よく聞く「お墓の永代供養」ってなに? かかる費用と相場が知りたい

配信日: 2023.09.18

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よく聞く「お墓の永代供養」ってなに? かかる費用と相場が知りたい
お墓は建てればそれで終わりというものではありません。建てたお墓は、墓守(はかもり)としてその子孫がしっかり管理していかなければならないからです。
 
そこで、そうした墓守の負担を子どもにさせたくない、お墓にお金をかけるくらいなら子どもにたくさんのお金をのこしたい、という気持ちから永代供養を選ぶ人が増えています。
 
今回は、そもそも永代供養とは何か、いくらくらいの費用がかかるのか、詳しく解説します。
FINANCIAL FIELD編集部

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永代供養とは?

本来、お墓の供養や管理は遺族や子孫が行います。しかし、そのためには定期的にお墓参りをしなければなりません。
 
永代供養とは、お墓参りに行けない遺族や子孫に代わり、霊園や寺院が遺骨の管理や、供養をしてくれる埋葬方法です。いうなれば、お墓の継承を前提としていない埋葬の形式です。
 
注意するべきポイントは、永代といっても未来永劫、というわけではないということです。一般的には33回忌を期限としているところが多く、33回忌を過ぎるとお骨は他人の遺骨とまとめて合祀(ごうし)され、合祀墓で供養されます。
 
永代供養とよく似た言葉に永代使用料があります。永代使用料とは、お墓の土地代のようなものです。この永代使用料をあらかじめ、おさめておけば、そのお寺の土地や霊園の土地をお墓として使い続けることができるというわけです。永代供養を選んだ場合、永代使用料を払う必要はありません。
 

永代供養の費用の内訳

永代供養にかかる主な費用は、永代供養料と納骨料、刻字料です。費用の相場は永代供養の種類によりかなりの幅があり、10万円程度から150万円程度といわれています。最も費用が高くなるのは、永代供養ではあるものの、個別のお墓を建てる単独墓です。いうなれば、期限付きでお墓を建てるという形式です。
 
その場合も33回忌などの契約期間が過ぎると供養塔などに合祀されます。この場合、永代供養料として一般的に、およそ40万円、お墓代におよそ50万円、納骨料におよそ5万円、刻字料におよそ3万円程度がかかるでしょう。
 
礼拝のシンボルとなる墓石自体は共有するものの、納骨スペースは個別に分かれているのが集合墓です。単独墓より費用はおさえたいものの、最初から合祀するのには少し抵抗がある、という人におすすめです。集合墓の場合、お墓を購入する必要がない分、費用が安くなります。
 
相場としては、永代供養料がおよそ20万円、納骨料がおよそ5万円、刻字がおよそ3万円程度の場合が多いといわれています。
 
墓石を共有するだけでなく、遺骨も他の人とまとめて埋葬するのが合祀墓です。このタイプの場合、個別に納骨するスペースが必要ありません。また、管理する側の手間がかからないため、費用はさらに安くなります。
 
相場としては、永代供養料がおよそ10万円、納骨料がおよそ5万円、刻字料がおよそ3万円程度が目安です。単独墓や集合墓も契約期間が過ぎると合祀になるので、最終的には同じことだと考える人にはメリットの多いかもしれません。
 

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永代供養にするかどうかはよく考えよう!

永代供養は経済的に安くすむだけでなく、お墓の管理や、供養の心配がないというメリットもあります。
 
ただし、1度、永代供養を選んで合祀が行われると、あとからお骨を分けることができません。そのため、遺族や親族の間でトラブルにならないよう、永代供養にするのかどうかは、よく検討することが大切です。
 
お墓は中に入る人だけでなく、多くの遺族や子孫のためのものでもあることをよく考えましょう。
 
執筆者:FINANCIAL FIELD編集部
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