更新日: 2021.05.07 保険

【生命保険の基礎】生命保険でお金を貯めるメリット・デメリット

執筆者 : 松浦建二

【生命保険の基礎】生命保険でお金を貯めるメリット・デメリット
お金を貯める目的や期間によって貯める方法の向き不向きがあります。お金を貯めようとしたら、定期預金や投資信託、株式等を活用する人が多いでしょうが、実は生命保険にも貯めることに適した商品がたくさんあり、活用している人は多くいます。
 
生命保険でお金を貯めるにはどのような商品が適しているのか、貯めることのメリットやデメリットは何か、貯める目的ごとに特徴をまとめてみました。
 
松浦建二

執筆者:

執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

松浦建二

執筆者:

執筆者:松浦建二(まつうら けんじ)

CFP(R)認定者

1級ファイナンシャル・プランニング技能士
1990年青山学院大学卒。大手住宅メーカーから外資系生命保険会社に転職し、個人の生命保険を活用したリスク対策や資産形成、相続対策、法人の税対策、事業保障対策等のコンサルティング営業を経験。2002年からファイナンシャルプランナーとして主に個人のライフプラン、生命保険設計、住宅購入総合サポート等の相談業務を行っている他、FPに関する講演や執筆等も行っている。青山学院大学非常勤講師。
http://www.ifp.cc/

教育費は予定時期までに確実に貯めたい

子どもの進路によって貯める額は増減しますが、いつ必要になるかは明確なので、確実に目標額を貯める必要があります。子どもが生まれてすぐに貯蓄を始めれば、大学の費用を準備する場合は約18年、高校の場合で約15年の期間があります。
 
まとまった額を10年超使わずに運用できれば良いですが、貯め始める時にまとまった額がなければ、毎月一定額を積み立てていくのが、続けやすく貯めやすいです。
 

《教育資金確保に適した保険》

●学資保険……契約したら、学資金が必要な時まで保険料を払うだけで良いので、ほとんど手間がかかりません。また、被保険者である保護者(通常進学する子どもの父親または母親)が払込期間中に亡くなってしまった場合には、残りの保険料を払うことなく学資金を確保できる保障機能が付いています。
 
ほかの金融商品にもいえることですが、昔に比べたら利率が低い傾向にあるので、貯まる額は拠出した額から大して増えません。貯まる額が拠出した額より少ない学資保険もあるので、加入する時には、払う額が総額いくらで、どのタイミングでいくらの学資金を受け取れるのか、十分に確認したいところです。
 
また、貯める十数年間を一度の申し込みで済ませられるのは手間がかからず良いですが、利率の変化には対応できないので、仮にいきなり高金利時代になっても、受け取れる学資金は変わりません。
 
●低解約返戻金型終身保険……被保険者を親とする終身保険で、将来の解約返戻金を教育費に使います。被保険者が亡くなった場合は解約返戻金以上の保険金を受け取って、教育費に充当します。
 
低解約返戻金型は、払込期間中の解約返戻金額を抑制する代わりに、払込期間満了後の解約返戻率が上がる仕組みになっています。学資保険と比べた場合、被保険者(親)が亡くなった時の保障の大きさは低解約返戻金型終身保険のほうが大きく、貯まりやすさは学資保険のほうが少し有利ですが、大差はなく、保険会社ごとの違いのほうが大きいかもしれません。
 
なお、低解約返戻金型終身保険には外貨建てもあり、為替レートによって解約返戻金や保険金が増減します。保険商品の予定利率は外貨建てのほうが高めなので、貯めやすいですが、確実性は円建てより劣ります。
 

老後の生活費は早めに準備を開始するほど選択肢が広がる

公的年金等では不足しそうな分を自助努力で貯めていく必要があります。自分たちの勤労収入がなくなる時までに確実に貯めたいところですが、目標額のすべてをこのタイミングまでに貯める必要はなく、80歳で使う分は80歳までに、100歳で使う分は100歳までに準備すれば間に合います。
 
教育資金と同様に確実に貯める必要がありますが、開始時期が早ければ数十年の準備期間をとれるので、ある程度のリスクを取りながらも効率良く貯められる方法を選択したいものです。
 

《老後の生活費確保に適した保険》

●個人年金保険……契約したら、後は月払いや年払いで定期的に積み立てていくだけで、老後の私的年金を準備できます。低金利の影響で長期間保険料を払って積み立てても、受け取れる年金額が払った保険料に対して大幅に増えるようなことはありません。
 
しかし、個人年金保険の保険料は、一定の要件を満たせば個人年金保険料控除の対象となるので、所得税と住民税を節税することが可能です。低金利で年金額が大幅に増えない状況下では、控除額の効果は大きく、老後の生活資金を貯めるなら使いたい制度です。
 
●終身保険……一生涯の死亡保障を確保できる保険ですが、保障の代わりに解約返戻金を年金として受け取ることもできます。働いているうちは万一時の死亡保障として、働き終わってからは生活資金として活用できる便利な保険です。
 
しかし、個人年金保険と同様に、払った保険料に対して受取額が大幅に増えるようなことはありません。派生型で積立利率変動型終身保険や外貨建て終身保険、変額終身保険等があり、これらは利率や為替レート、株価等によって受取額が増減します。年金額が増える可能性に期待したい人はこれらも検討してみると良いです。
 

生命保険は手間をかけずに長期間貯めるのに適している

教育費や老後の生活費のように貯める期間が10年から30年くらいあると、どの方法で貯めていけば良いか悩むところですが、学資保険や個人年金保険は、契約すれば満期になるまで何もすることがありません(引っ越しをした時の住所変更等は必要)。何もしない(楽をする)のでハイリターンは期待できませんが、株価や為替レートを気にする必要がないので、運用に興味がない人や苦手な人には重宝する金融商品です。
 
貯める目的は教育資金と老後の生活費に限らず、取りあえず貯めておきたい場合でも生命保険を活用することは可能です。資産を運用する必要性を感じている人は多いでしょうが、実際に自分で運用先を選択して結果を出していくことは決して簡単なことではなく、誰でもできることではありません。
 
自分の将来のために、株式や投資信託で運用する人もいれば、生命保険や預金でコツコツと貯めていく人もいます。正解はどれか1つではありません。どのように貯めていくかは本人の自由なのです。
 
執筆者:松浦建二
CFP(R)認定者

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