公務員で最も年収が高い職種は?一般企業の平均とどのくらい違いがあるの?

配信日: 2024.12.26

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公務員で最も年収が高い職種は?一般企業の平均とどのくらい違いがあるの?
安定した収入が得られるイメージの国家公務員ですが、その中でも最も年収が高い職種は何か、気になる方もいるでしょう。一般企業の平均年収とどのくらい違いがあるのでしょうか。
 
今回は、公務員で最も年収が高い職種について調べてみました。一般企業の平均とどのくらい違うのか、また、どうしたらその職に就けるかもご紹介しますので参考にしてください。
FINANCIAL FIELD編集部

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公務員で最も年収が高い職種は?

公務員は職務の複雑・困難・責任の度が異なるさまざまな職種に分かれていて、それぞれで正規の勤務時間における報酬は異なります。そのため職務の種類に応じて、会社員でいう基本給である「俸給」が示されている俸給表が定められています。
 
ここでは公務員の年収を俸給表で比較し、さらに最も年収が高い職種と一般企業の平均を比較してみました。
 

公務員の年収を俸給表で比較

人事院給与局の「令和5年国家公務員給与等実態調査報告書」によると、適用俸給表別で平均給与月額が最も多い俸給表と全俸給表を比較すると以下の通りです。
 
【指定職俸給表】
平均給与月額:102万9685円(俸給:85万8493円)
 
【全俸給表】
平均給与月額:41万2747円(俸給:33万4218円)
 
ボーナスを指定職俸給表は3.3ヶ月分、全俸給表は4.4ヶ月分と仮定して計算すると、それぞれの年収は以下の通りです。

●指定職俸給表:約1575万円
●全俸給表:約677万円

公務員全体の平均年収は約677万円ですが、指定職職員になると年収は1000万円を超えることが分かります。
 

指定職俸給表が適用される最も年収が高い職種は……! 一般企業の平均年収と比較

内閣官房内閣人事局の「国家公務員の給与(令和5年版)」によると、指定職俸給表が適用される職種は「事務次官、外局の長官、本府省の局長、局次長、部長、審議官等の官職を占める職員」です。
 
この中でも最も年収が高いのは事務次官で、俸給月額は117万5000円であるとのことです。またモデル給与例(令和4年度)は月額が141万円、年間給与は2323万5000円とされていて、指定職職員の平均と比較しても大幅に高くなっているといえるでしょう。
 
次に一般企業の平均年収と比較します。国税庁の「令和5年分 民間給与実態統計調査」によると正社員の平均年収は530万円で、事務次官との差は1793万5000円もあることが分かります。国家公務員の中でも年収が最も高い事務次官は、職務がいかに複雑かつ困難で、責任重大な職種であるかが伺えるでしょう。
 

高年収の事務次官にはどうしたらなれる?

事務次官になるには、国家公務員総合職試験に合格しなければならないようです。それから出世競争に勝ち抜いて選ばれることで、事務次官の役職を得られます。事務次官への道は狭き門でもあり、令和4年7月1日現在の在職者数は19名です。
 

公務員で最も年収が高い職種は事務次官! 一般企業の平均とは約1793万5000円の差

公務員の年収を俸給表で比較すると、指定職俸給表は公務員の中でも最も高いことが分かりました。その中でも年収が最も高い職種は事務次官で、モデル給与例では2323万5000円とされています。一般企業の正社員は平均年収が530万円ですから、その差は1793万5000円もあることが分かります。
 
事務次官になるには、国家公務員総合職試験に合格し、出世競争を勝ち抜かなければなりません。在職者数は19名と少なく、狭き門であるといえるでしょう。
 

出典

人事院給与局 令和5年国家公務員給与等実態調査報告書(2ページ)
内閣官房内閣人事局 国家公務員の給与(令和5年版)(14~16ページ)
国税庁 令和5年分 民間給与実態統計調査
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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