更新日: 2024.10.23 年収
高卒の25歳で年収300万円です。「年収400万円」になるまで、平均で何年くらいかかるのでしょうか?
本記事では、タイトル事例のように、25歳から何年で年収が100万円アップするかについて解説します。
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部(ふぁいなんしゃるふぃーるど へんしゅうぶ)
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年収が100万円アップするまでには何年かかる?
厚生労働省中央労働委員会が行った「令和5年賃金事情等総合調査」の、「モデル所定内賃金」と「モデル一時金」を基に計算した、高校卒業者と大学卒業者の平均年収は、表1の通りです。
表1
年齢 (高校卒業者の入社後経過年数) |
高校卒業者の平均年収 | 大学卒業者の平均年収 |
---|---|---|
20歳(2年目) | 327万800円 | - |
25歳(7年目) | 395万5600円 | 449万3000円 |
30歳(12年目) | 491万5000円 | 568万4200円 |
35歳(17年目) | 583万4600円 | 705万2400円 |
40歳(22年目) | 654万8200円 | 827万3200円 |
45歳(27年目) | 724万200円 | 978万8600円 |
50歳(32年目) | 786万5200円 | 1058万1200円 |
55歳(37年目) | 826万6800円 | 1108万6000円 |
60歳(42年目) | 764万8200円 | 947万3600円 |
※厚生労働省中央労働委員会「令和5年賃金事情等総合調査 調査結果の概要」を基に筆者作成
表1のデータによれば、高校卒業者の平均値では、25歳から30歳にかけて年収が95万9400円上がっています。そのため、高校卒業後に就職した人が25歳時点から、年収を100万円上げるには、5年以上かかると推測されます。
昇給の仕組みは会社によって違うため、自社給与の上がり幅や、上がるタイミングを確認してみましょう。
さらに、高校卒業者、大学卒業者ともに年収のピークは50代で、いずれの年齢においても大学卒業者の方が年収は高くなる傾向があるようです。
効率よく年収をアップするためには?
高校卒業後に入社した25歳の人が、年収を100万円上げるには、5年以上かかる可能性があることが分かりました。しかし、「可能であればもっと効率よく年収をアップさせたい」と思う方もいるでしょう。効率よく年収を上げるためにできる方法は、以下の通りです。
・業務に役立つ資格を取得し、スキルアップする
・業務にさらに力を入れ、大きな成果を上げる
・給与について会社と交渉する
・より平均年収の高い業界へ転職する
・現在よりも高いポジションに就ける会社に転職する
・適正年収を調べ、自分の市場価格に合った業界へ転職する
会社によっては、資格を取得することにより「資格手当」をもらえる場合があるため、年収が上がる可能性があります。
本記事の事例のように、高校卒業後に就職し現在25歳であれば、入社して7年が経過しています。業務に関するスキルや知識が身につき、新卒のときよりも重要な仕事を任され、後輩の指導役となっている方もいるでしょう。
今後役職につくことで、「昇給につながる」「役職手当がもらえる」といった可能性もあり、年収アップにつながることもあるでしょう。
また、今までの職務経験を活かして転職するのも、1つの方法です。平均年収が高い会社や、自分の知識やスキルを活かせるポジションへの転職によって、年収が上がるかもしれません。
年収を100万円上げるには5年以上はかかる可能性がある
厚生労働省の調査結果によると、高校卒業後の25歳から年収が100万円上がる時期は、5年以上経ってからでした。しかし、昇給の仕組みは、会社や業界、職種によっても異なります。
また短期間で年収を上げたい場合は、資格取得や、大きな成果を上げて会社に貢献するとよいでしょう。現在の職場ですぐに年収が上がらないと判断した場合は、より待遇のよい会社へ転職する方法もあります。現在の状況や、描いているキャリア像から、今後の方向性を検討しましょう。
出典
厚生労働省 中央労働委員会 令和5年賃金事情等総合調査 調査結果の概要
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
ファイナンシャルプランナー