更新日: 2023.05.14 年収
「サービス業」から転職して年収を上げたい! 検討すべき3つの項目とは?
本記事では、サービス業の現状を説明したうえで、他業種に転職する際に検討すべき3つの項目について解説しています。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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サービス業は給与が低く、労働環境もよくない?
まず初めに、サービス業の給与と労働環境の実態を見てみましょう。
給与については国税庁の「令和3年分 民間給与実態統計調査」を、労働環境は厚生労働省の「令和4年就労条件総合調査の概況」を参照します。
まず、「宿泊業・飲食サービス業」の令和3年(2021年)の平均年収は260万円です。これは全14業種の中で最も低く、全業種の平均年収である433万円よりも150万円以上低い水準です。
続いて労働環境ですが、「宿泊業、飲食サービス業」の労働者が年間で取得する有給休暇の平均日数は6.6日です。こちらも全業種の中で最も少なく、全業種の平均である10.3日よりも約4日ほど少ないです。
このように、サービス業は全体としては平均よりも給与が低く、休みなどの環境も恵まれていないといえるでしょう。
サービス業の中でも好待遇の会社もある
サービス業全体としては給与などの面はよくありませんが、中には全業種の平均よりも好待遇の企業も存在します。
例えば、帝国ホテルは有価証券報告書の中で、従業員の平均年収を約476万円と公開しています。また、スシローも公式ホームページにて、平均年収が583万円であるとしています。
サービス業で働き続けつつ、給与水準を上げたい人は、いろいろな企業のデータを調べてみるのもよいでしょう。
サービス業から転職するにはどうすればいい?
ここからは、現在サービス業で働く人が、他の業種に転職する際に検討すべき3つの項目について見ていきます。
1.今まで培った「対人能力」を活かせる営業職などに転職する
サービス業に従事してきた人なら、高いコミュニケーション能力を持ち、人に対する礼儀や言葉遣いがきちんとしている人が多いでしょう。
こういったスキルはサービス業のみならず、さまざまな業種や職種で役に立ちます。例えば、営業職では、お客に好かれ、うまく交渉し、サービスを的確に説明する必要があります。サービス業で培った「対人能力」を活用すれば、営業職をはじめ、他の業種や職種でも大いに活躍できるでしょう。
2.専門性の高い資格を取得する
サービス業に限りませんが、他業種へ転職する際は何らかのアピールポイントが必要です。専門性を養い、転職先にアピールするには、客観的に技能を評価できる資格を取得することがおすすめです。
例えば、経理の仕事を目指して日商簿記2級を取得する、不動産業界で働きたいので宅建を取得するなどです。転職の際には、必ず志望動機や企業への「本気度」が精査されます。専門的な資格があれば、「本気度」を示せるとともに、専門性をアピールできたり、将来年収を上げられるきっかけとなったりするでしょう。
3.あらゆるツールを活用し、情報を集める
長年同じ業界で働いていた人にとって、他業種は未知の領域でしょう。
転職後に後悔しないように、インターネット上の口コミサイトや新聞、四季報などを参考にする、転職エージェントに登録するなどの手段で、企業の将来性や待遇、風土、自分の望む仕事ができるかなどの情報を集めておきましょう。
まとめ
サービス業は全体として給与水準が低く、また労働環境も決して良い方ではありません。他業種に転職したいと考える人もいるでしょうが、その際にはポイントを押さえておく必要があります。
今回解説してきた項目を参考に、後悔が無いように準備してください。
出典
国税庁 令和3年分 民間給与実態統計調査
厚生労働省 令和4年就労条件総合調査の概況
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー