時給1300円で家事や育児をすると仮定します。
 
1日8時間働く場合「1300円×8時間=1万400円」です。専業主婦(主夫)に休日は存在しないので、月間30日働く場合は月収31万2000円です。これを年収に換算すると374万4000円となります。
 
実際は8時間で仕事が全部終わることはまずないので、毎日「残業」が発生します。これらを総合的に考えると、月収40万円から50万円に相当する可能性もあります。
 
専業主婦(主夫)には勤務時間や休日といった概念は存在しないため、極論で24時間365日働いていると仮定すれば、「1300円×24時間×30日×12ヶ月=1123万2000円」となり、年収1000万円もらっても多くないといった意見も出てきます。
 

年収換算の幅が広い理由

このように勤務時間だけで考えても、年収374万円から1123万円まで金額は幅広くなります。
 
これは、専業主婦(主夫)の仕事内容や勤務日数、時間などがはっきりしないためです。夫婦2人の場合と子どもが1人いる場合で考えても、環境や仕事内容、求められるスキルは変化します。
 
内閣府経済社会総合研究所が発表した「無償労働の貨幣評価」でも、機会費用法と代替費用法といった複数の評価方法が紹介されていますが、あくまで目安で正解はありません。
 

まとめ

今回は、専業主婦(主夫)の仕事を年収換算するといくらになるのか解説しました。
 
専業主婦(主夫)といってもさまざまなパターンや家庭環境があるので、「300万円は少ない、1100万円はもらいすぎ」といった金額の大小で測れるものではありません。一般的に職業とはみなされないとはいえ、家事や育児は避けて通れないものです。子どもが生まれて仕事を続けたくても、辞めざるをえない状況になることもあります。
 
「専業主婦(主夫)はもらいすぎ」などと叩くのではなく「見えないところで支えられているかもしれない」とイメージすることが大切なのかもしれません。
 

出典

厚生労働省 令和4年賃金構造基本統計調査の結果
内閣府経済社会総合研究所 無償労働の貨幣評価
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部

ライターさん募集